誰も教えてくれない人を動かす文章術 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 102
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880831

感想・レビュー・書評

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  • 週一でエッセイを書け。それが気づき、発見の生活に繋がる。

    書くための2つの考える力
    ・「新しい認識を得る力」・「文脈をつなげる力」

    凡庸さを打ち破るには、「キーワード」を別の言葉で言い換え。

    例:「論語と算盤」←関係のなさそうな言葉の距離をつめてゆく。

  • ★★★★エッセイを「書く」には発見力と再現力が必要。発見力は日常を観察し何かに気づくこと。再現力は順番を入れ替えたり余談をカットしたりまとめる力。他人の話もまとめて文脈を繋げる力があれば自分のオリジナルのネタになる。文章の最後を先に考える。凡庸なタイトルはやめて、つかみのあるタイトルに。3つの通過地点(え?、へ〜、ほぅ〜)を設定する。

  • ●「誰も教えてくれない 人を動かす文章術」
    http://kileihana.com/archives/18480121.html

    『メールを含め、私たちの生活においては、実は、文章力が日々、求められています。
    そこで求められているのは「実用的」文章力ですが、その「実用的」というのは、本質的には「人を動かす」という意味なのです。
    一見拙い文章でも、人の心を動かすのなら、それは力のある文章と言えます。』

    良い文章とは、つまり人の心を動かして行動を変えることのできる文章である。

    本書から学んだ「人の心を動かす文章」の書き方のテクニックとして、「アウトプットを優先する」、「凡庸な結論は絶対避ける」、「引用と出典をうまく使う」の3つがあります。
    それらについて私の考えも述べながら、まとめてみた。

  •  文章本、すなわち文章の書き方についての本には大きく分けて二つの本があります。

     一つは、一文単位に焦点を当てて書かれた本。言わば「ミクロ文章本」。例としては本多勝一『日本語の作文技術』や野内良三『日本語作文術』などです。

     これに対して、書くべき内容など全体について書かれた「マクロ文章本」に当たるのが本書。文章の価値(面白さ)を、「その人だけの切り口・視点」に置いたもので、ブログなどで面白い文章を書きたいと思っている人は一読の価値があります。

     報告書や謝罪文の書き方なんかも書かれていて、既存のビジネス書と違うという意味でも良いと思います。

  • 文章を書く目的は、自分を表現する、と言うのでは曖昧すぎる。
    「私は、ものの見方を変える文章こそが、意味のある文章だと思っています」p.20
    それがどんなシチュエーションにおける文章であっても、新しい視点を与えるものでなければ価値は得られない。

    ……新しさとは何か。どうすればそれを得られるか。
    「独自の視点の見つけ方は二通りあります。『異質であると思われる二つのものの間にある共通点を見つけること』と、『同質であると思われる二つのものの間に差異を見つけること』です」p.56
    「個性というのは、ある種の『無理』や『歪み』であると私は思います」p.59
    多少強引でも、既存のつながりを引き離し、全く違う形でつなげる作業が「独自性」をはぐくむ訓練になる。

    逆に言えば、あらゆる個人的なセンスが新たな発見を促すこともある。
    「これからの時代の情報の価値は、一人ひとりの体感とか手触りとか、微妙な感覚のところをどれだけすくいあげられるか、というところにかかってきます」p.83
    常にいろんな人の「独自な」感覚に対しアンテナを張っておく。それが気付きの力になる。

    読書感想文の課題図書になるような本を、解説で紹介されているような一般的な読み方で済ませてはならない。なぜならそれらは「テキスト」だからだ。
    「多義的な解釈を許すものほど、テキスト性の高い質の良い作品なのです」p.105
    評価を恐れず自由に読み、自由に書く。これは僕も日頃から気をつけていること。

