春の窓 安房直子ファンタジスタ (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 243
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062865784

作品紹介・あらすじ

ある寒い冬の日、売れない絵描きの部屋をたずねてきたふしぎな猫の魔法で、壁に描いた「窓」のなかでは、毎日暖かい春の風景がひろがる。そこに絵描きは思いがけないものを見つけ…(「春の窓」)。あなたを、知らぬ間に、身近な日常の空間から、はるかな空想の時間へと連れゆく、安房直子のメルヘン。「北風のわすれたハンカチ」「あるジャム屋の話」など、心がほぐれ、やすらぐ、十二作品を収録。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく自分が好きそうと思って借りてみたら
    やっぱり素敵なお話の集まりだった。
    大人向け童話っていうとなんかうそくさいけど
    大人が読んでも違和感のない不思議なお話。
    短編なので読みやすい。鹿がジャムのラベルを描く手伝いしたり
    蟹が電話をかけてきたり(蟹の電話って蟹から小包で送られてきた
    貝殻を耳にあてると蟹と通話出来る!なんて素敵!!)
    ネズミが金の針で針仕事したり(金の針、一度はおばあさんに
    くれるって言ったのにもったいなくて返してもらいにきちゃう
    とことかネズミっぽくていい!)楽しくなるような話ばかり。
    こういう本は何度も読み返すので購入決定した。
    またゆっくり読み返そう。

  • 映画になるようなファンタジーとは違って、
    自然食的な、とてもしっとりとした素朴なファンタジー。

    心休まる、心温まる、大切にしたい幾つものストーリー。
    それぞれの話に登場する相手役がユニークで楽しい。

    「トントントン」
    おや?次は誰かな?

  • 「おばあさんは、嬉しくなりました」といった子供向けの話特有の言い回しに久しぶりに触れて、小学生の頃、こういう本を読んでいたなぁと懐かしくなった。表題作の「春の窓」や「あるジャム屋の話」が可愛い話で好みだった。猫は大抵喋らなくなる...

  • 「あるジャム屋の話」大好き

  • 月の音色 第81回2017年6月5日
    http://www.onsen.ag/program/tsukinone/

    「海からの電話」
    音楽学校の学生である主人公が初夏のある日、新品のギターを傍らに砂浜の昼寝から目覚めると、ギターの弦がみんな切れてしまっていた。周りには誰もいないし、眠っていたと言っても、ほんの5分程度なのに、一体誰が?
    憤る主人公に、姿の見えない無数の声が謝罪をしてくるが、その正体は…。というお話。少し、やなせたかしっぽい雰囲気の話だった。

    ギターの弦なら、張り替えればよろしいのではとか、つっこみどころは結構あるのだけれど、カニたちの演じ分けがすごく可愛いので全部オッケーということで。

    大原さんの選ぶ本は、普段自分では手にしないタイプが多いので、新鮮だ。

  • どの話も心温まる優しい話。
    どこかで見た名前だなと思ったら『うさぎのくれたバレエシューズ』方でした。

  • 読み進むにつれどんどん心が綺麗になっていく感じを味わいました。今まで見たこともない視点、どうしてこんなこと考えられるんだろうと驚いてばかり。ここから見るとこういう世界に見えるんだと、今まで気づかなかったことを気づかせてくれます。幸せだな、ってふっと思えました。

  • 短編集というよりも、童話集。
    絵本にしたらいいのかもしれない内容も、あり。

    ほっこりするような話もありましたが
    それでいいのか、と突っ込みたい落ちも。
    大人が読むもの、のカテゴリーに入れてしまえば
    こういうものだ、と納得できるおはじき話。

    ジャムの話が、おとぎ話の定番、のようで好きです。
    周囲の変わりやすさに、さすが大人、というのもありますし。
    意地汚い、と思ってしまうのは、北風の話。
    業突く張りな大人ですが、所詮世間はそんなもの。

    どれもこれも、それほど長い内容でもないですし
    読みやすくていいのですが、反面もうひとつだけ、と
    欲張ってしまうので危険です。

  • 好き。淋しい話も、遠くにいっちゃう話もあるけど、カニの貝の電話が可愛かったり、ほっこりステキな話だったり。絵描きと猫と電車の少女の話が、彼女が訪ねてくるところになんかぐっと来て泣いた。

  • だれもが、いずれ大人になってゆく過程で、忘れたりおき去りにしたピュアなこころがよみがえる!そんな本です。道に迷った時、自分を見失いそうなときそっと開いてみてください。日常からしばし離れて、温かく大切なところへ行けるでしょう!

    熊本大学:末松

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著者プロフィール

安房 直子(あわ なおこ)
1943年1月5日 - 1993年2月25日
東京生まれの児童文学作家。、本名:峰岸直子(みねぎし なおこ)。
日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。作品に『まほうをかけられた舌』『花のにおう町』絵本『青い花』(いずれも岩崎書店)、『白いおうむの森』(筑摩書房)『やさしいたんぽぽ』(小峰書店)などがある。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞を、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞を、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞を、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞する。ほか、『きつねの窓』が教科書採用されており、よく知られている。
1993年、肺炎により逝去。

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