物語論 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881296

感想・レビュー・書評

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  • それぞれ各分野の作家がどのように物語を紡ぐか?といったキャッチコピーに惹かれて読んでみたけど、正直期待はずれな感じは否めない。
    平たく言えば、各作家の思想を端的に表したインタビュー集といったところでしょうか。
    自分がもとめてたものとはちょっと違ったのが残念でしたね。
    あと、知らない作家さんは読み飛ばしてました^^;

    村上龍いわく作家とは最後に辿り着く職業らしいですが、それでも憧れますよね!
    自分の作品が何万といった人々に読まれ、心のどこかに残るなんて冥利に尽きるじゃないですか。

  • 旬な人のインタビュー集。
    こういう本大好きだし、インタビュイーもツボで久しぶりにワクワクしながら買った。
    読者として、語られる「物語」について一緒に考えるのが楽しく、色々気になる言葉もたくさんあった。本棚に置いておきたい本。

  • (読む前の印象)
    「物語が立ち上がる瞬間」について17人の創作者が語る本。
    産み出す力を持つ人たちの言葉だ。
    聞いてみたい。

  • 創作者の言葉。

    自分とは違う世界を生きていると思わざるを得ない、思わされる考え方、感覚もあれば、ごく普通で共感できる感覚もあって、当然ながら人それぞれ。
    だけれども創るものは優れた作品ばかりで、創作にはこれが正解ってのがないことを再確認させられ、どうやってそれらが作られるのかが垣間見えた気がする。

    こうやってインタビューを並べてみると、同じマンガ家でも一週間の時間の使い方が違ったり、作画方法も正反対と思える部分があったりで面白いし、小説家はその人の作風というからしさがインタビューにも表れていて小説を読んでいるときのように引き込まれる瞬間があった。

    創作者17人のインタビューをまとめたもので創作されているということもまた面白い。

  • 杉本博司

    デビューの方法だけは、「上から順番に降りていこう」と決めていました。下から這い上がるって、何でもほとんど無理じゃないですか。だkら、一番上からプレゼンテーションすればいいし、もしダメなら少しずつ降りていこうと決めて、いきなりMOMAにプレゼンに行きました

    芸術ってあとづけで価値が生まれるものなんですよ。アルタミラの洞窟に壁画を描いた古代人は芸術なんて意識しなかったでしょうし、芸術とはあとで名札がつくものなのです

    中村勇吾
    ウェブデザインの仕事にとってイメージの中心になるのは絵というよりはプログラミング。この仕事の面白さは、頭の中で考えているモヤッとしたイメージを、プログラミングで実行して始めて「あ、こうなるのか」と気づくことにある。だから、グラフィックデザインよりはゲームデザインにずっと近くて、ゲームの方法論を参考に作っているところもある

    かわぐちかいじ
    主人公はあまり喋らない方がかっこいい。方程式におけるXのように「わからないもの」であるべき。そのことによって、人物の中味や振れ幅にボリュームができてくる。だから感情の吐露なんてやらせないで、顔や目で語らせることを意識する

  • 人の話を聞くのは好きな方だと思う。テレビでも対談、鼎談、トーク番組は見る機会が多い。これまでも対談、討論?集は読んだことがある。
    「物語論」という題名(テーマ)にひかれて読んだが、うまくのめり込めなかった。正月休みの酔った頭で読んだせいもあるが、著者の意図(インタビューした人の言葉を立ち上がらせるために、著者の質問を省略したこと)がうまく機能しているようには思えない。逆にメリハリの無い文章の羅列になってしまっていないか。伊坂幸太郎のインタビューは長文であるにもかかわらず、内容を良く理解できたのは偶然だとは思えない。

  • ジョジョの著者の荒木先生のインタビューが載ってるとのことで購入しました。

    結論として、物語を書いている職業の人たちの物語を書く際の考え方を学べる本なので、ストーリーを作ることに興味のある人にはよみものとしていいのかなと思います。

    ただここに出てくる小説家や漫画家を知っていないと作品自体がわかないので、記事自体意味不明になってしまいます。
    出てくる作品自体は20代前半の私にとっては、半分以上がわかりませんでした。
    知っているのは、島耕作、クッキングパパ、ジョジョあたりだったと思います。

    全体として、小説家、漫画家のインタビュー記事が中心で共通の質問をしてるわけではないので比較があまりできないのが残念なところです。

  • 物語論と言うよりは、物語を生み出す舞台裏集。いろいろな作家の創作の話を読めるのは面白いが、あまりに人それぞれ過ぎて筋の通った論にはならない。と言うより、作家それぞれの物語への取り組みが違うからこそ、様々な物語が楽しめるのだろう。創作万歳。

  • 前半ものすごく興味深かったのだけど、後半からはあんまり面白くなかった。それぞれさまざまに考えながら書いてるってのがよくわかってよかったです。
    社会/環境の中で培われてきた固有性というのがちゃんとあるんだなと思わされた。
    物語論っていうタイトルから、もうすこし内容的にかためのものを期待したのだけど、思ったよりインタビュー内容の自由度が高い。「なにを/どんなことを考えながら作品を作っているか」が書いてある本なので、タイトルだけみて購入すると肩透かしをくらうかも。

  • 小説家,漫画家,映画監督など,表現者17人に対するインタビューの内容を書いた一冊。
    表現のアウトプットまでの道のりや,作者がどのように考え,どういった思考過程で作品が生み出されるのかということを垣間見ることができる。
    伊坂幸太郎氏のインタビューだけでも読む価値はあります。

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著者プロフィール

明治大学公共政策大学院教授
東京大学法学部卒業。一橋大学博士(法学)
行政法及び地方行政論を専攻。総務省に入省し,内閣官房参事官(国民保護法担当),総務省大臣官房参事官(財政担当),一橋大学教授等を経て,現在に至る。

「2023年 『パンデミックと行政法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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