調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1094
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879408

作品紹介・あらすじ

テーマの選び方、資料収集法、取材の実際から原稿完成まで、丁寧に教える。これがプロの「知的生産術」だ!

感想・レビュー・書評

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  • 全文掲載されている3本のノンフィクション(人物、事件、体験)を何度も読みながら、迫り上がってくるような情景とその余韻に浸った。ノンフィクションに取り組む際のテーマの決め方や姿勢、ノートの取り方まで、精神的・技術的なノウハウをこれでもかと詰まっている。それでも単なるテクニック本ではなく、この本でノンフィクションライターの上質なノンフィクションになっているのは、興味関心を持つところから、取材をし、ノンフィクションを完成させるまでの、野村さん(著者)の一貫して真摯な姿勢が浮き上がってくるからだろう。タイトルにも「調べる技術・書く技術」とあるが、テクニックを十分に学べるだけでなく、調べ、書くことの意味や魅力を感じて自分も「叫ぶ男」(本文144頁参照)になりたい、と強烈に感じさせられる本だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      読んでみようっと。。。
      読んでみようっと。。。
      2014/03/26
  • 新聞記者による物書きの本、あまり興味わかなかった

  • 著者の実践方法の紹介。
    前半はハウツー的なもの。
    後半は自著を引用した作品例。

  • 相手の立場に立って考えていれば、本書における指南の7割りくらいはクリアできているはず。あとは年季が入らないと修得できないことや、覚悟がないといけん、なんてのもありますかね。こんなこと書くとあれですが、時代とか、あの頃のルポといえば…というのもありますが、紹介される参考書が香ばしい。それはきっとそうならざるを得ないんだけど、そうか、ノンフィクションて概してそうだなあ、と改めて思いました。手元においておきたいね。

  • ノンフィクション作家である著者の、物を書くときの手法を紹介している本。テーマ設定、資料収集、インタビューのアポとり準備、インタビュー(聞き取り、観察、記録)、ネットワーク作り、資料整理、そして、執筆の準備から脱稿まで。
    インタビューを申し込んで遅刻する、掲載雑誌を送ってこないなど、失礼がないようにすることはもちろん、お礼状の書き方なども例付きで載っている。
    特に情報収集の方法は、調査をする際や論文を書く際の参考になる。「貪欲に、幅広く」をモットーに「山根式袋ファイル」と呼ばれる資料保管法や週刊誌。機関誌のバックナンバーの収集法なども教えてくれる。

    自分の専門分野を確立したいとき、ノンフィクション作家・本田靖春の次の言葉が参考になる。「自分に関心がある分野でひとかどの人間になりたかったら、一月にニ、三冊でいいからその関連本を読むことだ。それを3年続けたら、その分野ではオーソリティになれる。」

  • 先日読んだ本【プリズンブッククラブ】である受刑者が、小説よりもノンフィクションの方が、どういう展開になるのか想像もつかないから面白い、という事を語っていました。

    事実は小説よりも奇なり、という事は昔から言われていますが、確かに現実世界にはフィクションを軽〜く乗り越えてしまいそうな出来事というのはたくさんあるんでしょうね。

    で、今回読んだ本はベテランのノンフィクションライターの方が自らの仕事の方法を語っている本です。
    どんな世界でも仕事のプロの人の話というのは面白いものですが「書く」事に大変興味を持っている自分としては、ふむふむ、なるほど、なるほどと勉強になる事しきりでした。

    具体的な取材インタビューの心構えや、ノートの取り方から、筆者自身の比較的短い作品を3つほど掲載し、その取材から書き上がるところまでの経緯を書いてくれていたりもします。

    そして一番印象に残ったのは、ノンフィクションとは何か?という事に対する筆者の考え方です。
    それはどんなものかというと、世の中にはそれほど知られてはいないが、日々いろんなファインプレイというものがあって、それを見つけて取材し世間の人々に届けるのがノンフィクションライターの仕事だ、という事。
    大層な事ではなくとも、例えばそれは重病から立ち直ろうともがいている人であったり、伝統芸能を守り続けようと頑張っている職人さんとか、そうした彼ら彼女らのことを文章として書き、読んでくれた人の心の糧になり、世の中がわずかでも良くなっていく手助けが出来れば良い、という事だそうです。
    どんな仕事でも生き方でもそれは通じる考え方ですよね。
    やっぱり仕事のプロの言葉を読ませてもらうのはとても気持ち良いものです。
    そして、とにかく自分の持ち場から、なんとかしていこう、という前向きな気分にもなれる一冊ですね。
    2017/04/20 18:18

  • 良書、ルポライターである筆者が、ノンフィクション作品を書く際の構想から取材を経て執筆に至るまで、一連のプロセスの「型」について論じた本。作者の専門であるノンフィクション分野を起点にしてはいるが、汎用的な知的生産に生かせる点が多いように感じられた。第1章、第4章、は秀逸。後半の第6~8章では筆者の作品を教材に、何を考えて書いたのか、執筆のプロセスのいわば種明かしがあり、大変参考になった。直感に依って構成や内容が変化し、執筆が進んでいく様が大変印象に残っている。

  • ノンフィクション作家がインタビューの仕方や文章の書き方を自分の経験から教えてくれている。

    まず、なるほどと思ったのは、なぜチャップリンがあれ程までにインパクトがあったのか!それはステッキの活用であり、もしそれがなかったら普通の喜劇役者と変わらなかったのでは。つまり、そこが差別化のポイントであり、普段の企画にも通じるヒントだと思う。一方で自分は何が出来るのか!も重要だとのこと。これも何をしたいのかと同様に今一度確認することが大切だと思う。

    数多くのインタビューをしている経験からか第一印象はあとで振り返ると人物の本質に近いときが多いという言葉を読むと日頃から身だしなみ含めて気をつけないといけないなと思ってしまった。

    また、声に出して読むことで文章は肉体化される点は何となく分かる気がする。読むと何か感覚的に引っかかる部分が明らかになり修正が可能になる。

    一手間かけることが全てにおいて大きな差となっているような気がする。面倒く下がらず地道にやり続けることが大事だと改めて気づかされた。

  • 2016/12/26読了

  • 2016年11月16日、読了。

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著者プロフィール

野村/進
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。78~80年、フィリピン、アテネオ・デ・マニラ大学に留学。帰国後、『フィリピン新人民軍従軍記』で、ノンフィクションライターとしてデビュー。97年、『コリアン世界の旅』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア新しい物語』でアジア太平洋賞を受賞。現在、拓殖大学国際学部教授もつとめる。主著に『救急精神病棟』『日本領サイパン島の一万日』『千年、働いてきました――老舗大国企業ニッポン』。近著は『千年企業の大逆転』

「2015年 『解放老人 認知症の豊かな体験世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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