- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062870078
作品紹介・あらすじ
第一章 調べる力と書く力
私がノンフィクションライターになった理由/なぜこの本を書いたのか
第二章 テーマを決めよう
テーマ選びの背景にあるもの/テーマの決め方/キャッチコピーをつける/企画書を書く
第三章 さあ、調べよう
調べるって何?/必要なもの/本で調べる/インターネットで調べる/現地に行く/観察する、体験する/「調べノート」は宝物
第四章 人に会って話を聞こう
話を聞く人をリストアップする/手紙を書く/電話をかけて会う約束をする/会う前に準備すること/会った時どうするか/話の聞き方/ノートのとり方/お礼状を書こう
第五章 さあ、書いてみよう
伝えたいことは一つ/書く順番を決める/書き出しが大事/「私」の視点で書く/伝聞スタイルで書く/会話を書く/引用する/清書する前に/清書する
第六章 書くことの意味って
書くことは読むこと/なぜ書くのか
感想・レビュー・書評
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児童向けノンフィクションの書き方本。取材や依頼書のくだりとか、企画書の書き方とか、オトナにとっても大事な要素が盛りだくさんで、とても参考になりました。書くことが好きなんだよなあ、という最相さんの人柄がにじみ出るような好文章だったな
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北九州市のノンフィクション受賞作品を引用しながら、「テーマを見つけて、調べて書く」ことを、分かり易く教えてくれる。ついつい、おとなは子どもにテーマを押し付けがちだが、そんなことしてはいけないんだと改めて痛感。私は、学校司書という職業柄この手の本を多く読んでいるが、この本は秀逸。シンプルで核心がきちんと押さえられているので、児童や生徒、学生が読むのはもちろん、指導書としても役立つ。
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やっぱ最相さんの本はおもしろいな。そもそものやさしい人柄が文章から伝わってくるって、そんな作家さんはなかなかいない。
この本についていえば、ものごとについて調べる、書くということについてとことんやさしい言葉で書かれていて、そのあたりの仕事を目指すひとにとってはもちろん、そのつもりがなかったひとでも、ライターっておもしろそう、と思ってくれそうな、そんな気がする。 -
小中学生向け、書きたいテーマの作り方、インタビューお願い方法と作法、書き方の解説。
1.企画書を書く
①タイトル②テーマ③キャッチコピー④テーマ決定理由⑤話を聞きたい人⑥知りたいこと調べたいこと
2.インタビューお願いの作法
①基本は郵送依頼、企画書とともに具体的な質問項目も記載する。
②インタビュー後に御礼状を書く(いつ原稿完成し、確認してもらえるかの連絡。新たな質問もしやすくなる。)
が参考になった。 -
ノンフィクションを書こうとしている小中学生に強くすすめたい本。学校の先生が読むと「調べて書くこと」を教えるためのヒントがたくさん見つかります。
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小学生向けの本かと思いきや、大人にとっても非常に参考になる本だった。
短いものでもいいから、ノンフィクションの作品を書いてみたくなった。 -
子ども向けにノンフィクションを書くまでのテーマの見つけ方、書く内容についての調べ方、インタビューのしかた、書き方などをまとめたもの。ノンフィクション作家というと硬軟とり混ぜてたくさんいるが、どちらかというと個性の強い無頼派というイメージが強いと思う。そうしたなかで、子ども向けのノンフィクション指南となると、最相さんのように、自分の関心を引いたものであれば小さなテーマでも誠実に追いかける人は打ってつけだろう。
ところで、こういう本があるっていうことは、今どきの子どもたちは夏休みの宿題でノンフィクション作文を書くというようなものがあるんだろうな。読書感想文もまあ大切なんだろうけど、自分の興味のあることを調べてノンフィクション作文に仕上げるというのもいい勉強になるだろうな。
ということで、ちょうど夏休みの時期に、ぼくのようないい年したおとなが図書館でこの本を借りてしまったのは、この本を読むことで才能が花開いたかもしれない子どもの芽を摘んでしまったようでちょっと悪かったかな。でも仕事上、多少は文章を書くことがあるので、それにあたり誠実に書くことの大切さを学んだような気がする。 -
小学生向きだけれど、余計なところが削がれてシンプルに書かれているぶん核だけがわかりやすく残った。大人にも必要な情報ばかり。例に挙げられている小学生や中学生の文からも学ぶことが多い。彼らは「書きたい」にまっすぐ向き合っている。大人は変に考えすぎたり捻りすぎるかもしれない。基本に戻る一冊。
著者プロフィール
最相葉月の作品





