ロシアはどこに行くのか タンデム型デモクラシーの限界 (講談社現代新書)
- 講談社 (2008年11月1日発売)
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感想 : 18件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062879682
みんなの感想まとめ
ロシアの政治や選挙の裏側を深く掘り下げたこの書籍は、難解さを感じさせずに、興味深いエピソードを通じて読者を魅了します。著者は、メドヴェージェフとプーチンのタンデム体制の始まりや、選挙における不正の実態...
感想・レビュー・書評
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ロシア政治の歴史や選挙の裏側などについて詳しく記してある、面白い本。政治についてだが小難しくない。
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ロシアでは今年12月に下院選、来年3月に大統領選があるということで、
現在のメドヴェージェフ&プーチンのタンデム体制の始まりはどんなもんだったか気になったので読んでみた。
選挙での不正や、2008年当時の雰囲気を伝える数々のエピソードがあって、楽しく読めました。
ある地区で不正選挙を仕切っていた区長が、大統領選の時にあまりにも
メドヴェージェフ氏の得票率が上がりすぎたため、不正発覚を恐れ、得票率を下げようと奔走したという話は皮肉なものね。 -
著者は、プーチン氏に対して「独裁者」というイメージを植え付けたいように感じたが、私は、逆に国民としっかり対話している姿、常に率直に発言している姿に新鮮な驚きを感じ、好感を持った。日本に対しても、公平に見ていることがよく分かった。実質的に長期政権になっているが、日本としてはこうした政治家がロシアの指導者としていることを幸運だと思うべきだと感じました。
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今『プチンシステム』って本を読み始めたとこ。さっそく興味深いんで読み終わったらまた。今『プチンシステム』って本を読み始めたとこ。さっそく興味深いんで読み終わったらまた。2012/04/14 -
2012/04/15
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ロシアは近くて遠い国。特に政治観において、わたしたちとは隔たりがあるように思う。彼らは善良な支配者を求め、西欧的民主主義を否定する。
本書ではプーチンの権力を維持するため汚職に携わった人、「ロシアの体現がプーチン」ともいえるプーチン体制に疑問を持つ民衆や権力者を求めるロシア人の感性に触れている。
ありもしない奇跡を求め、今日も耐えるロシアの人々の明日がプーチン体制下で明るくなるとは思えない。 -
[ 内容 ]
プーチンは欧米諸国に配慮し、大統領を任期満了で辞めるかたちをとりながら、任期のない実質的な最高権力者となる首相職に就任した。
対外的にはロシアの政治的な進化を見せつけながら、他方でプーチンは絶大な政治権力を手に入れたのである。
本書ではさまざまな社会問題の分析をとおしてプーチン・メドヴェージェフ体制の政治構造を解明したい。
そしてその先に見えてくるのは、現在の二頭体制とロシアの伝統的な政治文化の整合性の問題である。
新しい政治現象をテーマに据えることで、逆にロシアに古くから根ざす政治文化を浮き彫りにする。
現代は過去に通じ、過去は現代に開かれていることがわかるはずである。
[ 目次 ]
序章 二〇〇八年正月
第1章 ガリーナ・ヴラジーミロヴナの長い一日
第2章 税関ブローカー・イーゴリの憂鬱な日常
第3章 こんにちは、ヴラジーミル・ヴラジーミロヴィチ!
第4章 タンデム型デモクラシー
第5章 皇帝を待ちながら
終章 二〇〇八年九月
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
中村逸郎さんは、戦う大統領の本ですね。
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン。舌を噛みそうな謎の多い大統領。
ベトナムやカンボジアを学んでいてどうしても冷戦絡みでロシアに関わることが多く、
興味が湧いたので本屋で手に取りました。
プーチンといえば、やっぱりジャーナリスト暗殺のイメージが強いんですが、
この本も反プーチン派を粛清とまではいかなくても
押さえ込もうとした暗い感じの内容が綴られていました。
原油高騰という運もあって国内での評判も上々らしいプーチン氏。
法律改正して大統領に居座るかと思ったらメド氏を担いで首相になったり、
冷静かと思いきや結構いろいろ怒りっぽいというか感情的だったり、
改めて思うと面白い人ですよね。機会があったらプーチン肯定派の本も読みたいです。
あと、ロシアってやっぱ賄賂がすごいんだなぁと驚かされもしました。
貰った賄賂で賄賂を贈る、かぁ。うーん、すごい。 -
汚職はロシア社会ではあらゆるところに蔓延っているが、税関が最もひどい。
警察官の犯罪はロシア人のあいだで恐れられており、日常生活を送るうえで精神的な圧力となっている。 -
こんな本を読んでる僕はどこに行くのか。
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プーチン政権の暗い影。
傀儡政権になるまいともがくメドベージェフ。
強い救世主を切望するロシア国民。
ロシアって興味深い。 -
