探偵チームKZ事件ノート 緑の桜は知っている (講談社青い鳥文庫 286-5 探偵チームKZ事件ノート)
- 講談社 (2012年3月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062852791
作品紹介・あらすじ
エリート4人組の男の子たちと「探偵チームKZ」を組んでいる立花彩。ある朝、KZの中でも、いちばんクールで大人っぽい黒木とランニングを始めることに。その途中、1人暮らしの老婦人の姿が消えているのを発見します。行方が心配な黒木にひきずられて、誰もいないその家の捜査を始めるのですが…。失踪?事件?超・本格ミステリーにドキドキです!小学上級から。
感想・レビュー・書評
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今回のは難しい事件だなあ。
「バックドラフトって何?」とアーヤが聞くシーンが好き。犯人の気持ちを想像するアーヤも良かった。
黒木くんばかりすごいすごいと言われている印象だが、小塚くんの活躍がもっと認められるべきではなかろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒木が珍しくちょっと突っ走った巻。
おばあさんが恐い。傷が治ればまた殴って看病を楽しんでいる。なんでなんだろうか。老いていくと自分が何をしているのか分からなくなるのかもしれない。(ん?私もなんでリビングにきたのか理由わからなくなるときあるな……それとは別!絶対別!)
でも黒木くんは暴走しても大人っぽくてカッコいい。 -
タメになるお話が多かったです!KZは勉強になります!
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うっかり4巻目をとばして読んでしまいましたが、
KZシリーズ、数年を経ての続編となる5巻目。
皆中学生になっていますが、あまりそういう意味での変化もなく、
正直児童書刊行になったこともあってか、コバルト時代の巻に
比べ、ジュブナイル風味が減り、事件を解決する要素が
多めになった印象がないでもないです。
事件も少し丸投げ感があるので、悪い意味での子供向け感が
少し強くなったかなぁ。
今月出る最新刊は、上下巻!構成ということで、奥行きのある
話になるかもですね。楽しみ。 -
▼探偵チームKZ(カッズ)シリーズの5作目。主人公たち小6で始まったシリーズはもう中1になってます。
▼今回の事件はメンバーの1人がジョギングルートの家の新聞が取られてないとこから異変を感じて…というもの。
そんな事件と並行して、このシリーズは主人公アーヤの一人称なんで、中1女子のわくわくや葛藤やコンプレックスなどが綴られます。まあ実はそっちが読ませどころなんだろうな、と。
※以下、ネタバレ※
▼事件は、一人暮らしのおばあさんが失踪?かと思いきや、ちょっと頭と心が?おかしくなっており、たれかを看護したいがため、たれかを怪我させたりして軟禁していた、という、ちょっと怖い話。
▼とはいえ、一人暮らしの老人の孤独みたいなシンパシーもあったりして、ただたんに悪人、にしないあたりは好感でした。 -
テンポよくサクサクっと読める本でした。年頃の5人のキャラクターが立っていて、衝突しながら事件に向かう姿がよかったです。
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本なのにめちゃくちゃドキドキした!
やっぱりこのシリーズも好きです。 -
コンプレックスを作り上げているのは自分自身。
女だからって思い込んでるのは誰よりも自分。
…と言ってもこの作品、周りからの影響が強すぎると思うんです。この状況から誰か彼女を救って欲しい。
成績によって、子供たちの間でも明確に差別を受ける塾、学校に行っても嫌がらせを受け、仲間といても女だからと言われ、親は成績や学歴でしか人を見ておらず、本人の価値観も学歴第一になってしまっている。
地獄だと思う。