誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2010年12月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784062880831

作品紹介・あらすじ

企画書・稟議書・謝罪文・始末書から小論文・就活の自己アピール文・伝わるメールの書き方まで、具体的に紹介。簡単で確実、「書く技術」を身につける方法ネタは自分で考えない。ゴールは一つに絞る。発問力を忘れない。当たり前のことは言わない覚悟を持つ。要点は3つにまとめる……。誰でも簡単に書ける文章のコツを伝授!


「カンタン確実書く技術」決定版
企画書・稟議書・謝罪文・始末書から
小論文・就活の自己アピール文・
伝わるメールの書き方まで具体的に紹介。

【著者からのメッセージ】
単なる記録や報告ではない、人を動かす力を持つ言葉。
そうした力のある言葉は、書き言葉の修練を通じて獲得されます。もちろん深い人生経験があれば、
そこから滲み出てくる言葉には重みがあります。しかし、私たちは深い人生経験を持っているとは限りません。
人の心を動かし、現実を動かす書く力を身につけようと意志を持つことで、「言葉の力」に目覚めるのです。
この本では、様々な局面で求められている文章力を、できるだけ実例を示しつつ、明らかにしたいと思っています。
求められているのは「実用的」文章力ですが、その「実用的」というのは、本質的には「人を動かす」という意味なのです。
ポイントは、文が「上手いか、下手か」にあるのではなく、「人を動かすか、否か」にあるのです。

みんなの感想まとめ

文章を書くことは自己探究の旅であり、他者を動かす力を持つ言葉を身につける方法が具体的に示されています。著者は、ビジネス文書から小論文、メールまで幅広いジャンルで実用的な技術を提供し、文章が「上手いか下...

感想・レビュー・書評

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  • ー「書く」という作業を前提として学ぶと、インプットの仕方や気構えは驚くほど変化します。ー

    第一章には、そうあります。

    文章を書く作業は、とりもなおさず自己探究的なものだと実感。

    そのために、本書では時に科学者や哲学者の視点も必要になると説きます。

    また、敢えて偉人を引用し、その人を弁護する書き方を提唱してみたり、。

    ビジネス文書から、小論文やメールまで、おびただしい数の量を読んでいる著者ならではの視点に満ちています。

    なるほど、読まれる文章、最終選考に残る文章は、こうして選ばれていたのかと、納得しながら本書を「夏ドク」しました。

  • 「文章は、人を動かすために書く!」という著者の熱い言葉で始まる。人の心に働きかけ、動かす文章を紡ぐための技術が惜しみなく書かれている。その実用的な技術が、日常生活ですぐに役立つ。
    「ポイントは、文が『上手いか下手か』にあるのではなく、『人を動かすか、否か』にある」という熱い訴えを読んで、ローランドの「俺か、俺以外か。」を思い出した。…。齋藤孝の文章か、それ以外か。著者の文章力に近づくべく鍛錬はつづく。

  • 「1冊の本で気の利いたセリフを1つ拾えばいい」
    これは共感できる。1冊の中には、膨大な言葉が詰め込まれている。アンテナを立てながら、自分の中に取り込むイメージで読めば自分の言葉となる。人の頭の中は、聞いた話や読んだものからできていると思う。だから、1人の人物に陶酔することは、思考停止であるし、危険なことだと思う。多くの人の考えに触れよう。

    「文書においては、凡庸さは恥」
    これを打破するから面白い文書が書ける。誰でも書けるような内容じゃなくて、自分がどう感じたかオリジナルな考えを書けるといい。これは難しいこと。しかし、書こうとするから書ける。書く時に事実の羅列ではなく、「自分はこう思う」を大切にしたい。

