背徳の契り (講談社X文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062869096

作品紹介・あらすじ

明治元年、維新後の日本。困窮した故郷を救うため、家族と幼馴染みを残して京都にむかった睦月。そこで出会ったのは、志を同じくするもこれまで出会ったことがないほど力強く、そしてどこか不思議な雰囲気を持つ青年顕世だった。陥穽うずまく京の地で本名をさらすことはできず偽名「睦月」を名乗ったが、顕世と過ごす時間がやがて睦月の心を紐解いてゆく。ようやく気持ちを繋いだとしても、自分は最初から、彼を裏切っている……。貴方に、名を呼んでほしい。雪華舞う一月――、睦月の、本当の名前を。切ない歴史ファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 久我さんの明治大正あたりを舞台にした作品は、とても艶っぽいのでワクワクしながら買ったものの……実は積んでました。明治維新後、西南戦争前のまだザワザワした雰囲気の京都が舞台なのだけど、滑り出しがちょっと硬く感じられたのかなぁ……。新撰組とか倒幕派とか幕末モノが好きな人はのめり込めるかもしれません。
    とはいえ、政府の重要人物暗殺に動き出すあたりからグイグイ引き込まれ、あっという間に読了。ただ、主人公二人より、蔭間だった麻吉が魅力的に思えました。は……また蔭間…!つか、明治維新後しばらくも、京都のあたりは蔭間がいたのかなぁ……

  • 秘密持ちの健気受けやばい萌える。
    さらに久我さんお得意の関西訛り。
    萌えるしかない。

  • 顕世×睦月。反政府組織で出会ったふたり。
    時は明治の初めの京都。
    もう切なくもすごく萌えるラブロマンスでよかったです! 決行のその後が特に萌えた。顕世視点で見ると切ない。麻吉がいい役どころです。いい奴だし。
    おのれの罪をなかったことにはできない、なにより顕世を危険な目に合わせるわけにはいかないという睦月と、睦月を助けたい顕世と。とてもまっすぐで潔い睦月に胸を打たれます。でも同時に奔走しているであろう顕世のことを考えると切なくなるのです。
    ハラハラしましたが、ラストよかったです。この後のふたりも見たかったな〜。

  • 明治元年、維新後の日本。困窮した故郷を救うため、家族と幼馴染みを残して京都にむかった睦月。そこで出会ったのは、志を同じくするもこれまで出会ったことがないほど力強く、そしてどこか不思議な雰囲気を持つ青年顕世だった。陥穽うずまく京の地で本名をさらすことはできず偽名「睦月」を名乗ったが、顕世と過ごす時間がやがて睦月の心を紐解いてゆく。ようやく気持ちを繋いだとしても、自分は最初から、彼を裏切っている……。貴方に、名を呼んでほしい。雪華舞う一月――、睦月の、本当の名前を。切ない歴史ファンタジー!

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著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2020年 『君と狸と幸せごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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