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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784062880824
作品紹介・あらすじ
著者の春日氏は、30年以上にわたってケアワーカーや保健師の方たちと一緒に仕事をしてきた研究者ですが、この10年近く、家族と介護をめぐる状況が大きく変わったと感じるようになりました。
たとえば、「高齢の親と同居する、経済力のない中年シングル息子/娘」の世帯が急増しています。介護と仕事の両立に悩む中年シングルの娘も増えています。高齢者夫婦の世帯で、夫が妻の介護や家事を担うストレスから、極端な場合は高齢者虐待に陥るケースも増えています。夫方の両親より妻方の両親を優先する夫婦も増えました。子が親を世話するという価値観が崩れ、二世帯同居でも実質ひとり暮らしという老母のケースもあります。
著者は、このような状況を、「家族のかたちが大きく変わったことによって、家族に<セーフティネット>の役目を担わせるかたちでつくられている日本の福祉制度のあり方が限界に達し、人々が重大な困難に陥ったとき、どこからも救い手がなく、孤立し、ときには命までも脅かされようとしている」ということではないか、と考えています。
本書はそのような「極端に聞こえるかもしれないが、けっして他人事ではない」ぬきさしならない家族と介護の問題の数々を、エッセイのかたちで語り、要所でデータなど解説を加えた本です。深刻なケースに対しても、著者の共感のこもった眼差しはあたたかく、個々の家族や、社会の制度について、どうしたらよいかを模索しながら語ります。誰にとっても大切で切実なテーマである家族について、考えるヒントになれば幸いです。
みんなの感想まとめ
家族と介護の現状を深く掘り下げた本書は、変化する社会の中での家族の役割や介護の実態を具体的に描写しています。特に、親と同居する中年シングルや、介護を担う息子たちの孤立感に焦点を当て、現実の厳しさを伝え...
感想・レビュー・書評
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介護の実態の厳しさを具体的詳細まで記述。我々も今後どうするか動き始める必要がある
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S367.3-ゲン-2082 300178464
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1章ごとに、稼ぎのない息子と老親の生活、夫の親を顧みない妻、頑張りすぎが孤独を招く男性家族介護者、介護生活の切れ目が金の切れ目になってしまう独身無職女性の老親介護など、できればこうはなりたくない介護と家族の姿が描かれている。こうはなりたくないといいながら、それは極めて容易に陥ってしまいそうなものでもある。
最近いくつか介護の現場を描いた本を読んだけど、いずれも定点観測していない著者の作だったせいか、空論的な感じを抱いていたのだけど、介護やジェンダーの当事者近くに軸足をおいてフィールドワークを続けてきた著者だけに、読んでいても地に足がついた感がある。家族ものというとお決まりのように男性に分がないが、本書ではそうでもない雰囲気もある。長年にわたり父子家庭を追ってきた著者の視点は、男女の違いに下手なバイアスをかけていないように思えるし、実際の現場はそういうものだろうとも思う。
一方がすごく悲惨で、もう一方が理想の体現というようなことはめったにない。この本で紹介されている事例も、まさに一つの例にすぎなくて、同じ状況でも幸せな例もあれば、不幸な例もある。まさに個別性であることがこの本を読むとわかると思う。
それにしても、「家族」に責任を負わせすぎる日本システムはよろしくないな。社会保障制度は家族単位でなく、個人単位にすべきだと改めて思った。 -
母親と娘の結びつきが固くなっていることが,問題の中心のような気がする.
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春日キスヨの立場がなんとなくわかります。
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自分のために[息子」が会社を休むと そんなすまないねぇとなるが、
自分のために[娘」が会社を休むと、「当たり前」となる。
それが たとえ娘のほうが稼ぎがよくてもそうであることの矛盾。
とにかく、
男の生活力をあげて、自分は介護、看護、家族調整は無関係という意識を変えないといけないと思う。
キーパーソンが「嫁」であるケースは 病院にいるとほとんどない。昔はそれがふつうであったという点に不思議を感じる。
今は血縁であることのほうが多い。
独居老人のほうが多いし、独居老人がホームケアみたいなところに住んでいても 長期入院していたら居場所がなくなるし。
とにかく。
独身でも介護をしなくてはならなくても、仕事を辞めてはいけない。
今は 金持ち老人に貧乏子世帯が搾取されているんだなぁというのが感想。
もう少ししたら 貧乏老人と貧乏子で ニッチもサッチもいかなくなる様な気がしてならない。 -
110109購入。110109読了
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これから介福試験終了まで、「関係書籍」しか読まない覚悟!
なんですが…
とりあえずその一冊目。最新刊ほやほやです。
だから、「今」が詰まっています。
どの事例も、我が事と紙一重。
世界に類を見ない超スピードの高齢社会のきしみや悲鳴の内容や原因は、そのスピードのゆえに日々刻々と変化しているのです。
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