  • めちゃくちゃ文章力が上がる!・・・わけでは無いが、まぁ何かものを書くに当たっての入門書としてはいいんでないかい

  • 最初は文章の書き方を学ぶつもりでこの本を手に取ったが、最終的には文章を書く前段階の、どうやったら「目のつけどころがいい」独自の視点を身につけることができるのかを知ることができ、おトクな気持ちになった。
    ここに書かれていることを実践して、キラリと光る文章を書きたいと思う。買って手元に置いておきたい1冊だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      実は齋藤孝の本を読んだコトがないのですが、タイトルは秀逸だし、語り口も易しそうで、嵌ったら一杯読んじゃうかも、、、と思って手が出せない。。。...
      実は齋藤孝の本を読んだコトがないのですが、タイトルは秀逸だし、語り口も易しそうで、嵌ったら一杯読んじゃうかも、、、と思って手が出せない。。。

      ところで「人を動かす」って言うのは、物理的な側面じゃなくて、感動させるってコトなのでしょうね、、、
      2014/02/20
  • 文は上手いか下手か、ではなく「人を動かすか否か」。そこにポイントがある。
    齋藤孝さんの本は、ビジネス本や自己啓発本はあまり読まない私でも、すんなり読める。
    理由は3つある。まずはタイトルが明確で内容が上手く要約されていること。内容が押し付けがましくないところ(偉ぶられると途端に読みたくなくなる。)そして、上手く有名人や作家の引用や出典などを要所要所に入れ、「お得感」があるとこ。
    今回の本も文章を書く上での、巧みな引用・出典術を説いている。確かに、今回に限らず、齋藤孝さんの本は必ずと言って良い程、引用・出典を使っている。著者の幅広い知識がうかがえる。ルソーやゴーギャンなどの画家、ドストエフスキーや村上春樹などの作家、ニーチェなどの哲学家・・・などなど。哲学書を読まなくても、さりげなく文章に取り入れてくれることで、私も勉強した気になってお得な気分になれる。
    さっそく、著者の教えに倣って、今回の本の引用をしたいと思う。
    「キラリと光る文章に出会うと、砂丘で砂金を見つけたようなもので、『これで儲けた!』と感じることができます。」
    私は大分前から、齋藤孝さんの提唱する「濃淡読み」をしている。つまり、本は全てを読む必要はない。必要な部分だけ読んで、それ以外は飛ばす。何故なら、他に読むべき本がたくさんあるから、という定義。
    それを、「砂丘と砂金」に例えるなんて。素敵過ぎる。例えもさすが上手い。
    何か一冊、しっかり書いてみたくなるような本。

  • プロローグより・・・文章は何のために書くのか?
    本書で設定してる答えは、これです。
    文章は人を動かすために書く!
    言葉には人の心に働きかけ、動かす力があります。

    本文より・・・文章を書くために必要なのは、「文章力」や「国語力」でも、日本語のセンスでもありません。何より必要なのは、「意味」をつかみ取る力です。文章の結論には、発見が必要です。私たちが目指す文章は、凡庸に流れてはなりません。自分の認識や発見をもっともっと込めるべきなのです。・・・
    ――
    タイトルは「誰も教えてくれない人を動かす文章術」なんですけど、やっぱり、文章を書くために必要なのは「1.書きたいこと、2.書かなければならないこと、3.読み手が期待していること」だと思います。文章の魅力は、その3項目がどれだけ魅力的かにかかっているのだと思います。
    小論文を書かなければならないからと言って、文章力・国語力を磨くだけでは、魅力的な小論文が書けるようにはならないでしょう。むしろ、さまざまなことに興味を持って、その中から自分のアイデンティティ(自分が何者であるか)を形成しようともがき、その過程で出会った出来ごとの中から、人に伝えたいことが出て来たとき、魅力的な文章が書けるのではないでしょうか?

