ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

著者 : 松波晴人
  • 講談社 (2011年10月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881258

作品紹介

行動観察でわかったオフィスでの働き方の真実。

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 行動を観るだけでなく、観た結果、察するところまでもっていくことで、
    モノゴトのあるべき姿や性質を見極めて、課題を抽出する。

    入門書ということで、あくまで紹介ベースの内容しか記載されていない。
    これを読んだからといってできるようになったり、
    行動観察のためのフレームワークが身についたりするわけではない。

    まずは知ることが第一歩ということで。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○ 「家事は達成感がないですね、私の中では」
     「褒められようなんて思ってないです。主婦になったら家事は宿命ですよね」
     家事に達成感がないという言葉には重みがあった。
     家事は毎日続く仕事である。しかも終わりがない。
     掃除、洗濯、ご飯の用意は、ずっと繰り返し続く仕事であり、
     「ある点で成し遂げたことを振り返る」タイミングがない。
     完璧にこなして当たり前であり、落ち度があれば指摘される。
     これでは「家事で達成感を感じよう」というほうが無理であろう。(P.47-48)
    ○「ヒックの法則」によると、
     「人間の意思決定にかかる時間は、選択行為おけるエントロピー量に比例する
     (T=blog(n+1) ※対数の底は2)」(P.69)
    ○プロスペクト理論とは、ごくごく簡単に言えば、
     「人間は得することよりも、損することを過大に評価する。
     そのために、得をしようと意思決定するよりも、損しないように意思決定する。)(P.76)
    ○Atention Restoration Theory(注意回復理論)という理論がある。
     疲れている人間が自然物を見ると集中力が回復するというものだ。(P.99)
    ○私たちは通常n数(サンプル数)を膨大に取っていない。
     というのは、仮説があったうえでそれを検証するのであればn数が多いのに越したことはないが、
     サービスにイノベーションを起こすためには、
     まず「何が課題か?」「どうすれば解決できそうか?」という
     「仮説を生み出すこと」のほうがはるかに重要だからである。(P.110-111)
    ○「僕はどうすれば優秀な営業マンになれますかね」という漠然とした
     一般論的な質問に答えるのは困難だが、
     「こういうシチュエーションで、こういうお客さんから、こういうことを言われたらどうすればよいか」
     という具体的な質問に答えるのはJさんにとっていとも簡単なことであった。(P.149)
    ○「生産性を上げることで余暇の時間を作ってもっと家族サービスをしよう」
     「生産性を上げて得られた時間で、次のビジネスをみんなで考えよう」
     といったように、何らかの前向きな理由の説明が必要である。(P.170)

  • 行動観察 ①観察②分析③改善
    ホームズ「君はobserveしていない。ただseeしているだけだ。私が言いたいのは観察するのと見るのは全然違うということだ」

    ワーキングマザー観察→相手に目的を伝え成功。
    家事に感謝の言葉なし→家事で達成感を感じるのは無理。→自分へのご褒美ビール,エステ

    ヒックの法則(情報が多い→理解できない)

    優秀な営業マン=優秀な観察者。脳を通してから言葉にする。
    本人が意識しなくても,行動には心理学的な裏付けがある。

    ストーリーにして覚える→「空港 カクテル 腎臓」
    車のナンバー「御社の車のナンバーは意味があるのですか?」

    会社説明 ×創立年月日データ ○おもしろエピソード

    ホーソン効果(従業員がやる気を出した。)

    自分だけは論理的に考えている→客観的にはそれほど論理的ではない(フレデリックテイラー)

    自分の価値観から自由になって考える(医師=男?)
    人間工学,心理学→役に立つ

    アメリカ→謙虚さ=自信のなさ

    行動観察→気づき→まねる→個人の能力アップ

  • 「ワーキングマザーの隠れた欲望」の部分を立ち読みして購入。
    「カイゼン」、「見える化」を、社会心理学や人間工学などの科学的な知見も交えて行う感じ。
    行動観察の方法は、観察対象サンプルのn数は少なくとも、深く観察し科学も取り入れた仮説を立てることで解決方法を導き出す手法。
    うわべだけでない普段の行動を観察させてもらうためにも、得た仮説を試行してもらうためにも、最終的に提案する解決法を取り入れてもらうためにも、「相手の信頼を勝ち取る」ことが大切で、そのための接し方を考えることが大切なのだなぁと思った。
    営業マンの話、ホテルマンの話、イベント会場の話など、事例が参考になった。

