誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880831

作品紹介・あらすじ

カンタン確実書く技術。企画書・稟議書・謝罪文・始末書から小論文・就活の自己アピール文・伝わるメールの書き方まで具体的に紹介。

感想・レビュー・書評

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  • ー「書く」という作業を前提として学ぶと、インプットの仕方や気構えは驚くほど変化します。ー

    第一章には、そうあります。

    文章を書く作業は、とりもなおさず自己探究的なものだと実感。

    そのために、本書では時に科学者や哲学者の視点も必要になると説きます。

    また、敢えて偉人を引用し、その人を弁護する書き方を提唱してみたり、。

    ビジネス文書から、小論文やメールまで、おびただしい数の量を読んでいる著者ならではの視点に満ちています。

    なるほど、読まれる文章、最終選考に残る文章は、こうして選ばれていたのかと、納得しながら本書を「夏ドク」しました。

  • 「文章は、人を動かすために書く!」という著者の熱い言葉で始まる。人の心に働きかけ、動かす文章を紡ぐための技術が惜しみなく書かれている。その実用的な技術が、日常生活ですぐに役立つ。
    「ポイントは、文が『上手いか下手か』にあるのではなく、『人を動かすか、否か』にある」という熱い訴えを読んで、ローランドの「俺か、俺以外か。」を思い出した。…。齋藤孝の文章か、それ以外か。著者の文章力に近づくべく鍛錬はつづく。

  • 「1冊の本で気の利いたセリフを1つ拾えばいい」
    これは共感できる。1冊の中には、膨大な言葉が詰め込まれている。アンテナを立てながら、自分の中に取り込むイメージで読めば自分の言葉となる。人の頭の中は、聞いた話や読んだものからできていると思う。だから、1人の人物に陶酔することは、思考停止であるし、危険なことだと思う。多くの人の考えに触れよう。

    「文書においては、凡庸さは恥」
    これを打破するから面白い文書が書ける。誰でも書けるような内容じゃなくて、自分がどう感じたかオリジナルな考えを書けるといい。これは難しいこと。しかし、書こうとするから書ける。書く時に事実の羅列ではなく、「自分はこう思う」を大切にしたい。

  • めちゃくちゃ文章力が上がる!・・・わけでは無いが、まぁ何かものを書くに当たっての入門書としてはいいんでないかい

  • 最初は文章の書き方を学ぶつもりでこの本を手に取ったが、最終的には文章を書く前段階の、どうやったら「目のつけどころがいい」独自の視点を身につけることができるのかを知ることができ、おトクな気持ちになった。
    ここに書かれていることを実践して、キラリと光る文章を書きたいと思う。買って手元に置いておきたい1冊だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      実は齋藤孝の本を読んだコトがないのですが、タイトルは秀逸だし、語り口も易しそうで、嵌ったら一杯読んじゃうかも、、、と思って手が出せない。。。...
      実は齋藤孝の本を読んだコトがないのですが、タイトルは秀逸だし、語り口も易しそうで、嵌ったら一杯読んじゃうかも、、、と思って手が出せない。。。

      ところで「人を動かす」って言うのは、物理的な側面じゃなくて、感動させるってコトなのでしょうね、、、
      2014/02/20
  • 文は上手いか下手か、ではなく「人を動かすか否か」。そこにポイントがある。
    齋藤孝さんの本は、ビジネス本や自己啓発本はあまり読まない私でも、すんなり読める。
    理由は3つある。まずはタイトルが明確で内容が上手く要約されていること。内容が押し付けがましくないところ(偉ぶられると途端に読みたくなくなる。)そして、上手く有名人や作家の引用や出典などを要所要所に入れ、「お得感」があるとこ。
    今回の本も文章を書く上での、巧みな引用・出典術を説いている。確かに、今回に限らず、齋藤孝さんの本は必ずと言って良い程、引用・出典を使っている。著者の幅広い知識がうかがえる。ルソーやゴーギャンなどの画家、ドストエフスキーや村上春樹などの作家、ニーチェなどの哲学家・・・などなど。哲学書を読まなくても、さりげなく文章に取り入れてくれることで、私も勉強した気になってお得な気分になれる。
    さっそく、著者の教えに倣って、今回の本の引用をしたいと思う。
    「キラリと光る文章に出会うと、砂丘で砂金を見つけたようなもので、『これで儲けた!』と感じることができます。」
    私は大分前から、齋藤孝さんの提唱する「濃淡読み」をしている。つまり、本は全てを読む必要はない。必要な部分だけ読んで、それ以外は飛ばす。何故なら、他に読むべき本がたくさんあるから、という定義。
    それを、「砂丘と砂金」に例えるなんて。素敵過ぎる。例えもさすが上手い。
    何か一冊、しっかり書いてみたくなるような本。

  • プロローグより・・・文章は何のために書くのか?
    本書で設定してる答えは、これです。
    文章は人を動かすために書く!
    言葉には人の心に働きかけ、動かす力があります。

    本文より・・・文章を書くために必要なのは、「文章力」や「国語力」でも、日本語のセンスでもありません。何より必要なのは、「意味」をつかみ取る力です。文章の結論には、発見が必要です。私たちが目指す文章は、凡庸に流れてはなりません。自分の認識や発見をもっともっと込めるべきなのです。・・・
    ――
    タイトルは「誰も教えてくれない人を動かす文章術」なんですけど、やっぱり、文章を書くために必要なのは「1.書きたいこと、2.書かなければならないこと、3.読み手が期待していること」だと思います。文章の魅力は、その3項目がどれだけ魅力的かにかかっているのだと思います。
    小論文を書かなければならないからと言って、文章力・国語力を磨くだけでは、魅力的な小論文が書けるようにはならないでしょう。むしろ、さまざまなことに興味を持って、その中から自分のアイデンティティ(自分が何者であるか)を形成しようともがき、その過程で出会った出来ごとの中から、人に伝えたいことが出て来たとき、魅力的な文章が書けるのではないでしょうか?

  • 4月11日完読。
    とてもわかりやすく、ためになる話ばかりでした。さすが斎藤さん、という感じ。

    小論文を書く、そんな時期ではあるので受験生のみなさんにはお勧めです。

  • 「文章は人を動かすために書く」をキーコンセプトに、書き手の伝えたいことを読み手に確実に伝えるためのコツが書かれています。
    齋藤先生の本は読みやすい。

  • 4.8
    第四章が非常にためになった。「気づき」については文章の書き方としてだけでなく、創作活動全般に対して言えるのではないか。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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