いつだって大変な時代 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881142

作品紹介・あらすじ

もうお先真っ暗…。それって、ほんと?大変大変と言いつづける私たちの頭の中を徹底解剖。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。
    西東京市が不思議な地名(京都の東の西なので京都になる)など、見方がいろいろあることを知らせてくれる本である。

    ●2022年12月26日、追記

    著者、堀井憲一郎さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    堀井 憲一郎(ほりい けんいちろう、1958年(昭和33年)2月9日 - )は、京都市出身のフリーライター、コラムニスト。週刊誌「週刊文春」に「ホリイのずんずん調査」を長期連載していた[1]ほか、テレビ・ラジオへの出演もある。2005年(平成17年)に結婚。

  • この本から唯一学べたこととしては、時代の変化がある瞬間は、現在を生きている私たちには気づけない。時代とは、後ろに振り返って見てみたときにようやく変化に気づけるもの、その一点に限る。

  • 何を言っているのかわからなかった。

  • 堀井さん版「ファクトフルネス」。しかもファクトフルネスより7年も早い。「未曽有の」「大変な」「十年に一度の」って毎年言われてる気がするけど、そんなに大変なの?という本。途中で震災を挟むのだけど、それでも少なくとも東京の人たちは「大変」じゃなかった、という意見が潔い。データに基づいて書いてあるところもあるが、基本著者の肌感覚なので、まじめに読むと説得力に欠けるところもあるけど、面白かった。コロナの状況も論じてほしい。

  • ・「今はとても大変な時代だ」という言葉は、大震災のあった今年だけでなく、毎年言われている。おそらく、来年も同じ言葉あるいは似たような言葉で言われていることだろう。
    そうさせているのは、「自分達は、選ばれて大変な時代に生きているのだ」と思い込みたいから。よくよく考えてみると、毎年何かしらのことが起こって当たり前なのだし、その年だけが「大変」というわけではないけれども、皆それに気づかない。
    ・「「いまは大変な時代だ」と考える力は、どうも、社会を前に進める力になっているようなのだ。」しかし、未来ばかり見ていることは歓迎すべきことではない。過去を振り返って見ることも重要なのだが、それができなくなってしまう。
    「「いまは大変な時代じゃないと考えてみる」のは、これは「ほんとうに大変な瞬間をなるべく早く見抜くための準備」でもある。」

    ・いまは退却の時代?「いつの間にか、われわれの社会は、まっすぐ発展するのをやめた。」直線的な発展をしてしまうと、得られる利益が少なくなってしまう。迂回することによって余分な利益が発生するから、営利企業はそこに期待をしている。
    ・「若者の嗜好が尊重されている。若者は、自分の好きな方向が認められている、とおもってしまっている。
    大人は誰もそんなことは認めていない。ただ、若者文化というエリアを作れば、より儲かるだろうと、そういうもの(注:ここでは若者向けの酒)を売ったにすぎない。若者でなくなったら、次のエリアの文化に入って別の金の使い方をしてもらいたい、と要請してくるばかりだ。ここで多くの若者はつまづく。」

    ・「ある程度の型があって、その型の中での自由さ、というのが、もっとも楽な自由なのである。われわれが本来求めているのは、そういう自由さである。(中略)真のオリジナルというのは、真の真の部分で真剣にやってしまうと、ただ発狂するのにちかくなっていくので、あまり真のオリジナルをめざさないほうがいいということは、その真の闇を覗いたことがあればだいたい気がつくことである。発狂というのは、つまり社会の約束事が守れない人ということだから、本人は正しいのだけれど、社会としては容認しがたいという状態のことを言うわけだ。だから、真のオリジナルをめざすというのは、社会の外に出てしまうことである。」

  • みんなが今は大変な時代だっていっていう時は、さして大変な時代ではない、ということ
    ほんとうに大変なときは、それについて話せないというのは本当。

  • 社会

  • 思考の模索と言った本。

  • レビュー省略

  • むむう。「プチ内田樹」って感じだなあ。まあそうだろうという部分がそれなりにありながらも、なんかこう、素直に首肯できない部分が多い。
    「いつだって大変な時代」という言葉に対する洞察はハッとさせられるけど。

    独特の文体は好き。

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著者プロフィール

1958年生まれ。京都市出身。コラムニスト。
著書に『かつて誰も調べなかった100の謎 ホリイのずんずん調査』(文藝春秋)、『青い空、白い雲、しゅーっという落語』(双葉社)、『東京ディズニーリゾート便利帖 空前絶後の大調査!』(新潮社)、『ねじれの国、日本』(新潮新書)、『ディズニーから勝手に学んだ51の教訓』(新潮文庫)、『深夜食堂の勝手口』(小学館)、『いますぐ書け、の文章法』(ちくま新書)、『若者殺しの時代』『落語論』『落語の国からのぞいてみれば』『江戸の気分』『いつだって大変な時代』(以上、講談社現代新書)などがある。

「2013年 『桂米朝と上方落語の奇蹟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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