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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784062880794
作品紹介・あらすじ
本書は、信濃毎日新聞連載のルポルタージュ「笑顔のままで 認知症―長寿社会」(2010年1月3日~6月29日)を書籍化したものです。長野県内を中心に、認知症の本人や介護する家族、介護施設の受け入れ、医療と研究の現場、高齢者を包み込む地域の取り組みなどの現状を77回にわたって報道し、連載中から大反響を呼びました。
新聞協会賞(編集部門)はじめ、JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞、ファイザー医学記事賞大賞、日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞特別賞を受賞、「実名報道に徹した取材手法と平易な文章で紹介した連載は、認知症に対する価値観を転換させ、読者に共感と勇気を与えた」(新聞協会賞選評)と高く評価されました。
<著者からのメッセージ(本書「プロローグ」より)>
私たちも、この病気をどこまで理解しているのだろうか。認知症であっても、喜びも悲しみも、安心も不安も、つながりも孤独も感じているという。
直前の記憶が分からなくなっていく不安は、迷子のような心細さかもしれない。いら立ちは、不自由を強いられ、自尊心が傷つき、怒りのやり場がないためかもしれない。周囲との摩擦を避けようと、感情を心の底に沈めているのかもしれない。それなのに、私たちは冷たい視線を向けてはいないだろうか。
国の推計だと、患者数は200万人を超え、30年後には385万人に達すると予測されている。それは日本人の3人に1人が高齢者で、その9人に1人が認知症という時代だ。
患者や家族をどう支えていくか。いま真剣に考えなければ、この長寿大国で、命の尊厳を失わずに最期まで生きることはかなわなくなる。
みんなの感想まとめ
認知症という現実を直視し、その影響を深く理解することが求められる内容です。涙を誘う瞬間が多く、認知症患者やその家族の心の葛藤が丁寧に描かれています。特に、介護の負担や高齢化の進行に伴う社会の変化につい...
感想・レビュー・書評
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ふむ
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/344191 -
重い。しかし、これが現実
読んでいると涙がこみ上げてくる箇所がいくつもあり、また、認知症の現実もしっかりと伝わり良書だと思う。 -
認知症って本当に怖い。精神疾患に分類されるとは。
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アメリカの統計では75歳以上の約半数が認知症という現実。山村地域の高齢化の課題、親や妻の介護の話や50代での発症などの他に、発症者自身の心の中も垣間見ることができた。明日は我身かと一気に読み終えた。この本のおかげで制度改善も進んだのだろうが、やはり家族の負担は想像以上。日本は30年後(2040年)には9人に1人が認知症という社会になると言われている。いかに備え対処すべきか?
それよりも自分が認知症になったらどうなる?どう対応できる?今から準備できることは?……考えさせられた -
認知症が大変な病気ではなく誰でもなって周りの人の正しい手助けがあれば普通に生きていけるものだって思えるようになってほしい。
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【読書その102】信濃毎日新聞社の取材班が認知症を取り巻く現状にせまった本。介護する家族、施設の取組、精神科病棟等の医療の現場の状況を丁寧に取材している。住み慣れた自宅で過ごしたいという声は胸をうつ。
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長寿健康県として知られる長野県(しかもたしか医療費が一番低い)各所での認知症患者とその家族、病院や施設の人たちを追ったルポ。
新聞記事なのでそんなに扇情的でもないが、そのぶんなんとなく分かりにくい。
認知症ってのはそんな珍しくないわけで、家族がなる可能性は十分あって、で、そこでどうするかってのはけっこう大変。
家で介護するのはあまりに辛いし、近所の目もある。でも一般の老人ホームとか特養とか、病院でもなかなか受け入れてくれない。
精神科病院も多いわけでもなく、お互いに辛い。グループホームはいいけど、お金もかかるし人手もかかる。
地域が支え合って行く仕組み、なんて言うけれども、都会から見たら牧歌的に見える長野でさえもそんな理想的な地域社会が既にあるわけでもない、これから作っていかなければならない。
認知症ってのは精神疾患だけに対処はむずかしい、治療もできない、公に話すのも辛い。
知っておくべき現実ではあるし、諸外国がどのように実践的対処してるかも気になるところ。 -
現状がよくわかる。
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「いつまで続くか分からない二人三脚の暮らしに、格次郎さんもまた支えられている」
認知症の妻の世話がどんなに大変でも、妻といるその生活に、妻の存在に、夫は、支えられて生きている。行き着く先は明るい将来ではないとわかっていながら。
そんな夫の気持ちにとても共感できるものがあった。自らの経験を当てはめてみる。
うつ病になった元カノ。元気になればさよならされると分かっていながら突き放せなかった。頼られている自分のほうが彼女のいる生活に安心し、依存していたからだった。
「おわりに」でこう書かれている。
「向き合わなくてはならない現実を前に、生きる勇気、そして記事にする勇気をもらい続けたのは記者たちの方でした」と。
生と死という問題に正面から向き合った記者たちも精神的にぎりぎりまで追い詰められていたのではないか。ここまで真摯に取り組んだ信濃毎日新聞の記者を讃えたい。 -
認知症は脳の障害だ
でも心までは壊れていない
現代の介護医療は心を忘れている
ただ生きることが幸せではない
心を救う
介護医療はまだ発展する -
認知症をケアすること。困難。ジレンマ。
ルポ。 -
新聞協会賞を受賞した連載をまとめたもの。
取材が丁寧だなと感じた。
あとがきに書いてある「認知症患者を実名で報道する」ということの意味は大きいと思った。
これを気づかせてくれただけでもこの連載には価値がある。
来年から私はこれに匹敵するルポが書けるだろうか。 -
認知症になった人とその方を支える人の現場を取材したルポタージュ本。
介護を取り巻く生々しい実情が書かれており、読んでいて
非常につらい。老老介護、介護疲れ、介護する人の葛藤など
今の介護の現状、課題を見ることができる。
目を覆いたくなるような現状が取り上げられているが、
これらは決して目をそらせてはいけないトピックであることは
間違いない。これらは決して特殊な話ではなく、
今後はこれらが当たり前となるような社会に突入していく。
あまり考えたくはないが、自分の親や祖父母が認知症に
かかってしまった場合のことも考えなくてはいけないんだろうな。 -
おもしろかった。認知症への理解が一般の人にも欠かせない時代がすでに来ている。隠すのではなく、オープンにしてみんなで見守る。それを許容できる世の中の雰囲気を、こういう本を通してつくっていけるといい。
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無くしたものを嘆くより、残った力で何かをつかんでいきたい。(244P)
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老いは誰にでも訪れるけど、自分の親や身の回りの人が認知症になったら、受け止められるか自信がない。
この本にでてくる人達の例は他人事ではない。読みながら、大きな不安と、少しの希望を感じた。
安心して年を取れる社会をどうつくるか。 -
認知症患者とその家族の生活を
数多く取り上げている。
患者たちが社会に受け入れられていない実状、
家族たちの苦悩、
日本の施設の現状などが
生々しく描かれている。
高齢化がますます進む日本に生きる上で
読んでおく必要性を感じた。
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