化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書 2166)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881661

作品紹介・あらすじ

ネアンデルタール人の謎から、ジュラシック・パークの夢まで、太古のDNAが明かす驚きの生命史。化石がとどめるかすかな"記憶"に耳を澄ませる分子古生物学者たちの夢と冒険の物語-。

感想・レビュー・書評

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  • 率直にいって拍子抜けする内容でした。(笑)映画などの影響から勝手に現状の研究の到達点を想像していたのも悪かったのですが(といってもそんな突拍子もない話を夢想していたわけでもないですが)、題名が題名だけに無理からぬところもあるのではという感じです。
    分子生物学についての方法論や様々な試みについての記述はいろいろと興味深かったです。が、結局のところ「化石の」と頭に付けた場合、成果のあったのは第一章のネアンデルタール人だけということですね。むしろ古代DNA分析の限界を強く感じさせる内容になっています。
    それにしても本書ではいろいろと学ぶことも多かったのですが、いかんせん文章表現が下手すぎてかなり退屈でもありました。(笑)結論だけを早く知りたい自分みたいな横着な素人にとっては(笑)、本書での結論は箇条書きにすれば何行かでしかなく、説明途中で延々と実験手段の解説があるのはまあ我慢するにしても、この一文があればもっと説明がわかりやすいのになあとか、この文のおかげで思考過程が妨げられるなあとかいう箇所がいくつもあり、さらにあからさまな誘導質問を長々と続けられたり、余談にもならない全く関係ない話が挿話されていたりすると、力が抜けてしまって・・・。(笑)それにジュラシックパークのような研究とかカンブリア紀の爆発など、「化石の」については煽るだけ煽って、がっかりというパターンが続く展開も何とかならなかったものか。まあ、著者は「分子生物学」という学問をわかってもらいたくて、新書ということもあり、肩に力が入り過ぎたのかもしれません。(笑)
    ところで、本書の最後の言葉は、著者は「分子生物学」と重ね合わせているということですが、本分野は将来進展し現状の到達点を大きく超えていると思われ(またそうであることを望みますが)、その時は本書は「役に立たない本」になっているはずですので、これも矛盾ですね。(笑)
    意外だったのは、DNAってこんなにも世の中にうじゃうじゃ氾濫しているんですね。びっくりしました。(笑)

  • 詳細はこちらをご覧ください。あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート
     → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1185.html

    家族に勧められて読み始めたら、すごく面白い。

    目次を見てもうワクワク。興味のあることが次々出てきます。
    これまで読んだ本でよくわからなかったことが、本書を読むことで なるほどとすっきり理解できたり、まだわかっていないことなのね と納得できたり。
    もう一度読みたくなります。

    2018/05/30  予約  6/2 借りる。 8/29 読み始める。 9/27 読み終わる。

    化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書)

    内容と目次・著者は

    <span style="color:#009900;">内容 :</span>
    過去に生きていた生物を知るために、とても重要な化石。
    ネアンデルタール人の謎、ジュラシック・パークの夢など、化石の中にある古代DNAや化石タンパク質などから明らかになった驚きの生命史を紹介する。

    目次 :
    第1章 ネアンデルタール人は現生人類と交配したか
    第2章 ルイ十七世は生きていた?
    第3章 剥製やミイラのDNAを探る
    第4章 縄文人の起源
    第5章 ジュラシック・パークの夢
    第6章 分子の進化
    第7章 カンブリア紀の爆発
    第8章 化石タンパク質への挑戦

    著者 : 更科 功
    1961年東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。
    同大学院理学系研究科研究員、立教大学・成蹊大学・東京学芸大学非常勤講師。博士(理学)。
    専門は分子古生物学。
     

  • とにかく化石とDNA。少々難しいところもすらすら読めるから不思議。

  • 生物が作るアミノ酸はL体 死ぬと徐々にラセミ化しD体が増えていく これを見ると年代推定が狩野 一番早くラセミ化するのがアスパラギン酸、アラニン、ロイシンと遅くなる 同一生物で逆転する事はない

  • 【講談社科学出版賞(第29回)】過去に生きていた生物を知るために、とても重要な化石。ネアンデルタール人の謎、ジュラシック・パークの夢など、化石の中にある古代DNAや化石タンパク質などから明らかになった驚きの生命史を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40167878

  • 更科功「化石の分子生物学」読了。化石というとまず恐竜を思い浮かべるが、それだけでない化石への理解が深まり大変興味深かった。化石を調べる事の難しさとそれを克服するする為の創意工夫、また、そこから明かされる生物の歴史と進化の衝撃。今ここにいる自分に至るまでの深遠な営みに思いを馳せた。

  • かなりムズイ内容あり。
    わたしの脳内消化酵素では分解できないものがあまたあった。

  • 現代のすりガラスを通さず、過去を直接的に見ることは、役に立つ立たないだけではなく、それだけ刺激的なのだ、と最後に好きなことを仕事にできるのは幸せですよね。
    化石の分析の仕方を、結果だけではなく手法や測定原理を平易に説明している点が○です。

  • 素人対象の新書なのに、ダイデオキシ法とかPCR法とかお実験方法を丁寧に図解してある。これは貴重。ふーん、実験室の学生クン達は地味にこんなことしてるのね。何気に木村資生が「中立説」を立てるまでの経緯説明が、結構なページ数を割いているだけあって、リアルかつ分かり易かった。
    それにしても、古代DNAの発見が続いて時期に『ジュラシック・パーク』が作られたって、凄い偶然。

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著者プロフィール

更科功
1961 年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、武蔵野美術大学教授、東京大学非常勤講師。『化石の分子生物学――生命進化の謎を解く』で、第 29 回講談社科学出版賞を受賞。著書に『若い読者に贈る美しい生物学講義』、『ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか―生物の死 4つの仮説』、『理系の文章術』、『絶滅の人類史―なぜ「わたしたち」が生き延びたのか』など。

「2022年 『人類の進化大百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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