    (ちなみに)好きな表現。
    「例えば有名な存在を太陽のように利用し、あなた自身は月のように光ればいい。つまり引用するのです」p.119

    基本のスタイル。フォーマット。
    「まずゴールとなる一文を決め、次にスタートとなるタイトルを疑問文の形で示す。そうして通過駅ともいうべきポイントを三つくらい並べる」p.178
    これに慣れたら、一つの文章の中で異なる意見を戦わせ、より合理的な結論を自ら導く弁証法的論理展開に挑戦してみる。それは柔軟さを鍛え、自分の主張を肉付けするきっかけにもなる。自分の観点を固定することはいかなる場合でも罪である。

    「文章においては、凡庸さは恥です」p.184
    つねに「普通」を超えていく。

    ここでいう文章力とはソーシャルメディアに蔓延するあらゆる文章に対しても言えることだと思う。ブログとか、twitterとか、まあこういうレビューとかもそうだけど。
    自分がその文章を書くことで、読んだ人の視点を変えたり、心を動かしてやるっていう目的意識。誰にもまねできない自分だけの切り口から表現してやろうっていう野心。
    twitterでも、たくさんRTされるつぶやきにはそういう力があると思う。

    少なくともこの本は改めてそれに気づかせてくれた。良書。

  • 「人を動かす」ことができる文章を書くために必要な思考法や視点の定め方、また文章展開や表現方法などについて語られている。

    ビジネスや生活、さまざまな場面で実用的な(=人を動かす)文章を書くことができれば有益だと思う。

    身体性のないメールに人間味のある言葉を加えて表現することの重要性はよく理解でき、すぐにでも実践したいことである。
    ただ、紹介されていることを訓練し、体得していくには、元々の能力やセンスが必要だろう。

  • 人を動かすという観点でなかなか文章を考えていない人も、かなりインスパイアされる。

  • ブログ執筆の際に「読んでもらえる」「読んで面白い」ブログを書くためのちょっとしたテクニックとして参考になりそう。

    メールのテクニックは敷居が高そうですな。。。
    相手との距離を推し量ってるからだめなのかな。

  • 第2章は、ブログを書き続けている人へ向けての、応援歌の章のように思った。ネタ出し、タイトル決め、視点の工夫など、ブログを書き続けるためのノウハウと共通するものがあると感じた。
    著者の濃淡読みというのも興味を引いた、単なる速読でない、スピードを変えた読み方は、自分と似ていて、励みになった。

  • やや酷評になるがご容赦を。前評判の割には物足りなさが残った。「誰も教えてくれない」というのは誇張である。独自の視点を持つこと、おトクな情報を提供する、書くことによって世界が広がること、これらは本書に限らず、さまざまな知的生産術の本に書かれていること。本書は、読書をしない人をターゲットにしているようだ。

    <目次>
    プロログ 人を動かす書く技術
    第一章 「書く」ことで生活が劇的にチェンジする。
        エッセイからはじめる書く技術
    第二章 まずゴールを決める
        「書く」ことで世界観がガラリと変化する
    第三章 ビジネスの文章力
        稟議書・報告書・企画書・始末書・謝罪文の書き方
    第四章 学生のための文章術
        感想文・小論文・自己アピール文の書き方
    第五章 メールは余力を残すな
        おトク感を演出できる最高のツール
    第六章 評価されるワンランク上の文章力
        視点の身につけ方、読書力、文章の思考法
    あとがき

    <メモ>
    「書く」ときに念頭に置くこと
     発見・認識
     文脈をつなげる

    受動的知識と能動的知識
    能動的知識とは、自ら活かせる知識

    なるべくたくさんの他者の認識を自分の認識として定着させる。
    自分の中に多くの他者を住まわせる。
    他人の話を引用し、咀嚼し、文章化し定着させる。

    トルストイ『文読む月日』引用集

    独自の視点
    「異質であると思われる二つのものの間にある共通点を見つけること」
    「同質であると思われている複数のものの間に差異を見つけること」

    メールというコミュニケーションツールが本質的に、人間同士の関係性を下支えする身体性を欠いている。

    文章において「凡庸さは恥」

    野村監督
    「行動を変えると習慣が変わる、習慣が変わると人格が変わる、人格が変わると運命が変わる」ーアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉
    「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ー松浦静山の剣術書『剣談』

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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