マーラーの交響曲 (講談社現代新書)

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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881326

作品紹介・あらすじ

『巨人』『悲劇的』『大地の歌』や『千人の交響曲』、未完の遺作まで…史上最強の交響曲作家の魅力を語りつくす。常に新しい表現に挑み続けた作曲家の交響曲をさまざまな角度からユーモアたっぷりに語る入門書の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • マラ5のところだけ拾い読み。穏やかに「田園」と同じヘ長調か、輝かしいニ長調に向かう、という記述に納得。そう言えば陽性で燃える個所はシャープ二つの個所多かったような。うろ覚えの記憶では確かマラ1もそんなだった気が。

  • マーラーって真面目に聞いたことなくて、それこそ「でかい・暗い・濃ゆい」みたいな適当すぎるイメージしかないレベルなんだけど、聞いてみるきっかけにでもしたいなぁ…と思って読んだ。結果もちろんうまいこと聞いてみたくなったし、私のマーラー入門書には助かった〜。で、それ以上に、前に読んだ<ベートーヴェンの交響曲>と合わせて、金聖響さん指揮で色々聞いてみよう!と思った。感情的な指揮者の演奏より好みな気がする。まずはCD探そう…

  • スポーツライターの触発を受けながら、著名な指揮者の金氏がマーラーの交響曲について語り下ろした一冊。第一番から大地の歌を含んで第10番まで各章に分かれて書かれている。語り下ろしという形でもあり、非常にカジュアルで楽しい内容。とても人間くさい内容とでも言えばいいだろうか。

    時代背景やマーラーその人についても語られるが、多くはない。音楽学的な内容は少ない。指揮者ゆえ、実際にマーラーの交響曲を指揮する際の苦労話などが多いのが興味深い。第3番の舞台裏に配置されたポストホルンがもたらす立体的な(3D)効果(p.102f)、第9番のオーケストラ配置がもたらす立体効果(p.283f)や、様々な打楽器、当時の新商品だったチェレスタなど多様な効果を使うマーラーの姿。第4番については個人的にも聴きやすいようで、何だか裏があるような気がしていたが、著者はパロディや皮肉として読み解いている。個人的には一番好きな第7番の最終楽章の分からなさは、バッハが鍵であるようだ(p.214f)。

    さらにはちょうど東日本大震災の翌日に演奏された第6番「悲劇的」への思い(p.170f)、大地の歌での中国的な要素。第9番が表現した死について、それはブルックナーのような神に召される死や、ベートーベン英雄の悲劇的な死などではなくてまったく普通の人の死だという指摘(p.294f)もとても印象に残る。マーラーの交響曲を親しむにはとてもよい本だ。

  • マーラーは比較的新しい作曲家でした。譜面に細かく指示が書き込まれ演奏家泣かせである話が面白かったです。

  • マーラーが親しみやすくなるような、やっぱりわかんないといわれそうな。著者が書いてるけど、やっぱり生演奏に浸るのが一番という気はしてくる。読んでると。その上で、スコア広げながら読み返しつつ、録音を聴く、と。めんどくさい楽しみ方だ。

  • Amazon、¥604.

  • 高校生のとき、背伸びしてバーンスタインのシリーズを1番から順に集めていった。いまだに背伸びしているけど、少しだけ背が届きそうな気がした。

  • 金聖響がとことん語りまくります。マーラーの交響曲11曲だけでこんなに語ってくれて、それでもまだまだ語れることがありそうな余地も感じられるし。どんだけ勉強してるんだろ。堅苦しくなく、大阪弁も交えつつ、気さくな語り口。面白いなーこの人。そしてマーラーのイメージがガラリと変わりました。暗ーい陰気な人じゃなかったのですね。エネルギッシュに活動していたし、ロマンスのお話も出てきて面白いです。何の予備知識もなしに純粋に音楽を楽しむのもあり。ですが、ちょっと知っていることがあると、違った角度から楽しむこともでき、より音楽の味わいが深まると思います。

  • 意外?に面白くてイッキ読みしました。

    金聖響さんは関西出身の指揮者。
    ミムラさんの元夫。関係ないか。

    マーラーの11の交響曲をただの説明本ではなく
    独自の解釈で読み解いたものです。

    ベートーヴェンやモーツァルトもなし得なかった
    独自の世界を創造し完成させたグスタフ・マーラー。

    妻・アルマの不倫や自らの短命を悟ったかのような
    後半のエネルギッシュな作曲活動。

    実際、映画にもなってるようで、機会があれば
    観たいもんです。(たしかドイツ映画だったはず)

    アルマが晩年、あのバーンスタインとも関係してたというのだから
    マーラーがいかに最近の人か、というのが実感できます。

    最近、1番から大地の歌まで通して聴きましたが
    う~ん、やはり6・7番あたりは難解だな~と思います。

    個人的には4番が好き~!

    クラシックファンならずともこの本でマーラーの人となりを
    堪能できます。

  • 『ベートーヴェンの交響曲』『ロマン派の交響曲』に続く第3弾。
    交響曲史の到着点であるマーラーの全11曲の解説。

    マーラーの交響曲は長大で一部の交響曲を除いておよそ難解である。解説書を読んで、構造を説明してもらってようやく全体像がつかめるかどうかというところである。
    7番などは、本書読みながら聴いても「なるほど、わからない」というレベルである。(もちろん評者の聞き込みが足りないことが、その主たる原因であるが)

    しかし、マーラーという厄介な天才の人生を追いながら、それぞれの交響曲で目指したものを解説する本書の語り口は、マーラーを聴いたことが無い人の敷居を少し下げることに成功しているのではと感じる。

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