  • 4月11日完読。
    とてもわかりやすく、ためになる話ばかりでした。さすが斎藤さん、という感じ。

    小論文を書く、そんな時期ではあるので受験生のみなさんにはお勧めです。

  • 「文章は人を動かすために書く」をキーコンセプトに、書き手の伝えたいことを読み手に確実に伝えるためのコツが書かれています。
    齋藤先生の本は読みやすい。

  • 4.8
    第四章が非常にためになった。「気づき」については文章の書き方としてだけでなく、創作活動全般に対して言えるのではないか。

  • 文章の書き方を学びたくて手に取った一冊。文章は何も起承転結にあてはめなくても良いというのは目から鱗だった。テクニックを習得して凡庸でない文章を書きたい。

    (メモ)
    エッセイへの段取り
    ①ネタ出し ※思いついたものを書きだす
            ※会話をメモする

    ②グループ分け※ネタを3つくらいのグループに分ける

    ③ゴールを決める。※最後の文章を決める。

    ④タイトルを決める。※つかみが大事

    ⑤通過地点を設定する ※1がこれで「えー!」
                      2がこれで「へぇ」
                      結局3になる「ほぅ」を考える
    書く作業へ

  • 読書術からの作者読み!

    かの本より平易な文章と言うイメージ
    趣味で読んでたけどちょうど小論文についてがあったので、もうすぐ受験生の私はラッキーな気分になりました!

    一人弁証法はいつか取り入れてみたいと思ってます♪

  • ・文章はなんのために書くのか?文章は人を動かすために書く!
    ものの考え方を変える文章こそが、意味のある文章であり、発見、気づきが重要。
    ・ビジネスパーソンが、発見する力、気づく力を備えていれば、企画書を書くという作業においてその力が発揮される。優れた企画書が書ければ、新しい事業を生み出し、会社の新たな収益源を作り出すことにもつながる。
    ・お薦め訓練方法 大学の先生やニュース解説者のまとまった話をメモを取りながら聞き、そのあとでそれを文章にまとめる作業。
    ・「段取り力」とは頭の中を整理すること
    ・例えばドラッカーの「企業の目的は利益を上げることではなくて顧客の獲得である」を読んで、「ほう、利益の獲得ではなくて顧客の管理なのか」と感心するかもしれない。そうしたら、「じゃあその視点を無理やり応用してみよう」 と考える。このような発想を習慣化しておくと、自分の書く小論文はグレードアップしていく。

  • …人を動かすってそんな大ごとにしなくてもいいのですが、とりあえず『文章術』という言葉初めて聞きました。
    そんな語句を使って教えていただけるのでしょうか?
    私、理解できますか?
    ぎゃあッ!!と叫んで、本を閉じてしまうかもしれませんが、とりあえず手に取ってみたいと思う一冊です。

  • 週一でエッセイを書け。それが気づき、発見の生活に繋がる。

    書くための2つの考える力
    ・「新しい認識を得る力」・「文脈をつなげる力」

    凡庸さを打ち破るには、「キーワード」を別の言葉で言い換え。

    例:「論語と算盤」←関係のなさそうな言葉の距離をつめてゆく。

  • ★★★★エッセイを「書く」には発見力と再現力が必要。発見力は日常を観察し何かに気づくこと。再現力は順番を入れ替えたり余談をカットしたりまとめる力。他人の話もまとめて文脈を繋げる力があれば自分のオリジナルのネタになる。文章の最後を先に考える。凡庸なタイトルはやめて、つかみのあるタイトルに。3つの通過地点(え?、へ〜、ほぅ〜)を設定する。

  • ●「誰も教えてくれない 人を動かす文章術」
    http://kileihana.com/archives/18480121.html

    『メールを含め、私たちの生活においては、実は、文章力が日々、求められています。
    そこで求められているのは「実用的」文章力ですが、その「実用的」というのは、本質的には「人を動かす」という意味なのです。
    一見拙い文章でも、人の心を動かすのなら、それは力のある文章と言えます。』

    良い文章とは、つまり人の心を動かして行動を変えることのできる文章である。

    本書から学んだ「人の心を動かす文章」の書き方のテクニックとして、「アウトプットを優先する」、「凡庸な結論は絶対避ける」、「引用と出典をうまく使う」の3つがあります。
    それらについて私の考えも述べながら、まとめてみた。

  •  文章本、すなわち文章の書き方についての本には大きく分けて二つの本があります。

     一つは、一文単位に焦点を当てて書かれた本。言わば「ミクロ文章本」。例としては本多勝一『日本語の作文技術』や野内良三『日本語作文術』などです。

     これに対して、書くべき内容など全体について書かれた「マクロ文章本」に当たるのが本書。文章の価値(面白さ)を、「その人だけの切り口・視点」に置いたもので、ブログなどで面白い文章を書きたいと思っている人は一読の価値があります。

