探偵チームKZ事件ノート シンデレラの城は知っている (講談社青い鳥文庫 286-7 探偵チームKZ事件ノート)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853057

作品紹介・あらすじ

初めての海外遠征先のフランスで、謎の死に遭遇した「探偵チームKZ」。「大事件を見事に解決し、世界的に有名になること!」が目標だったKZにとってはまたとない事件。慣れない外国で苦戦しながらも、ようやく犯人を追い詰めた!と思ったら、大ドンデン返しでイッキに大ピンチ!?KZはどうなってしまうのか!?夏休み特別海外編です!

感想・レビュー・書評

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  •  今回はサッカーチームKZ初の海外遠征ということでなんと舞台がフランス。さらに前作『シンデレラ特急は知っている』を前編、今作を後編としての二巻仕立て。派手ではあるがその分いつもの読ませどころの半分を占める“中学生の日常における心の機微”は少なめかな。旅先、海外、事件の大掛かりさといった非日常のなかで、カッコいい男子たちに囲まれてドキッ!とか頑張らなきゃ!とかまあそんな感じ。

  • ▼8歳の娘の愛読シリーズ。読書を語りあいたいようですが、学校では上手くその仲間がいないようで、親バカ付き合い読書。

    ▼本シリーズ初、この「シンデレラの城」は、前作「シンデレラ特急は知っている」と地続きの物語、つまり前後編の「後編」なんです。ただ、なぜか娘は「シンデレラ特急の方はパラパラとはみたけれど、イマイチだったので飛ばした」と言っていたんです。娘のまんま読んでいこうと思い、「特急」を飛ばして「城」を読み始めてから、「この2作が前後編である」ことに初めて気づきました。

    ▼最初から、という訳でピンチとクライマックスの手に汗握る展開で、それはいいんですが、
    「え?フランスにみんないるの?」
    「え?アーヤがフランス語しゃべってるの?」
    「いきなりカッズ全員殺される危機??」
    という衝撃的なスタートで、ある意味なかなか強烈な読書でした。そして後編だけだけど、まあ楽しめた。

    ▼しかし、このシリーズは主人公の女子アーヤの、「劣等感と、カッズ探偵チームという共同体に居場所ができたことの喜び」のシーソー的気分表現、というけっこう土臭い湿った精神的な主たる題材かと思っていたのですが、本作あたりはちょいと純粋な「冒険物語、けっこうアクションもスリルも」になってきていて、人気の定番化とともに、マンガ「有閑倶楽部」的な純エンタメ方向になってきているのかも知れませんね。

  • めちゃくちゃみんなが頑張っていて感激した。タメになるお話もあって読み応え抜群でした!

  • 分析ってそんな場所でもできるのか…。
    万能キーもたいがいだけど、化学分析や薬品調合をどこでもやっちゃう能力は本当にとんでもないと思うよ。
    それはそれとして、彩さんの服、おしゃれ過ぎませんか?

  • この、「シンデレラの城は知っている」は「シンデレラ特急は知っている」の続編なので、先に「シンデレラ特急は知っている」を読むことをオススメします❗

  • 前巻から
    こう言う展開になるとはねぇ
    誰が信頼できて
    誰が信頼できないのか
    誰も信頼できない中
    信頼できる仲間に電話でも頼る
    仲間を感じる時

  • (2017-04-02)

  • なんだかんだで読んでますよ!
    なんだかんだで、楽しんでおります。

    相変わらず、若武の扱いはどうなのよ・・・、って思うんやけどなあ。
    彩自身が若武に対してひどいんやけど、今回読んでると
    「イヤイヤ、原作もこのくらいやったよね・・・」
    と、思った。

    このシリーズだけに限らず藤本氏の書く女子は、ツンデレといえば可愛いくらいの、張った意地が北極大陸の氷ほどの厚さがある、意地っ張りの子やったわ・・・(わからん)。

    そのくせ、情に篤いのもお約束。
    ギリギリで
    「そこを、拾うん!?」
    みたいな優しさを出すんやったら、普段からその半分でもいいから言動を素直にしてほしいな・・・、と、思う。

    なんで、主人公の女子が好みでない(子が多い)のに、藤本氏の本って読んでまうんやろう・・・(笑)。


    そのぶん、男子はすっごいスペックが高いからかしら・・・。


    もうなんやろうね、黒木派か上杉派かみたいな感じやろうけど、だんだん小塚もエエやろと思い始めてきてますよ。
    そりゃそうでしょうよ。将来的に一番お買い得(いうたらあかん)なのは小塚くんやわ。


