ぼくも算数が苦手だった (講談社現代新書)

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  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879460

感想・レビュー・書評

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  •  3桁の掛け算の筆算において何が省略されているのか、という話や、=の話などには、ハッとさせられることがあった。

     小学校で算数を学び始めた頃、「なんで10㎜が1㎝になるんだろう?」といった疑問を抱えて、もやもやしながら宿題を解き、授業を受けていたのを思い出した。
     自分の疑問を上手く言葉に表す術を知らなかった頃に、著者の両親のような人が僕の周りにいたら、もっと算数を好きになれたのかもしれないとふっと思った。

  • 198円購入2018年11月4日

  • 2008年刊行。著者は桜美林大学リベラルアーツ学群教授。◆本書の読者ターゲットとしては中学生を想定しているかもしれないが、内容の難易度から全編読破するにはちょっと無理かも。ただ、数学好きの中学三年生くらいなら楽しめる内容ではある。◆個人的には、本書の内容は易しすぎず、難しすぎず、といったところで好感度は高い。特に「文章題・論理力のつまずき」は得心できる内容である。◇また、著者の数学への目覚めの箇所も納得のそれ。

  • 答えまでの過程をじっくり考えること。
    間違った部分をじっくり考えること。
    この本を読み、考える機会を奪わなければ、算数の力を伸ばせる子どもたちはたくさんいるのではと思った。

    図形の話にあった。正多面体のサイコロで行う双六は盛り上がりそう。これで図形に対する興味も増せば一挙両得である。

  • 2009年12月11日 卒論のために借りる。数学の本

  • 算数の問題に取り組むにあたって大事な考え方や、ルールを、子供がつまづきやすいポイントを示しながら解説している本です。算数が苦手な子供を持つ親に向けて書いてあるので、具体的な教え方の例があったり、実際に自分が教えてもらったやり方なども書いてあります。

    しかし、この本が単なる教え方指南本ではないのは、ところどころにはさまれた作者自身のエピソードから、算数、数学をとくことの楽しさや喜びが伝わってくるところです。算数が苦手だったという小学生時代、テストの点数は悪いながらも、数に対する強い興味を持って自分なりにいろんなことを考えていた様子がつづられていて、一人の子供がいろんな人に助けられながら自分の興味関心を伸ばして良く様子はとてもほほえましく、うらやましくもありました。

    本文中で解説されているいろんな問題は、超算数苦手人間の私には時折理解できないところもありましたが、投げ出しそうになるのをぐっとこらえて、何度も解説を読み、時にはネットで調べながら読むことでぼんやり分かったような気がしてきて、少し算数の楽しさを感じることができました。分からないなら、分からないなりに考え続けることの大切さを、実際に経験できました。

  • つっこんで粘り強く考えてみるということの重要性を再認識した。

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著者プロフィール

芳沢 光雄(よしざわ・みつお):1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授、桜美林大学リベラルアーツ学群教授などを歴任し、現在は桜美林大学名誉教授。理学博士。国家公務員採用I種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事も歴任。著書に『新体系・大学数学入門の教科書』『新体系・高校数学の教科書』『新体系・中学数学の教科書』(各上下)(講談社ブルーバックス)『中学生から大人まで楽しめる 算数・数学間違い探し』(講談社+α新書)『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(東洋経済新報社)など多数。

「2024年 『数学の苦手が好きに変わるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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