プロ野球の一流たち (講談社現代新書 1941)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879415

作品紹介・あらすじ

山崎武司打撃開眼の理由とは? 新井貴浩はアニキを超えられるか? 松坂大輔永遠の課題とは? 中西太が語る打者育成術、野村克也の配球術──。人気著者が探る日本プロ野球の真髄!

はじめに
第1章 監督の極意、投打の奥義
野村克也の「配球学」/中西太「育てる打撃論」/稲尾和久に捧ぐ――中西太インタビュー/大野豊のピッチング論
第2章 名選手たちの技術と陥穽
松坂大輔論――東尾修インタビュー/清原和博は強打者か/土井正博「名伯楽のインコース論」/新井貴浩は「アニキ」を越えられるか/渡辺俊介、サブマリンの極意/山崎武司のホームラン人生/工藤公康「バッテリーとは何か」/古田敦也「日本野球のために」
第3章 日米の野球格差を問う
松坂大輔ポスティング移籍を考える/野球超大国アメリカの品格/バリー・ボンズと薬物問題/日米野球格差の本質――団野村の警告
第4章 日本野球を脱構築せよ
裏金問題と日本球界の体質/特待生問題と高野連/独立リーグという可能性

感想・レビュー・書評

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  • 著者、二宮清純さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    二宮 清純(にのみや せいじゅん、1960年2月25日 )は、日本の評論家・スポーツジャーナリスト。愛媛県八幡浜市出身。2000年よりスポーツの情報やコラムを配信し、講演やシンポジウムも手掛ける事業会社、株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役。

    二宮は幼少の頃は巨人ファンだったが、瀬戸内海を挟んだ広島県から聴こえる中国放送(RCCラジオ)のラジオ野球中継を聴きくうちに、広島東洋カープファンとなった。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    山崎武司打撃開眼の理由とは? 新井貴浩はアニキを超えられるか? 松坂大輔永遠の課題とは? 中西太が語る打者育成術、野村克也の配球術──。人気著者が探る日本プロ野球の真髄!

    今となっては、引退された選手、亡くなった監督。
    懐かしいねえ。

  • 選手・監督たちの野球観、日米野球格差や日本プロ野球の品格の問題、独立リーグについて書かれた本。

    前半の一流選手・監督の野球観はとても面白く、選手や監督たちの思考を知ることで野球をさらに楽しむことができます。

    後半の日米野球格差や独立リーグについての話も興味深い内容です。本書を読むことで日本プロ野球が抱える課題がよく理解できます。

  • 古田さんブラボー!3章以降は全く関係ない話題なので別の本で。

  • 著者が「本」「現代」といった雑誌に寄せた原稿をまとめた本。もともとワンテーマではない(と思われる)んだけど、なかなかいいストーリーにまとまっている。

    冒頭は「野村克也の配球学」から始まる。

    この本を買ったのは偶然本屋で見つけたからなんだけど、ちょうど前に読んだ「野村ノート」を土台として、その後日談みたいな感じだ。

    次いで、中西太の「育てる打撃論」、稲尾和久の回顧録、大野豊のピッチング論、東尾・土井の選手観…とインタビューを中心に記事がつづられる。

    通底しているのは、「考える」ことの重要性である。ピッチャーなら指先の感覚を、バッターなら腰の回転を…うんぬん。そして松坂はなぜよく打たれるか、清原はなぜタイトルを取れないか、というところへ収斂していく。

    渡辺俊介、山崎武司、工藤、古田…とインタビューは続く。いずれも考えて優れた技術を身につけていった人たちの箴言の数々。

    いやぁ、野球のなんとコクのあることよ。

  • 本書前半は、野村克也、中西太、工藤公康、大野豊、古田敦也ら超一流野球人との対談。彼らのインタビューからは、超一流が一流と一線を画す理由がにじみ出る。独特の野球哲学、独自のスキル、当たり前のことを当たり前にこなす継続力、確立された人格、どのひとつとっても、超一流たる所以がある。野球に携わることのないビジネスパーソンにも大いに参考になる。 中盤に「清原が一流スラッガーであるかどうか」の論文がある。2008年時点で500本、ホームランを打った打者が8人。その中で一度もタイトルをとったことのない打者は清原以外存在しない。このような打者をどう評価するか、二宮視点はなかなか面白い。 後半は、「高校野球特待生問題」、「逆指名に伴う裏金問題」「独立リーグ」など今のプロ野球界を取り巻く問題に言及。特に「高校野球特待生問題」については、私の大嫌いな朝日新聞の高校野球に対するダブルスタンダード(高校野球が教育の一環であると言う観点から、金の匂いシャットアウトすべきと主張する一方、経済性を優先するために、高校生に何連投もさせる)に鋭く踏み込んだ論文である。さすが二宮清純であると納得した。

  • 前半の名選手名監督のインタビュー、紹介はおもしろいんだけど、後半の特待生だのポスティングだのWBCだの野球界の問題についての記事がバラバラ入ってるのは邪魔。本自体が古いから話が古いのは仕方ないけど、雑誌一回分程度の記事を数年後に読まされてもしゃあないし。

  • 一流の人はやはり考え方に違いがある。
    それをうまく引き出しているのかな?

  •  興味ある内容なのと、文章が読みやすいのとでまたまた著者の本を読む。出てくる選手をほぼ全員わかる、という点も大きい。
     とにかく全部おもろかった。

  • 第1章 監督の極意、投打の奥義
    第2章 名選手たちの技術と陥穽
    第3章 日米の野球格差を問う
    第4章 日本野球を脱構築せよ

    著者:二宮清純(1960-、八幡浜市、スポーツライター)

  • 新書

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著者プロフィール

(にのみや せいじゅん)1960年愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーランスのスポーツジャーナリストとして独立。株式会社スポーツコミュニケーションズ(http://www.ninomiyasports.com/)代表取締役。『最強のプロ野球論』『プロ野球の一流たち』(ともに講談社現代新書)など著書多数。

「2014年 『プロ野球 名人たちの証言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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