ブライト・プリズン 学園を追われた徒花 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
4.29
  • (18)
  • (14)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 158
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062868624

作品紹介・あらすじ

降龍殿での事件から数日後。精神的ショックによって声を失った薔は、学園内の病院に入院していた。一方、教団本部にいる常盤は、冷遇されている元陰神子・紫苑に同情を寄せる。優しい常盤へ叶わぬ恋心を抱いてしまった紫苑は、託宣を得る儀式に耐えられないほど苦しんでゆくーー。罪の意識に囚われた常盤を、さらに杏樹の言葉が追い詰める!窮地に陥った愛する常盤を自らの手で救うため、薔は危険を冒して学園脱出を図るが!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ4作目です。
    まさに狂信的な勢いで読んでる(^_^;)

    4作目に至っても波乱続きで、
    ラブラブとは程遠い展開になってます…。
    今回は常盤視点がメインです。

    薔が話し相手になるのと、常盤が尽くすのとでは、全然受ける印象が変わるよねぇ〜。
    もう序盤から嫌な予感しかしませんでしたもん(-_-;)

    しかしまたしてもそれを上回る相次ぐ展開で………ってあれ?今回……エチありましたっけ??
    もはやエチがあろうとなかろうと気にならないくらい面白い(≧∀≦)

  • シリーズ4作目。教団本部に移った常盤は冷遇されている元陰神子・紫苑のお世話をするうち同情を寄せる。そんな優しい常盤に叶わぬ恋心を抱いてしまった紫苑は…。今作の常盤の行動にちょっとモヤモヤ〜と。あんなに優しくされたら好きになっちゃうでしょー!と…。紫苑が不憫だった…。 少しづつ謎が明かされていきつつまだまだ謎が多いこのシリーズ。 読み出したら読む手が止まらない面白さ!続きが気になって仕方がありません(笑)

  • 衝撃的な事件現場から脱出した薔は、ショックのため声を失っていた。命がけで薔を救った常盤も深刻なダメージを負っていた。

  • シリーズ4作目読了。
    最初からかなり面白いと思って読んでいたけれど、この作品は巻を重ねる毎にどんどん深みが増してくる。各キャラもこんな一面を持っていたのかと驚きを感じさせるし、次々と起こる困難な展開に本当にハラハラさせられる。こんなに心を揺さぶる話が書ける著者の力量に感嘆のため息がでてしまいます。
    全巻でも楓雅の活躍が見られたけれど、今作ではさらに重要な立ち回りを見せ、この人もちゃんと物語の中心人物なんだな、と。薔が今耐えられているのは、確実に楓雅のおかげでしょう。実兄としての献身的に薔を支える姿が、この物語では唯一安心できる。楓雅がいないと、みんなどんどん不幸になっていってしまうので…。
    この巻では、薔と常盤がほとんど一緒におらず、最後の最後でやっと会えた!と思ったら、続きは次巻!?幸いにも来月新刊が出るようなのでそれを楽しみにしたいけれど、リアルタイムで読んでいたら1年も待たなくちゃいけないのかと思うと、5巻の後の6巻はいつなの…?と今から心配。早く、常盤と薔が幸せになる姿を見せて安心させて欲しい。

  • 『ブライト・プリズン』4作目。
    前作で常盤と椿が本部に異動して、残された薔は酷い目に遭ってしまって心配したけど、淋しくても辛くても耐え抜いていて健気。女々しくなくて強いところがいいです。

    …それに比べて、何でしょうね、常盤の周囲の鬱陶しくて、女々しい集団!元カノ(元カレ?)椿姫にも最初は同情してたけど、今も未練たらたらだとはっきりわかったし。
    紫苑もすごくかわいそうだけど、恨んだり絶望したりでどんどんマイナス思考になった挙句にあれで。
    銀了に至っては、イジワル役そのもののやり口で腹立たしかったですね~
    皆さん男らしくないですね…w
    大奥もびっくりレベルの愛憎劇でした。

    でもよく考えたら、原因は完璧に常盤ですよね!誰にでも親切すぎです。ちょっとは気があるんじゃないかと誤解されるレベルですね。特にあんな閉塞状態の中で、カッコいい色男に優しくされたら勘違いしますよ~
    そんな常盤にはちゃんとバチが当たり、ほらねと思わず頷いてしまいました。でも、結局それで一番悲しむのは薔なんですよ!

    今回は、学園や教団本部ばかりではなく常盤の周辺の人物まで登場して、また人が増えました。紅子こわいです。「暴君竜」の可畏の母親と似たイメージしかないです。青一とか一般人出てくるのが新鮮。

    エロ的にはHできない中、今回はあまりツボがなかったけど、最後の最後、18年前に育児書やベビー用品カタログ熱心に見て育てた結果に満足する常盤にそんな場合じゃないよとツッコミました!尻揉んでいる場合じゃないと思ったけど!薔も嬉しそうでラブラブ確認できてよかったです。
    ハイスペックで威厳があって完璧な男だと思ってた常盤が、男としてはけっこう普通にダメダメなのがわかって面白かったです。
    次回はまた学園に舞台が戻るんでしょうか?早くHしないと大変なのに、と焦ります。ドキドキするけど続きが楽しみです。

  • 幸せそうな人は誰一人として居ないなぁ。鬱々としちゃう。椿の事では過去の事として清算されたかのような振舞いの常盤だけど、屈託ありまくりがここに露呈。そこへ来て今度は紫苑の件を抱え込んじゃう災難。そして事故と言う災難の追い討ち。その上あのキョーレツな常盤ママ!怖いわ~怖いわ~。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

犬飼ののの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×