思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 435
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879781

感想・レビュー・書評

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  • 期待していたよりは面白くはなかった。

    マスコミが世論を必要以上に煽ったり、情報操作しているのはわかっているのでその警鐘を鳴らすという意味では良い本かもしれない。

    裁判員制度の著者の意見は、参考になった。
    裁判には守秘義務がある。裁判員も同様である。そうしたら、法廷内で行われたことは秘密で固められてしまうわけであり、これが、裁判への市民参加と言えるのか疑わしい、とのこと。賛成。ただ、物事に完璧はありえない。だから、思考錯誤を重ねるという姿勢は絶対的に必要だと感じる。

    次の社保庁の説明は、難解すぎてよくわからなかった。

    結局、色々な見方があるという点は理解できたが、著者の主張がいまいちつかめなかった。

  • 次期政権で法務大臣になってほしい。

  • ものの見方がわかる、変わるよい本です。常識と思っていることがいかに非常識なのかがわかります。

  • そもそもの立場が現状の消極的肯定に立脚しているようで、それに対して
    アグレッシブな法令云々を批判しているように見えてしまう。
    ということで、どうしても入り込めない論旨。

  • 2009年5月16日購入

  • 正直、目からウロコです。。。

    マスコミ、裁判員制度、検察。。。

    あくまで、本書の感想としての個人的な意見ですが、昨今の「右傾化」はこういう積み重ねで作られるムードなのかもしれない、と思いました。

  • 法律を遵守 コンプライアンス という言葉で水戸黄門の印籠のようにひれ伏してしまう 法律に対する今の日本の状態を「思考停止社会」と批判する。
    法律にひれ伏すだけでなく、見上げて前をみて 社会の要請にあう法律を考える社会のあり方を提案している

  • 本当に過去の自分の愚かさを思い知った


    まぁ、過去の時点で普通に思考停止状態に陥らずにすむなんて無理な気もしますがw

    裁判員制度の矛盾点の整理もできたし、実行される怖さも想像がついた。
    実際重罪の判決なんて自分にはできませんw

    郷原カッケー

  • 「遵守」に蝕まれる日本、という副題の通り、形式的な法令遵守に囚われすぎて、本質を見誤っているのではないか、という内容。扱われている話題としては、不二家、伊藤ハムの偽装事件、耐震強度偽装事件、村上ファンド、ライブドア事件、裁判員制度、年金記録改ざん問題がある。日本の法律制度の根本思想として、「普通の人はバカか幼稚だ」ということがあるが、これはこれでうまく働いていたのだという。世の中の変化に伴い、法が実態と合わなくなることに対してどう対処すべきか。法を柔軟に変更しようというのが米国のスタイルで、日本は慣行や話し合いという形で問題解決を行なってきた。刑事事件のような特殊な事件、あるいは民事裁判に持ち込まれるような普通の人があまり起こさない事件、社会の周辺部分のみが法の対象となってきた。が、近年では、法令遵守の名のもとに、社会の中央部分にも法が入り込んできたために、閉塞感が強まっているのだという。全く卓見で、著者のいう通りだと思うが、これは常識がある人にだけ通用する理論なのかもしれない。一部の非常識な人たちや確信犯的に利益を追求する人たちが、社会の中心付近で、プレゼンスを増していることこそが、法の規制が日常に及ばざるをえなくなった原因ではないかとも思う。色々と考えさせられるところの多い本ではある。

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著者プロフィール

1955年生まれ。弁護士(郷原総合コンプライアンス法律事務所代表)。関西大学社会安全学部特任教授。総務省コンプイライアンス室長・年金業務監視委員会委員長。東京大学理学部卒業後、民間会社を経て、1983年検事任官。東京地検、長崎地検次席検事、法務総合研究所総括研究官等を経て、2006年退官。「法令遵守」からの脱却、「社会的要請への適応」としてのコンプライアンスの視点から、様々な分野の問題に斬り込む。

「2017年 『青年市長は“司法の闇”と闘った 美濃加茂市長事件における驚愕の展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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