ナックの声が聞きたくて! “スーパー・ベルーガ”にことばを教えるイルカ博士 (世の中への扉)

  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062870061

作品紹介・あらすじ

イルカとお話することはできるのか--。高校時代に抱いた夢を追いかけ、研究をつづけてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせることができるのかという奮闘の20年間を描きます。彼らの目に見えたモノと言葉を結びつける訓練、人の声をマネして鳴き声を出させる訓練といったように、どんどんナックが“スーパー・ベルーガ”に成長していく姿を描きます。


本書の著者、東海大学海洋学部の村山司教授が、イルカが人の言葉をまねられることを世界で初めて証明し、国際心理学誌電子版に発表! いま、ニュース、ワイドショーで話題沸騰中のイルカ博士。その20年の奮闘を描きます。

イルカとお話することはできるのか--。高校時代にアメリカの映画『イルカの日』を観て以来、夢のようなテーマを追いかけつづけてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、言葉を覚えさせることができるのかという奮闘の20年間を描きます。知能テスト、彼らの目にはモノがどう見えているのか、モノと言葉を結びつける訓練、そして、人の声をマネして音を出させる(鳴き声を出させる)訓練といったように、段階を追って、“スーパー・ベルーガ”ナックはどんどん知識を吸収していきます。

そうしたユニークな訓練風景のほか、どうしてイルカは頭がいい動物なのかといった村山教授による解説も盛り込みます。

この本を読んだ後、水族館のイルカショーを見てみてください。もっともっとイルカのすごさが伝わってくるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • たった一本の映画に心動かされてー
    そんなきっかけはよく聞くけれども、本書の著者の夢は「イルカと話をしたい」である。
    きっかけが偶然なら、その相棒もまた「偶然出会ったから」とまあ、なかなかにすごい話である。
    ただこの偶然がバカにできない。実はこの著者、ある弱点がある。でも「イルカのことが知りたい!」気持ちがあふれており、「〇〇がダメならこっちなら!」と邁進していく。
    小学生向けのため、イルカの生態も実験方法も平易な言葉や図で表現されているが、「イルカってそうなの!?」ということがわかって、面白かった。

    オススメ度:
    ★★★☆☆

    ノブ(学術情報課)

    所蔵情報:
    品川図書館 489.6/Mu62

  • 自由研究のため読みましたが、驚き連続です!みなさんもぜひ読んでみてください

  • イルカとしゃべりたい。
    その思いだけで海洋学者となった著者はすごい。

  • イルカと話したい!その夢を実現するため、研究を続ける著者の村山さん。まずは実験に協力してくれる賢いイルカ探し。ベルーガのナックと出会い、言葉を教えはじめます。とはいっても、どうやって?様々な工夫をしながら、気の長い実験を繰り返し、「ものには名前がある」ということを理解させ、鳴き分け、聞き分けができるように訓練をしていきます。なんだかホントにイルカとしゃべることができるようになるかも、と思わせる、素敵な研究です。

  • 内容情報
    [日販MARCより]
    イルカとお話することはできるのか。夢のようなテーマを追いかけつづけ、スーパー・ベルーガにヒトのことばを教えたイルカ博士の努力と友情の20年を描く。海で暮らすほ乳類、イルカの賢さの秘密が丸わかりの1冊。
    [BOOKデータベースより]
    イルカとお話しすることはできるのか―。そんな夢を追いかける村山司先生は、シロイルカのナックに、どうやってことばを教えているのでしょう。海で暮らすほ乳類、イルカの賢さの秘密が丸わかりの一冊です。小学上級から。
    第1部 イルカと話したい!(ナックとの出会い;イルカって、どんな動物?)
    第2部 ナックといっしょに実験!(イルカから見た世界―ヒトと同じように理解できるか;ものをあらわす「記号」を教えたい;ものの名前を“ナック語”で呼ぶ;「読める」ようになったナック;「ツゥ、カァ、サッ!」)

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著者プロフィール

東海大学海洋学部教授.
東京大学大学院博士課程修了,博士(農学).
専門:イルカ類の感覚,行動,認知(認知科学)
主な著書
『イルカの不思議』(誠文堂新光社).
『駿河湾学』(編著.東海大学出版部)
『海に還った哺乳類 イルカのふしぎ:イルカは地上の夢を見るか』(講談社.ブルーバックス)
『イルカの認知科学:異種間コミュニケーションへの挑戦』(東京大学出版会)
『イルカ』(中央公論新社)
『鯨類学』(編著.東海大学出版会)ほか

「2021年 『シャチ学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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