     報告書や謝罪文の書き方なんかも書かれていて、既存のビジネス書と違うという意味でも良いと思います。

  • 文章を書く目的は、自分を表現する、と言うのでは曖昧すぎる。
    「私は、ものの見方を変える文章こそが、意味のある文章だと思っています」p.20
    それがどんなシチュエーションにおける文章であっても、新しい視点を与えるものでなければ価値は得られない。

    ……新しさとは何か。どうすればそれを得られるか。
    「独自の視点の見つけ方は二通りあります。『異質であると思われる二つのものの間にある共通点を見つけること』と、『同質であると思われる二つのものの間に差異を見つけること』です」p.56
    「個性というのは、ある種の『無理』や『歪み』であると私は思います」p.59
    多少強引でも、既存のつながりを引き離し、全く違う形でつなげる作業が「独自性」をはぐくむ訓練になる。

    逆に言えば、あらゆる個人的なセンスが新たな発見を促すこともある。
    「これからの時代の情報の価値は、一人ひとりの体感とか手触りとか、微妙な感覚のところをどれだけすくいあげられるか、というところにかかってきます」p.83
    常にいろんな人の「独自な」感覚に対しアンテナを張っておく。それが気付きの力になる。

    読書感想文の課題図書になるような本を、解説で紹介されているような一般的な読み方で済ませてはならない。なぜならそれらは「テキスト」だからだ。
    「多義的な解釈を許すものほど、テキスト性の高い質の良い作品なのです」p.105
    評価を恐れず自由に読み、自由に書く。これは僕も日頃から気をつけていること。

    (ちなみに)好きな表現。
    「例えば有名な存在を太陽のように利用し、あなた自身は月のように光ればいい。つまり引用するのです」p.119

    基本のスタイル。フォーマット。
    「まずゴールとなる一文を決め、次にスタートとなるタイトルを疑問文の形で示す。そうして通過駅ともいうべきポイントを三つくらい並べる」p.178
    これに慣れたら、一つの文章の中で異なる意見を戦わせ、より合理的な結論を自ら導く弁証法的論理展開に挑戦してみる。それは柔軟さを鍛え、自分の主張を肉付けするきっかけにもなる。自分の観点を固定することはいかなる場合でも罪である。

    「文章においては、凡庸さは恥です」p.184
    つねに「普通」を超えていく。

    ここでいう文章力とはソーシャルメディアに蔓延するあらゆる文章に対しても言えることだと思う。ブログとか、twitterとか、まあこういうレビューとかもそうだけど。
    自分がその文章を書くことで、読んだ人の視点を変えたり、心を動かしてやるっていう目的意識。誰にもまねできない自分だけの切り口から表現してやろうっていう野心。
    twitterでも、たくさんRTされるつぶやきにはそういう力があると思う。

    少なくともこの本は改めてそれに気づかせてくれた。良書。

  • 「人を動かす」ことができる文章を書くために必要な思考法や視点の定め方、また文章展開や表現方法などについて語られている。

    ビジネスや生活、さまざまな場面で実用的な(=人を動かす)文章を書くことができれば有益だと思う。

    身体性のないメールに人間味のある言葉を加えて表現することの重要性はよく理解でき、すぐにでも実践したいことである。
    ただ、紹介されていることを訓練し、体得していくには、元々の能力やセンスが必要だろう。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう・たかし):1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書多数、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』(ちくま文庫)、『頭がよくなる! 要約力』『超速読力』『「いいね!」を集めるワードセンス』(ちくま新書)、『13歳からの「学問のすすめ」』、『新聞力』(ちくまプリマー新書)、『こども「学問のすすめ」』『定義』『自分で考えて行動しよう! こども論語とそろばん』『勉強する意味がわかる! こども学問のすすめ』(筑摩書房)ほか。

「2026年 『小学生から知っておきたい よのなかキーワード70』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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