    今回はもう・・・。
    舞台はフランス、しかも某少年探偵団も真っ青な犯罪組織相手に麻薬関係の事件を未然(?)に防ぐほどの活躍を(前後編かけて)見せてくれたkzのメンバーたちやったけど、それでも一番なにに度肝を抜かれたかって、


    上杉クン熱で倒れる


    でしょうよ・・・。


    いやそら、倒れるよ!?
    中2がフランスまできて、サッカーをやったり勉強したり、あまつさえなんだかすごい事件に巻き込まれて徹夜で走り回った挙句滝つぼに入ったりもしてんねんから、風邪で済んだくらいのほうがすげえなっちゅう話やけどもね!?

    そこじゃないねん!!!

    熱で倒れた上杉クンの様子を見に来た天使のくだりがあああああ、なんかもうこれは書けない。
    ここはネタバレしたらあかんと思う。
    藤本耐性がある(?)私ですら、青い鳥文庫やし藤本氏は原作者やしってことで、油断してた!!


    そうだ、こういう演出が好きだったこの人は・・・っ!!!


    確かにね・・・。「下鴨アンティーク」で、90年代の少女漫画およびコバルト文庫にキュンキュンしている趣味を堂々と語ってるけどもね・・・。
    なんやろう、藤本氏のキュンはまたちょっと違うねんな~!
    基本、
    「普段『オレが護ってやる』と、いうてる男のコが見せるちょっと弱った顔」 ←コの使い方注意
    に、キュンとせなあかんわけやん!?


    あー・・・。私、そっちじゃないのよ~・・・。どっち!?


    そういう、母性本能系はないねんなあ、今も、昔も・・・。


    それでもまあ、
    「うわー」
    と、思って読むよ。

    だってツンデレも好み外やけど一応読むもの。そこにキュンがある限り読むよ。(はあ!?)


    でも、ふいうちやったから、なんかこう、バサッと本を閉じて、周りをキョロキョロ見てしまったみたいな、そんなリアクションを取りたくなったわ。@40才


    上杉クンはこの先目の手術とやらで渡仏したり、また体が弱いという設定もあるようなので、
    「はあ~。ますます、藤本氏イケメン設定の王道・・・」(死なない程度に儚い)
    と、思うんやけど、果たしてどうか・・・。

    どうもアニメでは、上杉クンは彩に対して憎からず思っているという言動が結構クッキリ出ているようなので、平成のモテ男市場をよく理解してらっしゃるというか・・・。


    いやでも私はもうだんだん小塚派やけどね!?


    最後までだましてくれるなら黒木クンがいい。(でた)



    違う方向で楽しみすぎやけど、ストーリーももちろん面白かったよ!
    速攻で続編をリクエストをしております。
    青い鳥文庫でしか出さないなんて、もったいないなあー。
    大人使用にすればいいのに・・・(って、大人版kzもあるらしいよね。青い鳥を制覇したらそっちへいくわ)。

    (2016.07.10)

  • フランスには行ったことないので、kzと一緒に行った気分で読みました。

    ハラハラしながらも、事件の展開を楽しく読めました。

    アーヤのフランス語が短期間でここまで理解出来るのは、若干ひっかかるところではありますが(笑)、ちょっと勉強したくなってきました。

  • で、下巻です。
    うん、こっちのほうが色々と良かった!

    まぁ、児童書なこともあってほとんど予想通り。
    ゲスト人物の特徴描写でピンときていた部分がまんま…;
    何気に上巻での駒形先生の挿絵もそれっぽく充分見えるし!
    それにしても、先生がいいにしても、短期間で大学生でも難しい
    フランス語を日常会話とはいえほぼ聞き取れるようになる
    彩ちゃん凄すぎでないの?
    この頭あればあ、そうか、畑違いの数学か。

    しかしながら、今回は男性陣ほとんどに見せ場がありましたが、
    メインヒーロー?若武君が今回地味目だったので
    本人も悔しがってることでしょう(笑)。
    続刊でのリベンジあるか?と思ったら、
    2013年5月時点での最新巻予定は彼が主役?なエピか!

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著者プロフィール

千葉県生まれ。大学では心理学を専攻。ゲームとまんがを愛する東京都在住の小説家。性格はポジティブで楽天的。趣味は、日本中の神社や寺の「御朱印集め」。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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