日本語という外国語 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 353
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880138

作品紹介・あらすじ

日本人が考える「日本語」と外から見た「ニホンゴ」は違います。「どこが難しい?」「意外な魅力とは?」「どう教えるか?」豊富な日本語教育経験から語る、日本人のための日本語再入門。(講談社現代新書)

感想・レビュー・書評

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  • まず日本語の国際的な位置づけや言語的な特徴を踏まえた上で、日本人が好きな「日本語は難しい」「日本語は特殊だ」という主張を退けています。

    それから初心者向けの講座などでよく取り上げられる、日本語教育の重要なポイントについて紹介されていました。コンパクトにまとめられた本ですが、内容はしっかりしています。

    本を読んでそれで終わりというのではなく、実際にアクションを起こすための案内があるのがいいですし、巻末のブックガイドはとても参考になりました。

    私がそうですが、駆け出しの教え手が初級の学び手に教えることを前提とした本としてとてもよかったです。

  • 「日本語教育文法」は日本語によるコミュニケーションのためであり、用語や切り口など多くの点で国文法とは異なる。
    ①動詞の活用
    辞書形、マス形、テ形、ナイ形、意向形、条件形、命令形
    ②品詞
    名詞、動詞、イ/ナ形容詞、副詞、助詞
    ③動詞を中心とした「文型」で考える。
    名詞文  N1はN2です。
        存在文 N1(場所)にN2(名詞)がいる・ある
    形容詞文 N1はN2です。
    動詞  Nは動詞ます。
      マス形 現在形、疑問・否定/過去形、疑問・否定
      テ形
    ④テンスとアスペクト
    テンスは話し手・聞き手にとって文の内容がいつかという時間軸のあるポイント「点」を示すのに対してアスペクトは一連に動作や出来事がどのあたりにあるのかという時間を線に見立てた中での「局面」や「段階」を示す。テンスは点す、アスペクトは線ス。
    ⑤ボイス 「表現された出来事を誰の立場から見るか」
     受身、使役
     ○食べ+させ(使役)+られ(受身)+てい(アスペクト)+た(テンス)
    ⑥ムード 「単なる事柄を表す以外の話し手の気持ちのありよう」
     ・動詞の形を変える
     ・動詞に名詞をつける
       耳のそう、目のそう
    ○練習+させ+られ+てい+た+らしい(ムード)+よ(ムード)
    ◎英語教育にも役立つ視点が多い。

  • 日本語教師による日本語教育の初歩の解説。
    日本語教育って国語教育とは違う。

  • 人口順 中国語 スペイン語 英語 アラビア語 ヒンディー語(インド) ベンガル語(バングラディシュ) ポルトガル語 ロシア語 日本語→9位

    表記が複雑 音の数が少ない 動詞の活用がシンプル 公に定められた正書法がない→子ども、子供…
    埼玉市→ひらがなで書くことが信じられない(中国人留学生) 欧米人へはカタカナを先に教える→自分の名前・達成感を感じられる

    cephalalgia cephal ギリシャ語で頭部 algia 痛み

    単語の意味(肯定的、否定的)→せっかち、機敏な

    言語音の中から意味のあるものとして何かを選び出せる能力・頭の中で音声を聞き取る仕組み→音韻

    新幹線→しん・かん・せん 3つのまとまりで聞こえる理由

    日本語は高低アクセント 英語は強弱アクセント
    日本語の2ルール4パターン
    ①一拍目と二拍目の高さ異なる②いったん高くなったらもう高くならない
    高い箇所 頭 尾 平板 中高

  • 国語の文法と、日本語学習の為の文法は、目的違い

  • 思索

  • 105円購入2012-09-16

  • 母語でなく、ひとつの言語としての日本語を眺める。語彙が多く音が少ない、拍の考え方や文法など、意識していなかった日本語の特徴を改めて説明されると、新鮮で面白い。
    言われてみれば確かにそうだ!という納得もあるし、外国人は日本語のこういう点が理解しづらいのかという発見もある。さらにそういう特徴のある日本語を母語とする自分が、外国語を学習する時に困るのはどのへんだろうかという洞察にもつながり、2段階くらいメタな視点が手に入る。
    テンス(時制)、アスペクト(相=ある動作や出来事がどの局面にあるか)、ボイス(態=表現された出来事を誰の立場から見るか)、ムード(話者の心のありよう)といった要素から、短い文章を分析する第5章も面白い。
    そういえば知人に聞いた話で、高校生に「○円からでよろしかったですか」という言い方のおかしさについて説明する苦労を聞いたことがある。非ネイティブに限った話ではなく、日本語を母語とする日本人に対しても、場合によっては伝統的な国語の文法よりも、この本のような語学としての日本語学習ノウハウで接する方が効果的な部分があるかもしれない。

  • 人の文章をチェックしていると、「意味は分かるけど、この日本語、何か違うんだけど…うーん…」と、うまく説明できないことがよくあって、自分の日本語力の無さも反省しつつ、教える側の立場から勉強するのはちょうど良かった。

    「日本語は難しい」とは日本人からよく聞く台詞。

    文章と話し言葉は多少違うとしても、日本語が難しいというのは体系立てて教えられてないからなのかもしれない。

  • 外国人に日本語を教える立場からみた日本語は、日頃日本人が思い込んでいる「むずかしい」「特別」といったイメージとはかなり違うものかもしれない。
    この本の内容のようなことを、小学校高学年から中学ぐらいで英語(外国語)学習に先立って(あるいは並行して)扱えば、語学学習のうえでも、この先外国語として日本語でコミュニケーションする人々との共生社会を築いていくためにも役にたつと思うのだけど…

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