近年、BRICsの一員として存在感を増したロシアであるが、一般民衆が語る不正選挙、入札妨害、賄賂など不正の数々。
メドヴェージェフ大統領を決める選挙の舞台裏はかなり不気味。
今後のロシアからも目が離せません。 -
前作ほどのキレが見られずにちょっと残念。
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ロシアの内情が書かれている著書。
ロシアは、ソ連の名残で官が大きな権力を持っているため、賄賂が横行しているという話は再確認できて良かった。ただ、選挙でも不正が行われているというのは、初めて知った。国民は‘不正’に対して気付いているが大きな問題は起こっていないので許容範囲なのだろうが。ダンデム型というのは、二頭制ということであるが、今のロシアを見る上で一番重要なところがこの点だと感じる。プーチン大統領が2期8年を終え、次にメドヴェージェフ大統領になった。しかし、プーチンは首相に退いた形をとっているものの、トップに居座り続けているという感じが否めないからだ。事実上二頭制のロシア。何を目指しどこへ行くのであろうか。これからが気になる。 -
プーチンとメドヴェージェフの二頭体制の解説はなるほど〜と思った。
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プーチン政権からメドヴェージェフ政権にバトンタッチしたロシア政権の今を描く本。頭から3分の2ほどは、メドヴェージェフが選出された大統領選挙における不正の実態や、賄賂はびこる行政組織、にもかかわらず熱狂的支持を集めるプーチンと市民との会話など、日本ではあまり報じられないような話が取り上げられている。ただ、このあたりの話はアンナ・ポリトコフスカヤの著書に触れていた人なら驚くような話ではなく、おそらくこの本が有用なのは第4章以降だろう。プーチン単独政権からメドヴェージェフ=プーチン双頭時代へ変ったロシア政権を「タンデム型デモクラシー」と名付け、メドヴェージェフの微妙な立ち位置を解説している。プーチンの操り人形かと思いきや、グルジアとの戦争では必ずしもそうでもない一面を見せているという指摘は面白い。ただ、金融危機の副作用で頼みの綱だった原油価格は暴落し、ロシア国内株式市場も破滅的暴落。ロシア経済全体が大きな減速が予想されることを考えると、これまで好景気によって維持されてきたプーチン政権への支持は次の大統領選挙まで持つんだろうか。今後のロシア国民の感情の変化は気になるところ。国民の心を惹きつけておくために、強行的な政策を打ち出さないとも限らないしねぇ。
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いま、ロシアはどうなってるの?
がちょっと分かるかもしれない、手頃な一冊。すぐ読めます。 -
中村先生待望の新刊。新書という事で、学術書という感じではほとんどなかったけど、ロシア社会の一端を垣間みさせる手法は相変わらず見事です。先生が講読している『コメルサンティ・ヴラースティ』という雑誌に、資料が集中して依存しているような感じもしたけど、まあ、テーマがテーマだけに『帝政民主主義国家』(岩波書店)のように、一次資料があまり入手できなかったのかもしれない。
元新聞記者で、現在は高知大学でロシア政治経済を研究するのある准教授が、中村さんの事をボロクソに言っていたらしい。彼によれば、プーチンはツァーリでもなければ、彼一人がロシア政治を動かしているのではない。シロヴィキが重要なんだ!という事らしい(これは彼の東洋書店から出ている著作の冒頭にも書かれている)。シロヴィキは、何を今更という感じで別に新しい感じはしないけど、この准教授は具体的にハイポリティクスに着目して、政権内部の人脈や彼らの出身、そして昇進の仕方や権力関係等を論じているのでしょう。それはそれで政治学のある意味で鉄則であるけど、中村さんの大衆や社会から見る政治学は、より血の通ったわかりやすさと理解を感情的に体感できるという持ち味があると思う。
正直、俺らが日本に置き換えた時、自民党の権力関係(あるいはもっと言えば、官僚の政務官レヴェルの出身や彼らの人脈)なんてさほどわからない状況下にある時、具体的に認識できるのは与党の自民党、首相の麻生、その他閣僚諸々までが理解の限界でしょ。大衆が権力の中枢として捉えるこういった抽象的概念の中で、じゃあ、大衆が実際に政権を支持するかしないかを判断する時には、政権の顔であるわけで、その意味で現実的なミクロレヴェルでの権力関係どうこうという話より、大衆が支持する支配者像やそこ(大衆や社会)で機能している様々な力学へと注目する方がわかりやすいとも思う訳です。勿論、政治学の古典からすれば、個人の感情や人々の思いに振り回されては、一般化に困難が生じるわけではあるわけで(その意味で言えば、高知大学准教授は元新聞記者の割に政治学の基礎的方法論で攻めているいるわけなんだけど)、でも現実の政治はハイポリティクスだろうと、ローポリティクスだろうと個人の感情や思いによって政治は動いているわけなんだよね。その意味で、不確実性や問題にどの観点から注目するかという事になると、ローポリティクスからのアプローチも非常に意味がある訳です。 -
現在のロシア政治を民衆のレベルから分析を行う手法はとても面白く、興味深い。こういう視点はやはり現地に深く根付かないと分からない側面であるのだが実際の政治というものを理解する上では重要なものである。そういった観点から一般の日本人には知る事のできない側面を提供してくれる本書は大変有効かつ意義のあるものであると思う。
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