創価学会の研究 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879651

作品紹介・あらすじ

批判でも賞賛でもないはじめての学会論!社会学者が知られざる実像に迫る!なぜ日本社会は学会を嫌うのか。勤行、教学、折伏、財務-学会員の日常とは。保守化、巨大化した組織のゆくえは。

感想・レビュー・書評

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  • 創価学会の研究。玉野和志先生の著書。創価学会の歴史や創価学会と日本社会の関係をわかりやすくまとめた良書です。

  • 著者の玉野和志氏は社会学者である。
    著者が本書で語っている通り、創価学会自体を評価するものではなく、創価学会に対する社会の態度を分析することで、日本社会の精神性を浮き彫りにすることに主眼が置かれている。
    創価学会を中心に、日本社会を考察する以上、創価学会に対する著者の主観が入りそうであるが、著者は極めてクールに、中立に、創価学会を考察し、日本社会を考察している。
    経済成長による都市化の過程において、地方から出てきた労働者を取り込むことで創価学会は急成長した。その証拠に、オイルショックによる行動経済成長の終焉と同時に、創価学会の会員数が頭打ちになる。この間は、経済成長に伴う生活の向上を信仰の功徳と捉えることができたため、会員は功徳の体験を得やすかった。
    しかし、成熟社会を迎えたいまの日本ではどうか。この中でも会員が功徳を実感することができなければ、宗教団体としての求心力を失うことになるだろう。

  • 創価学会について私の周りの反応は悪い。私もあまりよいイメージはない。そもそも特定のものを「意識的に」(強調)信仰すること自体にいい印象は持っていない。

    けれども、その悪い悪いといわれている創価学会についての私の知識は全くないのだ。否定するにも(否定する気はないが)、知識がなければできないのである。ということで手に取ったのが本書である。

    著者は中立的な立場で本書を上梓した。
    創価学会は創価教育学会が前身である。おそらくここでは学問をしていたのだろう。今は創価学会になり、学問している印象はない。だから創価学会ではなく、「創価宗教」とか「創価の会」とかにすればいいのに。
    学会員になるのは簡単で、入会したい!ということを学会や学会員になればよいのだ。御本尊をもらって朝夕にお経みたいなのを唱える。『聖教新聞』と『大百蓮華』を講読するだけで他にお金はかからない。

    また、公明党とのつながりもよく言われている。ただ公明党に票を入れるのではなく、その入れる理由を聞くと納得してしまうのである。
    「公明党の議員さんとはいつも応援する関係ですから、たとえば、あそこに階段があるから何とかしてくれないかというようなことは、すぐに言える関係です」 p.45

    他にも創価学会についての文献研究や変遷、政党との関係についても触れている。創価学会を知るにはぴったりの一冊だろう。紹介されていた『盗聴教団』、『創価学会を斬る』も読んでみよっと。

    (まっちー)

  • 創価学会の研究。

  • ここまでニュートラルに学会の内実を描く研究も珍しい、そう元学会員の父が言うからには間違いない(笑) 長い間離縁するうちに僕は仏教と逆の方向に行ってしまったが、顕彰会との対立、学会がよく言われる現世利益的な側面をむしろ肯定的にとらえていることなど、知らずに知ったつもりでいたところも多く良かった。

  • 『完全教祖マニュアル』参考文献

  • 至るところでカルトカルトと叩かれている創価学会。
    うちの大学の隣の駅に本部があったり、
    よく人が「公明党に票入れてよ、と友人から電話かかってきたよ」
    「かわいいねーちゃんに誘われて行ったらいつの間にか最終面接まで行ってて、断ったら態度を豹変された」などという話をよく聞くが、その実態について自分としては直接関わったこともないし、はっきり調べたことがなかったので手にとってみた。
    比較的中立的な立場の本で、なぜ学会がそこまで多く人を集めたのかという「絶対幸せにするシステム」「座談会」、内部ではどのような信仰が行われているのか、日蓮正宗との確執、盗聴や内部告発について、そして政治との関係や海外での広がりなどいろいろと知ることができました。
    割合社会学的な視点からの本。

    (のちに、実際に折伏を受けたりもしたのですが)

  • [ 内容 ]
    批判でも賞賛でもないはじめての学会論!
    社会学者が知られざる実像に迫る!
    なぜ日本社会は学会を嫌うのか。
    勤行、教学、折伏、財務―学会員の日常とは。
    保守化、巨大化した組織のゆくえは。

    [ 目次 ]
    1章 学会員たちの信仰生活(学会員になるということ 学会員たちのプロフィール ほか)
    2章 創価学会の基礎知識(創価学会の歴史 日蓮と日蓮宗 ほか)
    3章 創価学会についての研究(初期の創価学会研究 学術的な研究と評価 ほか)
    4章 創価学会の変化(創価学会の変遷 日蓮正宗からの分離 ほか)
    5章 これからの創価学会(自民党との接近 自民党とよく似た構造 ほか)

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  • 創価学会の歴史をよく知らなかったので手にした本だが、なかなかよく整理されていた。できれば、創価学会の成立と戦前の弾圧の部分をもう少し書き込んでもらいたかったが、例の「破門事件」の経緯など、よくわかった。

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著者プロフィール

玉野 和志:首都大学東京人文社会科学研究科教授、小宮 友根:東北学院大学准教授、鈴木 弘輝:都留文科大学ほか非常勤講師、堀内 進之介:青山学院大学大学院非常勤講師・現代位相研究所首席研究員ほか、山根 清弘:琉球大学准教授、吉田 耕平:関西大学社会安全学部ほか非常勤講師

「2016年 『ブリッジブック社会学〔第2版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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