- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062881302
作品紹介・あらすじ
巨人の経済思想を徹底比較。世界的経済危機を乗り越える思想と社会哲学は歴史に学ぶ。
感想・レビュー・書評
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偉大な経済学者であるケインズとハイエクの思想、理論を、時代背景や経済学会の動向、政治、経済、戦争などの状況と並べ、解説したもの。景気循環や政治的都合と共に、ケインズもハイエクも蘇るのだが、それは経済政策的に最適だからというだけでなく、政治の事情や国民の意識が絡んでいることがよくわかる。景気というと単に日経平均の指標くらいしか意識しないが、金利や失業率、財政収支、通貨供給量などにも関心を持つことで、先行きを少しは見通せるようになると思うし、仕事でもとても役立つだろう。
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ぎゅっと圧縮したところと、詳しく解説しているところと、
緩急のある書き方があって飽きずに読めました。
ハイエクというと経済というより哲学の印象が強かったので、
ケインズとやりあう場面などはかなり新鮮に思えて目が覚めた。
それでも読み終えて印象に残ったのは、
経済に関する箇所ではなくて、
やっぱりハイエクの『自由論』のところ。 -
デフレの英国1920年~、金融対策の困難な現実に対処するケインズと、経済の景気循環説を貨幣理論により唱えるハイエク。
今の金融危機と対比して読むと面白そうです。 -
日経の広告で購入。
今の時代の整理に役立つんじゃないかと、あとこれくらい知っといたほうが良いのかなと。
感想。全く歯が立たなかった。。なんか時代感だけ整理できたかな。。力不足なのか、ここまでは襷に長しってことなのか。。まあそんなとこ。 -
難しかった。
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タイトル買いしたが、理解しにくかったなぁ。本当はこれくらい読めないといけないんだろうけど。。
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本書は、経済史の歴史上の巨人「ケインズ」と「ハイエク」がテーマの書であるが、あまりにも専門的で精緻な内容に正直いって歯が立たないと感じた。
両者の伝記部分は、まだ理解できた。ケインズは「1883年~1946年」。ハイエクは「1899年~1992年。」同時代を生き、交友と衝突を繰り返した両者の歩みはそれなりに興味深かったが、その衝突の内容は専門的過ぎてよくわからない。
その後の内容のほとんどが、ところどころには理解できそうな部分もあったが、大部分は読みこなせない。これは経済学をきちんと学ばないとすべてを理解することは難しいのではないのかと感じた。
本書を読み、ケインズの「貨幣改革論」や「貨幣論」そして「一般理論」を名前だけではなく、きちんといずれは理解できるようになりたいと思った。 -
ちょうど日経新聞でケインズとハイエクを紹介した記事を読んだ後で見つけた本。
二人の経済理論の違いが簡単にまとめられていることを期待したが、気軽に読める本ではなかった。著作を解説しながら思想の変遷、対比を行っているのだが、正直消化不良。
しかし、興味をひかれる点が多々あったので、また再読したい。