魔女モティ

  • 講談社 (2014年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062854467

感想・レビュー・書評

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  • 「三人兄弟の真ん中って、育てるの難しいから、よくよく気を付けてあげて」というのは、よく聞く話だ。
    なのに、紀恵(きえ)のお母さんは、あまりに紀恵の気持ちに無頓着すぎる。
    紀恵一人におつかいを命じるのではなく、姉と、または弟と「二人で行ってきて」といえばいい話じゃないか。
    そのうえ誕生日を忘れる?
    そういうお母さんなら、お父さんなりお姉さんが根回ししとけよ。

    家出した先は、日本のような外国のようなクロワッサン島。
    魔女モティの娘として暮らすことを約束させられるが、モティは口が悪くて面倒くさがり。
    島のみんなの悩みを解決する気はさらさらない。

    そんなモティを、お父さん役のピエロと共に、なだめたりすかしたりして動かしていくのだが。
    下の子どもが小学校に入ったタイミングで、夢だった魔女になりたいと、家族のことを顧みずに部屋に引きこもって独学で魔女修行するお母さんとか、ひとり立ちする解消がないから老いた親の心配をする振りして親の財産を狙う息子とか、家族の問題ばかりが寄せられるが、どれもなんだか読んでて腹が立つ。

    特に家族を顧みない母親!
    部屋に引きこもっていて、子どもが病気になろうと淋しい思いをしようと知ったこっちゃない。
    でも、生活の面倒は夫と小学生の子どもたちがしてるんだよ。
    上げ膳据え膳で好きなことしてる母。いらん!
    子どもが大人になるまで、または子どもが寝た後に魔女修行するわけにはいかんのか?

    いろんな家族の姿を見て、紀恵は家族が懐かしくなり…気がつくと元の世界に戻っていたのだが。
    あんなに仕事が忙しいと言っていたお母さんが会社を休み、紀恵にも学校をさぼらせてふたりの時間を作る。
    やればできるなら、もっと早くにやりなさいよ。

  • 誕生日を忘れられお母さんに必要とされていないと思った紀恵ことキーちゃんは何度目かになる家出をする。
    そこで、喋る猫と出会い魔女の家族にならないかと誘われる。
    万年落第不良魔女のモティと失敗ばかりするピエロのニドジと形だけでも家族になることに。

    上手くいっていない家族が何組か登場。
    キーちゃんが誕生日を忘れられたくらいで必要とされてないと思うなんてちょっと考えすぎではと思ったが、終わりの方で明かされる家庭環境を知って納得。

    海賊のネリとその息子のこともある視点からは寂しい結果で、大団円とは言えない。

    本当の家族ではなくても家族になれる。
    血のつながりだけが家族じゃない。
    ということが伝わってくる。

    最後、キーちゃんは納得してお母さんの元に帰る点は丸く収まっている。

    軽く読めるけれど、テーマは重い。
    楽しい話を期待していたら肩透かしを食う。

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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