超解読! はじめてのカント『純粋理性批判』 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880992

感想・レビュー・書評

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  • カントの『純粋理性批判』の内容を著者がわかりやすく語りなおし、随所で補足説明をおこなっている入門書です。

    本書の解説でとくに優れているように思ったのは、弁証論の難解な叙述を思いきった仕方で整理し、独断的な形而上学に対する批判の意義を明確にしている点でした。同じ新書サイズの入門書としては、国際的に高い評価を受けているカント研究者の石川文康による『カント入門』(ちくま新書)という優れた入門書がありますが、本書はよりカント自身の議論につきしたがうかたちで、弁証論の議論の流れをたどっています。

    一方、前半の感性論や論理学に関しては、やや問題があるのではないかという気がします。著者は、カントの批判哲学が独断的な形而上学への批判であることについて明瞭に語っており、人間の認識能力によって「物自体」を認識することはできず、「現象界」という経験的世界を認識することしかできないという点に評価のポイントを置いているように見えます。しかし他方で、カントの批判哲学のもつ超越論的な批判としての意義を十分に説明していないのではないかと感じます。カントの超越論的哲学が経験の可能性の条件を問うことを可能にしたという点を見落としては、その意義を十分な仕方で把握したとはいえず、ともすれば認識の成立する心理的なプロセスを解明したものと誤解される余地があるように思いました。

  • 4つのアンチノミーの詳細な解説。感性と時間の関係、ヒュームとの比較など(110ページあたり)はけっこうおもしろかった。

    それと理性の実践としての「純粋理性」というふうに感じたのだけど、やっぱりこの著者は「実践」方面のかたなのね。

  • 3年近く読んできたが、ようやく読破した・・・
    けど未だによくわからない。

  • 「感性」2つの形式性⇒空間、時間 「悟性」4つのカテゴリー⇒量、質、関係、様態 「理性」3つの理念⇒魂、世界、神

著者プロフィール

1947年生まれ。哲学者。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。主な著書に、『プラトン入門』、『言語的思考へ』、『人間的自由の条件』、『完全解読 カント『純粋理性批判』』、『完全解読 フッサール『現象学の理念』』ほか多数。

「2017年 『ハイデガー入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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