- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062879835
作品紹介・あらすじ
事件・犯罪の背景には「社会の病」がある。
感想・レビュー・書評
-
読むのが辛いくらいの現実でした。
今は誰でも、ちょっとのきっかけで、「よわいもの」になってしまう。
自己責任論をやめて、他者を思いやれる世の中にならないものか。
【X】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
花見の席で正社員が派遣社員に言った「終わってるな」に現れている。
財政の問題があるから軽々しく言えないが所持金も無い人間を追い返す役所の人間の顔が鬼に思い浮かばれる仕様。 -
以前、この本に引用されていた『ルポ貧困大国アメリカ』を読んだが、
漠然とアメリカや外国のこととしてとらえていた。
しかしこの本を読んで
日本とも関係あるんだということが実感でき
薄ら寒いものを覚えた。 -
現状がとんでもないことになっているのは分かった。しかし、どうすりゃいいんだコレ。
-
社会的排除の問題は、死刑や戦争といった、国家と命そのものに深くかかわる問題にリンクしていく。それらを一冊にまとめられた本。
-
現代の日本の労働問題について、鋭い視点で書かれている本。決して、マスコミや新聞では、詳しく報道されない事が色々と書いてあって、勉強になりました。
努力もしないで、何でもかんでも国のせいにするな。という人がいるけれど、この本を読んでからは、何でもかんでも国のせいじゃないか!と思いました。国の制度が中途半端なおかげで、貧困や自殺者を日々、生み出している、というのは本当に本末転倒な話であり、国会議員や福祉、労働に携わっている官僚に猛省を促したいと思いました。 -
Amazon内容紹介より
急速に進む「派遣切り」、餓死、無差別殺人など、事件・犯罪の背後に潜む「社会の病」は深刻化している。 しかし、社会的弱者の連帯の絆は強まりつつある。日本中の悩める人よ、孤立するな! -
図書館で借りた。
犯罪や事件を取り上げて、その背後にある貧困や排除について解説している。
餓死した人の話も出てくる。生活保護を申請しても受けられず、その結果死んでしまっても自治体は問題なかった、と言っているのにはいつも違和感を感じる。本当に必要な人に援助をできなかった対応であることを認めることはできないのか。
生活に困っている人を戦争に使うビジネスがあることを知ることができた。貧困があると戦争をしやすくなるという視点は恐ろしい。 -
[ 内容 ]
事件・犯罪の背景には「社会の病」がある。
[ 目次 ]
第1章 「秋葉原無差別殺人事件」と派遣労働
第2章 十六分に一人が自殺。「自分自身からの排除」の背景
第3章 メンヘラーの逆襲!―九〇年代「アダルト・チルドレン現象」と、二十一世紀の「生存運動」
第4章 制度の貧困に利用される「家族」―北九州・餓死事件から見えてくるもの
第5章 私と同い年の死刑囚・造田博―九〇年代の永山則夫
第6章 子どもを餓死させた母と、自らが餓死した母
第7章 急速に進む「派遣切り」―「所持金ゼロ円」で逮捕される「難民」たち
第8章 民営化された戦争―イラクで「料理人」として働いた安田純平さん
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
派遣労働など、近年の若年層に多い労働問題を中心にすえた1冊。
就職活動を終えた時期に読み、自分がそうなり得たかもしれない可能性の一つをここに見た。働くってどういうことなのか。生きるってどういうことなのか。人間らしさって何なのか。それらの意味を失って透明人間になってしまう前に、ぜひ気づいておきたいことがたくさんある。
海外の戦争地帯への派遣についての内容は特に興味深いのでオススメ。