本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784062865784
作品紹介・あらすじ
ある寒い冬の日、売れない絵描きの部屋をたずねてきたふしぎな猫の魔法で、壁に描いた「窓」のなかでは、毎日暖かい春の風景がひろがる。そこに絵描きは思いがけないものを見つけ……(「春の窓」)。あなたを、知らぬ間に、身近な日常の空間から、はるかな空想の時間へと連れゆく、安房直子のメルヘン。「北風のわすれたハンカチ」「あるジャム屋の話」など、心がほぐれ、やすらぐ、12作品を収録。
忘れていた貴女自身のこころがよみがえる! 今、ここで生きていることの意味を見失いそうになったとき、この本を手にとってみてください。別の世界に生きているあなたが、きっとどこかに見つかります。
みんなの感想まとめ
心温まるファンタジーの世界へと誘うこの作品は、日常の喧騒から離れ、心を豊かにする物語が詰まっています。特に、ユニークなキャラクターたちが織りなすストーリーは、読者に心の安らぎを与え、忘れかけていた自分...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
心がホッとする物語が綴られていました。
-
映画になるようなファンタジーとは違って、
自然食的な、とてもしっとりとした素朴なファンタジー。
心休まる、心温まる、大切にしたい幾つものストーリー。
それぞれの話に登場する相手役がユニークで楽しい。
「トントントン」
おや?次は誰かな? -
あるジャム屋の話、春の窓が特に好き。新年度の仕事に疲れていたときに読んで、豊かな気持ちを取り戻せました(ような気がする)。
-
月の音色 第81回2017年6月5日
http://www.onsen.ag/program/tsukinone/
「海からの電話」
音楽学校の学生である主人公が初夏のある日、新品のギターを傍らに砂浜の昼寝から目覚めると、ギターの弦がみんな切れてしまっていた。周りには誰もいないし、眠っていたと言っても、ほんの5分程度なのに、一体誰が?
憤る主人公に、姿の見えない無数の声が謝罪をしてくるが、その正体は…。というお話。少し、やなせたかしっぽい雰囲気の話だった。
ギターの弦なら、張り替えればよろしいのではとか、つっこみどころは結構あるのだけれど、カニたちの演じ分けがすごく可愛いので全部オッケーということで。
大原さんの選ぶ本は、普段自分では手にしないタイプが多いので、新鮮だ。 -
読み進むにつれどんどん心が綺麗になっていく感じを味わいました。今まで見たこともない視点、どうしてこんなこと考えられるんだろうと驚いてばかり。ここから見るとこういう世界に見えるんだと、今まで気づかなかったことを気づかせてくれます。幸せだな、ってふっと思えました。
-
短編集というよりも、童話集。
絵本にしたらいいのかもしれない内容も、あり。
ほっこりするような話もありましたが
それでいいのか、と突っ込みたい落ちも。
大人が読むもの、のカテゴリーに入れてしまえば
こういうものだ、と納得できるおはじき話。
ジャムの話が、おとぎ話の定番、のようで好きです。
周囲の変わりやすさに、さすが大人、というのもありますし。
意地汚い、と思ってしまうのは、北風の話。
業突く張りな大人ですが、所詮世間はそんなもの。
どれもこれも、それほど長い内容でもないですし
読みやすくていいのですが、反面もうひとつだけ、と
欲張ってしまうので危険です。 -
好き。淋しい話も、遠くにいっちゃう話もあるけど、カニの貝の電話が可愛かったり、ほっこりステキな話だったり。絵描きと猫と電車の少女の話が、彼女が訪ねてくるところになんかぐっと来て泣いた。
-
だれもが、いずれ大人になってゆく過程で、忘れたりおき去りにしたピュアなこころがよみがえる!そんな本です。道に迷った時、自分を見失いそうなときそっと開いてみてください。日常からしばし離れて、温かく大切なところへ行けるでしょう!
熊本大学:末松 -
-
良かった。
短編の創作童話が1ダース。
1編1編がとても短く、文章も簡潔で易しいんだけれど、じわっと心動かされる感じ。
あたたかいながらもどこか寂しさとか死のようなものを連想させる作品が多い。
「あるジャム屋の話」「天窓のある家」が印象的。かめは怖いがくまが可愛い。
「海からの電話」がユーモラスで一番好きかな。 -
ファンタジー☆
-
大人のための童話です。
もちろん、こどもが読んでもいいのだと思うけど、
大人が読んでこそ、その良さがわかるとおもう1冊です。
読んでいくと、その情景が、鮮明に想像できる感覚になります。
忘れていた、やさしい、温かい心を、思い出させてくれます。
森野屋のジャムの話が、本当に大好きです。 -
ひとつひとつのお話がとても美しい。言葉から情景がじわじわ染み込んでくる。切なかったり、楽しかったり、懐かしかったり…いろんな気持ちがないまぜになって心地いい。童話はやはり自分の原点になってるなあ。
-
うつくしく、せつない。
-
「発見!おとなの女性のための、ハッとするほど美しい宝石のような短編集」
という帯に惹かれて購入。
まさにその通り。
いままでは女の子が好きそうな単語の響きが好きみたいなところがあったのだけど、この本はその先に世界が広がってる。
色彩や情景がすーっと入ってきて、すごく温かくて幸せな気持ちになるんだな。 -
ほほえましくって、あったかいから泣いちゃう。
なんて小説、他にあるか!?と思うほど
はまりました!安房直子さん!!
まさに「大人の童話」なのですが
ほんわかだけでなく
日常にある何でもない狂気が感じられるのが
また 儚くていい!
あとからじわじわ効いてくるんです。
私が一番好きなのは
「あるジャム屋のおはなし」
電車で泣いちゃうなんて
はじめてでしたー -
ホワイトハートのシリーズから、安房直子!?何かの間違いではと思ったけど、(何故このシリーズから発売されることになったかの経緯を知りたい)100%ORANGEの表紙に惹かれて手にとってみた。
久しぶりの安房ワールド。懐かしく、素朴で、かつて親しんだファンタジーの世界は色あせるどころか新鮮でさえある。
季節の移ろいの美しさ、動物の愛らしさ、食べ物のおいしさなど…すぐそこに見えるような描写の美しさ。一編一編が、きらきらした宝物のようだ。
果物たっぷりのジャム。星の花のおはじき。桜貝のネックレス。ささくれだった心にじわりじわりとしみる、作者の優しさが感じられて読む側の心もぽっかぽかになる。
ホワイトハート世代のみならず、幅広い世代に手にして欲しい一冊だ。 -
児童書は好きだけど未読だった安房直子さんの本。
派手さは無いけれど、とても良い作品を書かれる方だと聞いていましたが、その通りでした。柔らかく、懐かしい。ふわりとしたものが詰まっています。
著者プロフィール
安房直子の作品
本棚登録 :
感想 :
