トキメキ 図書館 PART4 -十八年目の卒業式- (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853439

作品紹介・あらすじ

昼休みに図書館の本を整理していた萌と奈津は、『イギリス童話1』という古い本の貸出票に司書のひとみ先生の名前を見つけて、先生に知らせる。"有本ひとみ"と書かれたその下には、ある男の子の名前が記されていた。その名前を見たひとみ先生は「この本のおかげで、やっと思いだせた。」と目をうるませて、小学校時代の思い出をしずかに語りはじめた-。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • イギリス童話1を見つけて、ひとみ先生の同級生だったある男の子を思い出した。でももうその男の子は本当はもう大きな地震で死んでしまった。けれども、ソラと散歩している時にその男の子がいるのを萌が見つけた。それは前にも色んなところで見た男の子だった。それから萌はその子と喋って事情を聞いた。そして、そのイギリス童話1という本をきっかけに色んなひとみ先生と男の子の時代を知った。というところがいいなと思いました。

  • 本に良太くんの名前を見つけた時のひとみ先生の表情が印象的だった。もし私が幽霊を見えたら怖いと思った

  • そうかあ、ひとみ先生はその世代か…。私より少し若いな。
    というか、この貸出票、今も現役で使ってるのか。昔使ってたカードが残ってるとかじゃないのね…。
    もしかして電算化されてないのかな、この図書館。
    プライバシーもなにもあったものじゃないので、図書館的には全くNGなんですけど、耳をすませばと同じく、そこから物語は始まってしまいます。
    ひとみ先生も、感慨深いのはわかるけど、司書としてはかなり複雑な心境になる場面だと思うんですよ、この状況。

    やっぱり作者さんは、司書のことも、図書館のことも、あんまり知らないんだろうなとますます思う巻でした。

  • 【図書館本】不覚にも、良太君の卒業証書授与で泣きそうになった。まさか阪神大震災でくるとは。被災と言う程の被害はなかったけど、体験者として切なくなった。正直、成人してから起きた東日本大震災より、体験した阪神大震災の方が印象も恐怖も大きいので。
    ひとみ先生の謎が解けてスッキリした。……結局開かずの部屋は本当にただの資料室だったのか。ドキドキワクワクを返せw ちょっと残念。

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著者プロフィール

京都府綾部市出身・京都市在住。『グッバイ!グランパ』で第19回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。主な作品に「四年一組ミラクル教室」「ここは京まち、不思議まち」「トキメキ❤図書館」「もしも、この町で」シリーズ『卒業うどん』『たまたま たまちゃん―うちは食べものやさん!―』(以上講談社)『さらば、シッコザウルス』『おたんじょうび、もらったの』(共に岩崎書店)など多数。

「2019年 『はじめまして、茶道部!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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