月の都 海の果て (講談社X文庫)

  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062869706

作品紹介・あらすじ

天下四国は、天が王を定める東西南北の四つの国。南方に位置する「徐」の元王様・飛牙は、天に帰れなくなった天令の那兪を連れて東国の「越」へ。王太后の立場にある自らの伯母を頼っての入国だったが、現在の王家は瀕死の王のもと、同い年の王子ふたりが跡目争いの真っ最中で、飛牙はまんまと巻き込まれてしまう。さらに折悪しく「死蛾」と呼ばれる暗魅の大発生が重なり、越は未曾有の危機を迎えていた……。シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • 風来坊の「元王様」が諸国漫遊する異世界ファンタジー。表紙が美しい。そうか、各国の王族をたらしていく話なのか。

  • お約束のように越国の王位継承問題に巻き込まれる飛牙と那兪。前巻では越に居ることがちらりと書かれていただけの裏雲も今回はがっつりと登場。
    天然タラシの飛牙とこじらせたツンデレの裏雲の微妙な関係がもう何とも…。使役している宇春にまで諭される裏雲の必死の強がりがいじらしいほど。
    那兪が天へ戻され、玉の力も手放したただの人間である飛牙が一人で次の駕国でどんなアクシデントに巻き込まれ那兪と裏雲を定まった終焉から救ってめでたしめでたしで終わるのか楽しみです。

  • 前巻ではちょっと影が薄かった裏雲もがっつり登場。
    歪んだ愛情がまた素敵。

    なんとなくの結論は目に見えていたけど、二の宮様もいい人で嬉しかった。

    ただ、那兪はちょっと心配ですね。
    次巻で物語は大きく動きそう。
    早く読みたい。

  • 天下四国シリーズ第3弾。

    飛牙は落ちた天令・那兪と黒翼仙・裏雲を救えるのか。
    次作のシリーズ最終巻となる最後の王国「駕」の存在や、怪しげな人物が見え隠れする本作。
    ツンデレな裏雲と生来のタラシ・飛牙との絡みがツボ。

  • 3国目の旅も世直しが上手くいってメデタシメデタシ。跡継ぎが誰になるかは簡単に予想できたことだけど、だからといってつまらなくはなかったです。飛牙と裏雲のニアな関係は物足りなく思うか丁度良い塩梅と思うか、はたまた余計な…と思うかは個人の趣味に大きく左右されるところでしょうが、私としては程良い感じかな。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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