- 講談社 (2007年8月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784062879040
作品紹介・あらすじ
八幡神が神仏習合を先導することになったのはなぜか。朝鮮半島の新羅から九州・宇佐、そして奈良の都から全国へ。時の権力とかかわりながら、歴史の転換点を乗り越え、勢力を伸張していった「仏神」の姿に迫る。
日本文化の源流となる大きな謎に迫る!!
八幡の神は新羅の神が日本化して生まれた
八幡神が神仏習合を先導することになったのはなぜか。朝鮮半島の新羅から九州・宇佐、そして奈良の都から全国へ。時の権力とかかわりながら、歴史の転換点を乗り越え、勢力を伸張していった「仏神」の姿に迫る。
みんなの感想まとめ
神仏習合の歴史と八幡神の成り立ちを深く探求した作品で、特に宇佐神宮とその周辺の寺々にまつわるエピソードが印象的です。著者は、八幡神が新羅の神から日本化し、どのようにして全国に広がっていったのかを丁寧に...
感想・レビュー・書評
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星が少な目なのは、私には少し難しすぎたから。宇佐神宮と近くの寺々をお参りした直後に読み、その旅の記憶がまだまだ新しかったので、なんとか読了できたのだと思う。私はやはり、神仏分離した現状より、神仏習合の頃の方が美しいと思う。宇佐神宮というより、宇佐八幡大菩薩とお呼びしたい。
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神仏習合の素地形成
①神祇・仏教両者の内容面
多神教という共通点。諸天を日本固有の神々に相応させる
仏教教義理解を通してではなく、神祇信仰にもある呪術的・現世祈願的な期待をこめ、仏教の一段と高度な呪術に影響
②豪族間の抗争激化
豪族が本来の守護神(氏神)では支配上の危機を迫られ、普遍的神性として仏教を受容
③国家の宗教政策
七世紀後半、天武天皇が鎮護国家の経典(いわゆる護国の経典)を重視し、公的な立場において受容
④仏教徒の山岳修行
山岳信仰が元々ある中、彼らが山に鎮まる神々や諸霊を避けて通るわけにはいかず、まず神々や諸霊を祈り祀って修行した
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神身離脱思想
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神宮寺(神威の衰えた神を救い護るために神社の傍にできる寺院)の出現
初期神仏習合現象の場合、背景となった神身離脱思想にしても、神宮寺創建事情・神前読経にしても、明らかに仏から神への一方的な接近による習合である。
仏教は深遠な内容をもっていたが、後から伝来してきたというところに弱点があった。一方の神祇信仰は古来のものであり、きわめて自然な要素を豊かにもっており、地盤において強固。伝来の仏教にとっては、古来の神祇に習合していくことにより、一層大衆の中に浸透をはかったものと考えられる。
神祇信仰には強い信仰性はあっても深い教義は持ち合わせていなかった。清らかな心、正直な心をもって神に祈るという素朴な信仰に支えられている。それに寄生していった仏教の側としても、あえて深い思想や理論的裏づけを必要とせず、習合することこそ先決(p.52)
八幡神の成立
朝鮮半島に近接する九州北部の古代史は、渡来人を抜きにしては考えられない。渡来人は進んだ文化・技術をもたらしたほか、彼らの神と信仰をもたらした。『八幡宇佐宮御託宣集』巻三と巻五に、「辛国の城に、始て八流の幡と天降って、吾は日本の神と成れり」という著名な一文がある。とりわけ末尾の「吾は日本の神と成れり」という語句は、八幡神が外来神であったことを示唆している。
新羅国神が「自ら渡り到来りてこの川原に住みき」というが、これは単なる神の渡来ではなく、この神を奉祀する新羅系渡来集団の来住を意味する。(p.68)八幡神=新羅神=香春神、当時の朝鮮半島の宗教事情からして、道教・仏教を融合した神
秦系辛嶋氏が宇佐に入る→大神氏に服従→大神氏が応神天皇霊を付与
八幡宮祭祀の実験を掌握する大神氏は、もとより仏教的要素を内蔵する八幡神に、法蓮の強力な呪力を伴う仏教的な神(仏神)としての特異な神格に高める必要(p.127)
