- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062879309
作品紹介・あらすじ
空気を読むのをやめてみないか!メディアの常識に従わずに世界を見つめる試み。
感想・レビュー・書評
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二項対立を疑い、グラデーションで考え抜く。その森さんの姿勢がすごく好き。2008年発刊だけど、今の時勢にも共通して言えること多し。
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結論を先延ばしにしたっていいじゃないか。
森さんは、そういいます。
今もし悩んでいることがあったとしても、
10年後には笑い話になっているかもしれない。
急いで結論を出さなきゃならないこと
なんて、そんなにある?
悩みは、いつも見える大事なところに、そっと
おいて、悩み続けたっていいんだ。
葛藤や煩悶を忘れてしまうほうが、
ずっとずっと良くないこと。
焦って答えを見つけようとせず、悩みを
きれいに包んで見えるところに飾っておこう、
など。
そういえば、私の悩みたちは、どこかの引出しの
奥深くに突っ込まれたまま、埃をかぶって
眠っています。
答えを出さなくていいなら、
そろそろ引っぱり出して、きれいにして飾って
あげようかな。-
「見えるところに飾っておこう」
飾ると、また違って見えて「何~だ」ってコトになってアッサリ解決するコトも←全部じゃないけどね。「見えるところに飾っておこう」
飾ると、また違って見えて「何~だ」ってコトになってアッサリ解決するコトも←全部じゃないけどね。2012/12/19
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メディアは客観的でなどあり得ないという当たり前のことを反芻し、染み付けるための教科書
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森達也の随筆集。タイトルは誇張な気もするが("視点をずらす思考術"を体得できるかといったら微妙なところ)、筆者がタイトルを体現していることは間違いない。折に触れ読み返したい。
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メディアは公正な報道ができているのか?宗教は戦争、殺戮と親和性が高い。死刑がどう行われている拡大的に知らないのに賛成。
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左翼的論評だが、少しは傾聴できるところもあった。
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自らKY、ずれている、という森達也氏。その資質が、オウム真理教を内側に入って追った『A』や、放送禁止歌やエスパーなどの一風変わった対象のドキュメンタリの作成につながってきたのではと解説する。その森さんのエッセイ集。
エッセイ集なので、対象を絞った、その中で悩み抜く森さん特有の魅力はこの本にはない。もしくは薄い。
この本の中でも死刑制度や、天皇制に対するメディアの自粛(に代表されるメディアの変質)などへの言及は、すでにどこかで聞いた既視感があるが、きれがある。きれとは、ずれだ。
メディア批判も相変わらず。ここが著者の設定するプロブレマティックの中心にあるからだ。メディアが持つ力に対して、権力ではなく権力性だと主張する。権力とは認めない、と。なぜならメディアは自らの力に無自覚であるからだと。そして、これが大事なのだが、「権力を権力たらしめるのは自覚だ。メディアにはそれがない。だからこそ無軌道になる」と指摘する。いっそのことメディアが権力であればまだしもよかったということも多いのかもしれない。
面白くないわけではないが、森さんの著作を読むのであれば、『A』シリーズや『エスパー』シリーズ、『死刑』に関連するシリーズなど、もう少し骨のあるものをお薦めしたい。もう読んだのであれば、これも。 -
久しぶりに、森達也さんの作品。
おもしろいけど、タイトルが平凡で、そこだけ少し残念。
やっぱりこのひとが感じてきた違和感を読んでいると、すごいひとやなぁと思いつつも一方で、全力で共感する自分がいて。
もっと、ものごとをゆっくり見つめる時間があれば、誰でもこういう違和感を抱くような気がする。わたしも、できるだけごまかさずに生きていきたいです。
スパっと切ってしまう人は格好良いけど、そうじゃない森達也。もっと格好良い。。。
スパっと切ってしまう人は格好良いけど、そうじゃない森達也。もっと格好良い。。。