ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881258

感想・レビュー・書評

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  • 新書はなかなか読み進まないことが多いが、この本は文章が分かりやすく事例も豊富かつ具体的でとても読みやすかった。
    「他人から言われてやるよりも、自分で気づいて行動に取り入れる方が成長する」、これは子育てにもぴったり当てはまるなあと納得。
    人間工学や心理学を一度学んでみたいと思った。

  • 現場でひとはどう行動するのかを観察することで、その環境の問題点を改善していく!
    問題意識を持って観察すると見るべきポイントがこんなにも出てくるんだなだという感じ。

    事例が多く、参考になる。
    自分の職場ならどうか?という視点を持って読めた。

    面白かった。もっと観察しよう!

  • 何度読んでもおもしろい本です。もっと注目されてもいいだろうけど、全体的に冗長です。ドキュメンタリーチックな感じが人によっては読みづらいというかまどろっこしく感じるかと思います。新書で教本ではないので仕方がないですが、もう少し行動観察を行う上でノウハウが公開されているとよかったかなと思います。

  • 行動観察の手法が第3章に載っており、これをもっと冒頭に載せてほしかった。

    文化人類学の調査手法である行動観察をビジネスに転用する具体例として良書。
    ソリューション案やその結果をもっと具体的に知りたかったが、わからなかったのが残念。公開できないことが多々あるのだとは思うが…。

  • 2022.1.25 読了
    ・バイアスをなくしてフラットに事象を観察することで、手触り感のある泥臭いファクトを集めることがシンプルだけど協力な施策になることを痛感した
    ・「知的な→勤勉な→衝動的な→嫉妬深い」と
    「嫉妬深い→衝動的な→勤勉な→知的な」だと前者はポジティブだけど後者はどうしてもネガティヴにうつる。認識の順序は思ったよりも重要であることの強い示唆になった。「隙を見せる」みたいな裏切りはポジティブの後だからこそ活きるプレイ。相手にどう認識させているかをメタ認知することが印象にコミットする上で重要

  • とても実践的な考え方・行動の起爆剤になると感じる本でした。

    かなり前の本ですが、タイトルに惹かれて読んでみたところ、要点はじっくりと言葉だけでなく観察する。仮説を立てる。その一言に尽きます。


    どうしても合理的に論理的に考えて固定観念から抜け出せない、あるいは営業のビジネス本にありがちな心理的テクニックに依存するスタイルからの脱却が学べます。

    かなり一つ一つの具体例が長いので、途中で「これはこの時の例だけ当てはまるものなのでは?」などと考えていましたが、最後にしっかりと筆者に私の腹案を回収されました。

  • 製造現場で3現主義っていうけど、着眼点が曖昧だと本質が掴めずじまいになる事がよくある。行動観察の着眼点を加えてみようと感じた。
    それと先入観を入れず「自分の価値観から自由になる」って事が肝要なのですが、これがなかなか難しい。
    自分の仕事の進め方を変えるにあたりとても参考になりました。

  • イノベーションを起こすには、潜在ニーズがを発見する。
    アンケートは、顕在ニーズ。
    具体的事例あり。
    行動観察→心理学→仮説→ソリューション

  • ITストラテジストの午前問題やってたら、エスノグラフィーというキーワードが出てきたので、興味を持って読んでみた。
    以下、引用。

    アンケ ートやインタビュ ーでわかるニ ーズは 、顧客が自分で言語化した 「顕在ニ ーズ 」だけだからだ 。そこで 、実際に顧客の行動 (経験 )を観察して 、まだ顧客自身も言語化できていない 「潜在ニ ーズ 」にいち早く気付き 、顧客に価値のある 「経験 」を提供することが重要となってくるのである 。

    潜在を顕在化するために、観察するということらしい。著者はいくつもの事例を難しいと言いつつやれてしまっているが、何を観察するのか、どういう行動を観察するのか、最終アウトプットを意識しないと、それらを決めるのは難しいと思う。
    観察は基本やり直しが効かないので、素人には無理だろうなと思う。

  • 大阪ガス行動観察研究所所長である松波氏の著書です。

    「行動観察」とは、現場で人の行動を観察し、そこから科学に基づいた解決策を提案し、実現するものだそうです。
    近年、ビジネスの世界にも導入され成果をだしているそうです。

    この本のタイトルは、「行動観察」入門ということになっていますが、行動観察の説明は序盤のみで、後は著者が取り組んだ実際の事例の紹介が主となっています。

    まだまだ歴史の浅い分野なので、体系的に整理できておらず、現在進行形な部分も多いため事例の紹介が多くなるもの仕方がないと思います。

    その分、テーマが幅広く、読み物として面白くなっています。
    また、理論的ではないですが、観察内容から表面的なことだけでなく、潜在的なニーズに気付く大切さを学ぶことができます。

    普段の生活でも視点を変え、観察することで新たな気付きが得られる期待感を持ちました。

著者プロフィール

(まつなみ はるひと)
大阪ガス行動観察研究所所長。株式会社エルネット技術顧問。経済産業省サービス工学推進委員会委員。一九六六年大阪生まれ。神戸大学工学部環境計画学科卒業。神戸大学大学院工学研究科修士課程修了、大阪ガス入社後基盤研究所にて、生理心理学、人間工学関係の研究活動に従事。米国コーネル大学大学院にて修士号(Master of Science)取得後、和歌山大学にて博士(工学)を取得。二〇〇五年より行動観察ビジネスを開始。〇九年に大阪ガス行動観察研究所を設立し、所長に就任。共著に『ヒット商品を生む 観察工学』(共立出版)がある。

「2011年 『ビジネスマンのための「行動観察」入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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