エトワール! 1 くるみ割り人形の夢 (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 126
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062855945

作品紹介・あらすじ

主人公は小学校5年生の女の子・森原めい。バレエが大好きで、有村バレエスクールで6歳から一生懸命レッスンに励んでいる。同じスクールの同級生は梨央と南。梨央は、めいよりも早くからバレエを習っていて、少し先を行く存在。ある日、ニューヨークから帰国子女の杏樹が転入してきた。 杏樹はかわいくて、プロポーションは抜群、おまけにバレエがとっても上手! 明るい性格もあいまって、あっという間に人気者に。梨央は杏樹にライバル意識を持つが、めいはむしろ杏樹にあこがれる。
 ある日有村先生から重大発表が。次の発表会はクリスマス公演として「くるみ割り人形」をやる、希望者の多い役はオーディションで決めるというから、みんな大騒ぎに。
 めいは迷った挙句、主役のクララに挑戦することに。しかし、めいにはひとつの悩みがあった。そして――事態は思わぬ方向に展開していく。
 登場人物は、このほかに、みんなのあこがれの上級生・さやか、バレエ教室唯一の男子で王子様的存在の透、めいの学校の友人・佳菜子、詩織、陽翔(はると)、めいの両親と妹のジュン。物語は、「くるみ割り人形」の発表会公演に向けた少女たちの努力と葛藤を軸に進んでいきます。 

<小学校上級から すべての漢字にふりがなつき>

感想・レビュー・書評

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  • 主人公がなりたい夢のため頑張る話です。
    昔バレエを習っていたことがあるので
    結構「バレエあるある」に共感できました。
    バレエってなに?な人やバレエを習っている、習ったことがある人にぜひ読んでみてほしいです。

  • ブックオフで税込420円からの20%オフ

  • バレエやっている子にいいと思う。子ども向けなのでキャピキャピしていて感情に深みのない感じは否めないが。

  • 次の本で、漫画じゃなかったので、「マミーの本でしょ」と言われて終わった。本当に終わった。。

    り。948
    5y2m

  • 娘が面白いよと言うので読んでみたら、私が夢中になってしまいました。クラシックバレエものです。くるみ割り人形のクララに憧れる小5のめい。バレエスクールに通っています。10周年発表会の演目がくるみ割り人形に決まり、強力なライバルが出現したり、オーディションがあったりとワクワクする展開。そして何よりバレエの描写が正確で丁寧なのです。(さらに挿絵が良い。ポジションや体の線が正確です。)振りが目に浮かんで楽しい。作者さん自身が小学生から高校まで実際にバレエをやっていたそうで。華やかなシーンはもちろんバーレッスンの基礎がいかに大事かというところに説得力があります。本番の舞台は読んでいるだけで胸が踊って、本物のくるみ割り人形が観たくなりました。
    小学生でバレエをやっていた身としては(めいちゃんほど上手くはなかったけど)色々と思い出して、読んでいて楽しい一冊でした。シリーズで続いていくらしいので、また読んでみようかな。

  • めいやばすぎー‼
    バレエがめちゃくちゃたのしくなる

  • 自分はちっともバレエに縁がない割に、バレエの物語がなぜか好きで読んじゃう。同じ作者の「海と真珠」という、少女が主人公のバレエ小説が面白かった記憶があって、買って読んでみた。バレエの事をちっとも知らなくても分かるように丁寧に描かれていて好感が持てた。
    特に児童向けのレーベルなので、同じ作者の一般の小説だとちょっと爽やかにまとまりすぎるかも、みたいな持ち味が逆に生きていてよかった。
    次巻も読みたい。
    あと、物語そのものではないけど、挿絵のデッサンがしっかりしてるので、それも好感度高かった。

  • 小学5年生の森原めいが通う、有村バレエスクールは十周年を記念して、特別な発表会を行うことになる。
    クリスマスに「くるみ割り人形」全幕。
    5年前に観たクララに憧れて、バレエを始めためいは、クララの役に立候補する。
    同学年で断トツに踊れる梨央、突然バレエスクールに通うようになったNY帰りの杏樹。
    3人で行うオーデション。
    めいはクララを踊れるのか。

    バレエが楽しくて仕方がないめい。
    家族の中での寂しさ、憧れの王子との微妙な関係。クラスメートとのやりとり。
    話のテンポもよくて、「くるみ割り人形」のあらすじも踊りの見所もさりげなく説明される。
    バレエに興味のある子どもも大人も楽しめる本。
    Mに読ませたい。

    「他人と比較してあせってはダメ。バレエは、自分と向き合う鍛錬なのよ。」

    「黒はなんでも隠してしまう色」「うまくなりたかったから白を着なさい。」

    「だって私たち、誰かに頼まれてバレエやってるわけじゃないでしょ?好きで踊ってるのよね。」

    「バレエは、持って生まれた資質はもちろん大事だけど、それですべてが決まるわけじゃない。それ以上に大事なのは努力よ。その証拠に、体型的に恵まれているわけではない日本人バレリーナが世界中の舞台にたっている。」

    「小さいころ、バレエを習う子はたくさんいても、大人になるまで続ける人は少ないでしょう。その中で、バレリーナとして舞台に立てる人はそのまたほんのわずか。
    だからこそ、子供のころに、全幕もののバレエの舞台に立たせたい。どんな小さな役でもいいから、舞台芸術の一員になった経験はその子の中に一生残ると思うの。」

    「あら、バレエだって、自分との勝負でしょ?緊張に勝つ!弱気な自分に勝つ!」

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著者プロフィール

梅田みか(うめだみか)
作家・脚本家。東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。小説、エッセイのほか、人気テレビドラマの脚本を多く手掛けている。幼少期より橘バレヱ学校にてクラシックバレエを習う。小説『海と真珠』(ハルキ文庫)はその経験が生かされた本格的バレエ小説。バレエのほか、フィギュアスケートにも造詣が深い。

「2023年 『エトワール!(12) 恋するシルフィード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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