囚われの歌姫 政変はウードの調べ (講談社X文庫ホワイトハート)

  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784062867429

感想・レビュー・書評

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  • 学生の頃から好きな話。
    繰り返し読んで内容は覚えてるけど、もう1回読み直してみたくなった。この作家さんの繊細な人物描写が好き

  • 2012年上半期ホワイトハート新人賞受賞

  • エルトゥールル帝国シリーズ第1弾。第二宰相の娘ながら、養母と異母妹に使用人のように扱われていたセルマ。実母の形見であるウードを、男装し珈琲館で演奏するのが唯一の癒しだった。そんなある日、演奏中にある会話を聞いてしまい、拉致監禁されてしまう。セルマを拉致した男の正体と目的は何なのか──。
    シリーズものですが、一応単独で読めます。トルコを舞台とした漫画読了したところだったので、王宮の設定は難なく頭に入りました。ただ、ラフィークがセルマを皇太后の女官か疑う場面に、思わずレーベルを確認。少女小説で普段こういうの読まないので、イブラヒムの元から逃れた直後といい、少し驚いた。実は好きなものは手放さない策略家のラフィークと、なんだかんだ言いつつそんな彼が好きなセルマ。セルマの苦労を想定するものの、きっと幸せに日々を過ごせるでしょう。今回脇役として登場した人たちが出る、続編も読みたいと思います。

  • 主人公ながら旦那様の方に重きがおかれていた気がしないでもない… 父との関係性をもう少し読みたかった。

  • 2013/05/19:電子書籍版購入/未読

  • 最初は淡白だったラフィークがセルマの事情を知って一転、ところどころで見せる気遣いや独占欲に愛を感じてにやっとしてしまいました。軟禁生活だったはずが、いつのまにかお方様扱いになってるのにわたわたするセルマも可愛かった笑

    脇キャラの性格や人間関係に細かい設定があるんだろうけど、まだ全部明かされてない気がして、一巻完結だとしたらちょっと勿体ないような気がします。ハイレッティンとイェシルのその後とか、続編で書いてほしいなあ。

  • ところどころ首をかしげたくなる点があったり、1つのシーン内で視点が変わり少し読みにくさを覚えたりはしたが、基本的には落ち着いた文章で、世界観の描写も丁寧、かつ政変を扱いながら恋愛にも重きを置いていて、全体としては好印象。特にラフィークの愛が漏れ出るたびに、思わず顔が緩んでしまった(笑)。
    ただ、いくら作者の意図であっても、ここまで主人公が無個性なのはいかがなものかと思う。ストーリーも王道で楽しめたが、そのぶん読後に熱く語りたくなるような魅力が微妙にたりず、やや残念。
    たぶん次作も手に取ると思うので、次はこの手堅さにもう一味加わっていると嬉しい。

  • さすがと言うべきか、イラストは好きだ。それ以外は普通。

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著者プロフィール

神奈川県在住。立教大学文学部卒。2012年講談社「ホワイトハート新人賞」を受賞しデビュー。主に中華世界やオスマン世界を舞台にした女性向けファンタジー小説を講談社X文庫ホワイトハートにて発表する。デビュー作を含めた「エルトゥールル帝国シリーズ」が人気を博し、そのうちの『囚われの歌姫』『運命の皇帝』のほか、短編『流離の花嫁』がコミカライズされている。

「2022年 『後宮の屍姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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