かけがえのない人間 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 155
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879361

作品紹介・あらすじ

人間はひとり一人に世界の中心がある存在だ。「別に私でなくてもいい。誰でもいい。自分のようなものはどこにでもいる」交換可能性は現代人の多くが抱える悩みです。自己信頼と社会共感を取り戻す智慧とは。(講談社現代新書)

感想・レビュー・書評

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  • いろんな意味でとてもバランスが良い。ロジカルな部分とエモーショナルな部分の両方がミックスされていて、とても迫力があって面白い本だと思った。誰が読んでも、どこかで必ず”面白い”と感じるんじゃないだろうか?

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  • 思索

  • 他人の評価のために生きるのではなく、
    自分を見つめ、自分への信頼を取り戻す。(自己信頼)

    交換可能ではない、かけがえのない自分になるためには、意識するだけでなく行動も伴わなくては足りない。

    智慧と慈悲を以て、社会とかかわり、
    社会への信頼を築くこと。

    未来への希望が大切だが
    それは誰かに叶えてもらう受動的なものではなく、
    まずは自分から行動することが大事。
    行動を重ねることで自信がついてゆく。

    愛されるより愛する人になる。
    (受動→能動)

  • 今日の日本社会では個人が可換なものとして扱われる場面が増えており,当の個人もまたそれを諦観と共に是認していることが,日本人の精神を疲弊させ,また様々の社会問題をも招いていると指摘する.そのような,個人の可換性を説く人間観が台頭してきた背景として,専ら学業成績や資本,社会的地位など,社会一般で価値の共有されている指標が,個人を評価する上で非常に大きなウェイトを占めているために,それらの指標に反映され(え)ない個人の特性に目を向けることが無くなってきていることを強調する.その上で仏教思想に範を取り,また著者の体験も踏まえながら,個人の固有性を自ら認識し,それを活かすような方向で行動していくことが必要であると説く.
    可換な個人,という人間観に抗する主張そのものには同意できるところもあるのだが,本書の骨格とも言える,非可換な個人の確立という部分については,いささか実践的な内容を欠いていて,私にとっては「なるほど」と言える部分が乏しかった.著者自身の体験に関する部分も,著者自身の意志や行動よりは,特異な生い立ちに依るところが大きいように見受けられ,また他の場所にある「愛されるより愛せ」という言明ともどうにも符合するところが少なく,全体として著者の考える「かけがえのない人間」像というのが,私には今ひとつはっきりと分からない.尤も,著者自身が本書を義憤から書いた,と綴っているところから察すると,そうなってしまうのはやむを得ないことなのかも知れない.

  • なるほどなぁ、って感心する部分も確かにあるのだけど、
    突拍子もない論の展開が目立ってあんまりいい気持ちでは読めなかった。
    なんでそう言い切れるの?なんでその意見に繋がるの?と?マークが沢山出てきてしまいました。
    筆者の過去語りは面白かったけれど、主張にうまく結びついていないような。

  • かけがえのない自分かぁ・・・。

  • 「癒し」の上田氏が自身の半生を振り返りながら、「かけがえのない人間」についての自信の信念を述べている。ネガティブな面を肯定的にとらえ、愛されることを望む「お客さん」から愛する人になることの大切さを訴える部分には心に響くものがある。かけがえのない人間であるという意識と行動の関係などは身につまされる。意識を変えるためにまず行動に移すことに気を付けていきたい。

  • 最初は著者のダライ・ラマとの対談から始まり、なんだか少し読みにくい印象がある。
    そのあとは日本の社会に対する考察、透明化している「使い捨て」の存在であるということと、自己中心的になってきているというよくある話です。
    しかし、著者の幼少期のエピソードからこの本はぐんと面白さをもってきます。
    最後の章で、この本の副題の意味(愛されるよりも愛する人になる)の意味がわかると思います。
    最後まで読むと今まで書いてあったことがつながり、また最初から読んでみたいと思わせる大変良い構成になっていると思いました。

  • 「かけがえのないない人間=他の人では代役にならないような人間」
    というものを大切にしていこうと言う本。この本を読んで、他者を愛する人になろうと思った。

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著者プロフィール

上田紀行
1958年東京都生まれ。文化人類学者、医学博士。東京工業大学教授、リベラルアーツ研究教育院長。東京大学大学院博士課程修了。86年よりスリランカで「悪魔祓い」のフィールドワークを行い、その後「癒し」の観点を最も早くから提示し、現代社会の諸問題について提言を続けている。
日本仏教の再生に向けての運動にも取り組み、2005年にはスタンフォード大学仏教学研究所フェローとして講義を行う他、ダライ・ラマ14世との対談も出版する。著書に『生きる意味』『スリランカの悪魔祓い』『ダライ・ラマとの対話』『人間らしさ』など。

「2019年 『立て直す力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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