新書 沖縄読本 (講談社現代新書)

  • 講談社
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本棚登録 : 192
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880923

作品紹介・あらすじ

「沖縄ブーム」に深く関わった筆者たちがリアルな沖縄の歴史といまを照らし出す21の物語。

感想・レビュー・書評

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  • リアルな沖縄を伝えているように思いました。沖縄は決して、楽園ではないけれど、そこにはキチンと沖縄の生活と歴史があります。沖縄に興味を持っている方は、ぜひ一読を。

  • たぶん、沖縄に対して「きれいな海」「常夏の島」「リゾート」というイメージを持っているのであれば、それは確実に捨てたほうがよい。離島と離島を繋ぐ橋一本にも文化の違いや混乱を危惧し、移住してきた人たちは独特の文化に戸惑って島を引き払う。かつては食べていくために島を出て異国の地へ働きに行かざるを得なくなったり、悲惨な沖縄地上戦が残した米軍問題の現実もあり、観光客目当てのリゾートホテルは次々廃墟化する。楽しいだけの島ではない、そこには深い深い歴史や文化が隠されている、真の「沖縄」を知るための一冊。

  • 新書文庫

  • 沖縄のいろんな過去、そして今を説く本。
    沖縄のいま、沖縄と日本、沖縄と離島、そして移民。
    さまざまな沖縄。あまり知られてない沖縄。
    ひっくるめて沖縄なんだと思う。
    もっと普段から沖縄を感じたいと思う。

  • たまにふと感じる、漠然とした不安やコンプレックスの原因をうまいこと表現してくれたな、と感じた
    「被害者でも加害者でもある」ことを踏まえて地道に向き合わなきゃ、全部が絡まった沖縄の問題は解決できないのかもしれない

  • 沖縄病の人ならきっと著作を読んだことがある下川裕治氏と仲村清司氏の共著。
    「外国のようで日本」「日本なのに外国」な沖縄に魅了されて沖縄病を発病した私だが、その沖縄が、日本の一地方とは違う沖縄独特の文化やアイデンティティーを持つに至ったあるいは持たざるを得なかった背景が見える一冊。
     読みやすいのに、陽気な沖縄を紹介する他の本とは一線を画す内容で、沖縄病なら頭の片隅に入れておいたほうがよい本。巻末の「沖縄をもっと深く知りたい人のためのブックガイド&サイト」も役立ちそう。

  • 2013年10月16日読了。「好きになっちゃった沖縄」などの著者で沖縄ブームの一翼を担った(と自負する)著者による、2011年の「いま」の沖縄の姿をめぐる21の言説をまとめた本。本土から見捨てられた沖縄。米軍の駐在により虐げられた沖縄。米軍基地が落とす金に依存した沖縄。国の補助金・振興基金漬けになり自立した経済が立ち行かない沖縄。本土から来る観光客目当てのリゾートが立ち並び、それが廃れ、衰退する沖縄・・・。どれもが真実だが、どれもが沖縄の一面を照らすものでしかないということなのか。だが、沖縄が抱える問題はどれもこれも、形を変えて結局「日本の問題」と根っこを等しくするものなのだなと感じる。沖縄の個性がなくなり、日本のどこにでもある地方都市と似たような街になることがすなわち「沖縄の本土化」なのか?「沖縄の心」が本土によって蹂躙されたとするならば、「長崎の心」「広島の心」はどうなったと言うのか?などと、著者たちの沖縄に対する愛情とあきらめ、葛藤が文章から浮かび上がってくるのが興味深いし、痛々しい。普天間基地の移転問題についても自分にとっては他人事でしかなく「金額を明確にして、さっさと解決策を見つけなよ」と思っていたが・・・どの問題も、簡単に進むような問題ではないのだな。

  • 読み応えある新書。広いテーマをカバーしている。辺野古移設問題の本質は理解できていなかったので、簡潔にまとめられていて勉強になった。下川氏の話が強みとするタイ方面にそれることが必要以上に多い気がしなくもないけれど、沖縄と東南アジアの関係も一つの側面であるわけでそれもよし。

  • アジアの裏を伝え続ける下川氏が彼の原点である沖縄を真正面に取り上げた本。これを読めば沖縄が本土と同じ文化を共有していないことが理解できる。先日沖縄のさる離島に足を運んだが、町並みは台湾の田舎町そのものだった。
    明治期に日本に組み込まれ、文化的な衝突や差別があったであろう事は容易に想像できる。
    それにしても内容は良いとして、大袈裟な言い回しはなんとかならないものか。下川氏の著作はタイ物を中心に随分と読んだが、文章のトーンがますます悲観的になっている。

  • 2011年の出版。
    様々な沖縄の暮らしぶりを窓口として
    読むほどに本土との歴史的問題点が浮かび上がる
    ニホンが先進国だと思い込んでいる私達に
    現状のニホンは未だに植民地なのだと思い知らせてくれる本でもある

    沖縄の心はニホンなのかどうか
    本土の心は沖縄をニホンだと思えているのかかどうか
    単に経済的政治的損得に依存しているだけではないのか

    いつでも切り離せる安全装置にしてきたし
    甘んじてきた歴史がある
    最もそれを言うなら
    今どき心を持ち合わせていうニホン人がどれだけいるのだろうか?
    ということになるだろう

    兎も角この本は中側からの沖縄と本土
    更に外側から見た沖縄と本土の両方に通じる早わかりの
    ダイジェストといえるだろう

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著者プロフィール

1954年長野県生まれ。新聞社勤務を経て『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)にてデビュー。アジアを中心とした海外紀行の著書多数。

「2019年 『10万円でシルクロード10日間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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