  • ビジネスマンのための「行動観察」入門

    【感想】
    要約すると、
    ①フィールドを良く観察し、事実を捉える。
    ②様々な心理学(認知心理、社会心理)、人間工学を駆使し、構造的な解釈を試みる。
    ③仮説をたてる。
    ④ソリューションを出す。
    ⑤実施し、効果を見て有効性を確かめる。
    この5つに集約される。

    これを銭湯、営業マン、飲食業などのフィールドに入り、実施した話が書かれている。

    なんとなく、感覚的に理解している人間の行動を明確にした。という感じ。
    アンケートなどの調査は、基本的にユーザーの意識下にあることが書かれる為、様々なバイアスがかかり、本物の意味での調査とはなり得ない。

    そこで、この著書で書かれているような実際のフィールドに行き、人間観察を行い、気付きを得ることが本当に大切であると力説されている。

    【学び】
    ワーキングマザー
    ・安売り情報さえ確認している余裕がない。
    「日曜日は、卵が安い日」といったシンプルな情報にまとめることで、スーパーは来店につなげることができる。
    ⇒一番大事なことは、多忙なワーキングマザーにいかに記憶してもらうか。そしてその為には情報を如何にシンプルにして伝えるか。

    ・一生懸命頑張っているにも関わらず、褒めてもらったり感謝を表明されていないワーキングマザーは、自分で自分をねぎらう為に、自分自身にご褒美を与えている。
    ⇒どのワーキングマザーにも共通しているのは、「何らかのポジティブなフィードバックが得たい」ということ。

    進化心理学、環境心理学
    ・女性は男性に比べて「若さ」「健康さ」を重要視する。

    ”サービスにイノベーションを起こすためには、まず「何が課題か?」「どうすれば解決できそうか?」という「仮説を生み出すこと」の方がはるかに重要だからである。仮説を生み出すためには、n数が多いことよりも、どれだけ深く現実の実態を知り、人間の行動を知ることができるか、ということが重要”

  • 凄く感動した。シングマザーの観察などアンケートでは得られない現場に入り込む事の醍醐味があった

  • ビジネスマンのための「行動観察」入門
    松波晴人
    2011年10月20日第1刷発行
    2017年9月2日読了

    製品やサービスが顧客にもたらす経験や働く事によって得られる経験、これらの「経験」を科学することで新たな付加価値、生産性向上をもたらそうとするもの。
    大阪ガス行動観察所による行動観察によるソリューション提供、その紹介。

    内容は問題解決したい現場にまず訪れてひたすら観察。手法としては認知心理学とか行動心理学とかを駆使して、その問題のソリューションを提案していくのだが具体的に「なぜその提案をしたのか」の部分が書かれていないのが残念。

    ただし事例は豊富で行動観察によるソリューリション提供力は読んでいてアイデアの起点にはなりそうと思いました。

  • ITストラテジストの午前問題やってたら、エスノグラフィーというキーワードが出てきたので、興味を持って読んでみた。
    以下、引用。

    アンケ ートやインタビュ ーでわかるニ ーズは 、顧客が自分で言語化した 「顕在ニ ーズ 」だけだからだ 。そこで 、実際に顧客の行動 (経験 )を観察して 、まだ顧客自身も言語化できていない 「潜在ニ ーズ 」にいち早く気付き 、顧客に価値のある 「経験 」を提供することが重要となってくるのである 。

    潜在を顕在化するために、観察するということらしい。著者はいくつもの事例を難しいと言いつつやれてしまっているが、何を観察するのか、どういう行動を観察するのか、最終アウトプットを意識しないと、それらを決めるのは難しいと思う。
    観察は基本やり直しが効かないので、素人には無理だろうなと思う。

  • これをITに繋げるのが、今年のミッションでもある。「価値観からの自由」と「人間についての知見」が行動観察の重要素養。これは営業にも通ずるなと思った。さて、続いて第2巻を読もう。

  • 3

  • 事例紹介。この本を読んだだけでは自分でできるようにはならないかな。

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