八幡神宮寺には神身離脱思想がまったく伴っていない。伴っているのは法蓮と八幡神の契り伝承なのである。(p.130)八幡神の場合、みずから仏教を内在する神であり、法蓮との提携により仏教色をさらに強めている。神宮寺の建立に当たり何の説明も必要としない。(p.132)
応神霊が付与され、日本の神としての八幡神が成立した段階で、もとより所持していた道教・仏教の要素が日本の神霊と融合したことを意味し、その上に八幡神として顕現した所も、古来の神体山信仰の聖地御許山であった。つまりこの山の神霊をも吸収したことになる。要するに、八幡神が成立した段階で、他の神々に先んじて神仏習合は発祥したとみられることができよう。(p.131)
八幡大菩薩の顕現
護法善神思想がその後大きく発展することなく、伽藍鎮護の思想に包摂一体化されたのに対して、神身離脱思想は徐々に発展する。その第一歩が神に菩薩号を奉献するという考え方である。すなわち、神は迷える衆生の一として仏法の供養を受け、その功徳により進んで菩薩となり、さらに悟りを開けば仏となると考え、その第一歩に当る菩薩の号を奉ろうというのである。(p.170)
本地垂迹説
本源としての仏や菩薩が、人間を利益し、衆生を救うために、迹を諸方に垂れ、神となって現わすという説(p.182)
↓
本地仏の設定
勉強になりました。 -
神仏習合の歴史を交えて、途中までは非常に参考になり面白く読めましたが、その後は私には詳細すぎ全体像が掴みにくく…汗
星評価などとおこがましいけど一応。
たまたまぐぐっていてみつけた別府大学の以下のPDFが16ページと短く平易で読みやすいので、これを読んでベースの知識を補ってからだとはいりやすかった。
備忘にメモしておく。
宇佐八幡はなぜ天皇家の祖廟か
http://bud.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/bs01403.pdf?file_id=121 -
八幡神と神宮寺の成立、その後の八幡信仰までを書いているが、詳細過ぎて興味がなくなる。3章まで読了。
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全国10万社といわれる神社のうち、4万社ともいわれる八幡様。その総本山である宇佐神社にまつわる歴史をひもときながら、神仏習合が進んで八幡大菩薩と呼びならわすに至る経緯をまとめていますが、道鏡神託事件と清和天皇即位以外には歴史にかかわっていないとは意外です。
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全国に神社は約10万社あり、そのうち八幡神を祀るものは約4万社だそうです。
この日本人によく親しまれた八幡神の誕生から発展のヒストリーを、可能な限り平易に語った労作であり、読んでいて、次々と広がっていく視界にワクワクしました。 -
神祇信仰のまとめ
1、多神教であること
2、超自然の力を借りて目的や願望を達成しようとする
呪術的性格を基底とする
3、呪術の根幹をなす祈祷は現世祈願的であること
(P18)
仏教は、本来教典に基づく深遠な理論に裏付けられた宗教であるが、
日本でははじめ、神祇信仰と同じような呪術的・現世祈願的な宗教として
受け入れた。
(P50)
このような風土の上に神祇信仰・仏教があるので、
互いに交わり易かったようです。
八幡神は、もともと新羅系渡来集団が祀る新羅系の神だったようです。
その土地の有力者の移り変わりとともに応神霊を付加したりと、
変容を遂げたということです。 -
「八幡信仰」よく聞き身近にあるにもかかわらず、あまりにも知らなすぎて取敢えずここから読み出してみたり。
表題通り、かなり神仏習合色が強いので…もう少し関連の本を読みたいと思う。 -
というよりは主に神道成立の過程と神宮寺の話だった気が。それも神仏習合っちゃそんなんだけど。あとで整理の為もっかい読み直したい。
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レポート用。神仏習合どころではない八幡神の特殊性が。どうして源氏の守護神なのかだとか、ちょっとした疑問も解決。合間にはさまれたコラムも息抜きに程よい感じです。
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