ビジネスマンの精神科 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 67
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880206

作品紹介・あらすじ

「心の病」の症例と治療法。うつ病・うつ状態、パニック障害、神経症のケーススタディから、職場環境の改善まで、すぐに役立つガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 文章は簡素だけど読みやすい。でも、最終章までは精神病をカテゴリーに分けてそれぞれ臨床例を出しつつひたすら淡々と解説という、精神科初心者向け新書にありがちな展開で萎えた。それなら野村センセの書いたいくつかの新書のほうが、文章表現も豊かだし断然面白い。ただ、最後の主治医 vs 会社の産業医のハナシにはすごく引き込まれました。そうそう、こういった、いまの日本社会における労働者という立場から、精神病に罹患することがどういうイミを持つのかが知りたかったのよ。でもいかんせんページ数が足らなかったようだ。ここだけ分離して、ぜひ社会科学にも明るそうな著者に、さらに考察してほしいのだが…

  • あまりビジネスとリンクした内容ではないのでは…?

  • 勤め人の精神疾患リスクを解説する本。

    精神医療の啓発書としては、諸々の精神疾患の解説もさることながら、フロイトの精神分析の医療効果を否定しているところも重要だと思う。

    精神科を受診すると、患者が安楽椅子に座らされて医師が精神分析を行う、という認識を持っている人というのは少なくないかもしれない。

    双極性障害の章では、著名人の症例として田宮二郎のエピソードが書かれている。

    ここでフと思ったのは、双極性障害の人の中の一部の人については、その言動が人格障害と、素人目には区別がつかないのではないかということ。田宮二郎が映画のポスターの名前の順番で映画会社ともめた話などまさにそれだ。

    ぐぐってみると、素人どころか、精神科医にも鑑別は難しいらしい。

    http://118.82.92.190/blog/archives/2008/08/_6_8.html

    本書でもいわゆる「新型うつ病」に言及している。この「病気」は医師の間でも色々意見が分かれており、著者は「うつ病ではない」とする立場。

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     結論から言えば、「新型うつ病」は「うつ病」ではない。それだけでなく、「病気」とも言えない場合が多いようである。うつ病は「うつ状態」が持続的に見られる病気であるから、ごく短期間しかうつ状態がみられないものはうつ病とは呼べない。

     ここで分析すること自体あまり意味があるとは思えないが、簡単に述べるならば、「新型うつ病」は未熟なパーソナリティの人に出現した軽症で短期間の「うつ状態」である。本人が精神的な不調を感じているのは確かだが、精神科の治療は必要としないし、投薬も不要である。
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    とはいえ、本人の「未熟さ」がベースにあるという指摘は、DSMを満たすから「うつ病のバリエーションである」という立場の医師と変わらない。

    著者は「新型うつ病」も含めて、最近増えてきた自称うつ病の人たちを「ジャンクうつ」と呼んでいる。100ページにその「ジャンクうつ」の人から診察室で理不尽な要求をされて困ったというエピソードが出ている。障害年金がもらえるように診断書を書かないと死んでやる! と騒がれたそうで。精神科医というのも大変な職業だと思う。

  • [ 内容 ]
    「心の病」の症例と治療法。
    うつ病・うつ状態、パニック障害、神経症のケーススタディから、職場環境の改善まで、すぐに役立つガイド。

    [ 目次 ]
    第1章 精神疾患とは何か
    第2章 うつ病
    第3章 躁うつ病
    第4章 うつ状態
    第5章 パニック障害
    第6章 その他の神経症
    第7章 統合失調症
    第8章 パーソナリティ障害
    第9章 発達障害
    第10章 薬物療法
    第11章 企業と精神医学

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  • ビジネスマンを対象とした精神医学の入門書、ということですが、読みにくい感じでした。図書館予約数は0(09/12/23現在)です。

  • 上司から怒鳴りつけられるくらいのことではトラウマにならないし、PTSDは発症しない。

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著者プロフィール

1959年、神奈川県生まれ。精神科医、医学博士。東京大学医学部卒業後、東京都立松沢病院、東大病院精神科などを経て、昭和大学医学部精神医学講座主任教授、同大学附属烏山病院長。発達障害の臨床研究、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪などを主な研究分野としている。著書に『心に狂いが生じるとき 精神科医の症例報告』(新潮文庫)、『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書)、『発達障害』(文春新書)、『精神鑑定はなぜ間違えるのか? 再考 昭和・平成の凶悪犯罪』(光文社新書)などがある。

「2018年 『精神疾患』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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