ウェブでの<伝わる>文章の書き方 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881876

作品紹介・あらすじ

ウェブやSNSで、ちょっとしたお知らせや紹介文を書くことは、誰でも日常的なことになってきました。文章を「紙で読む」ときと、「ウェブ上で読む」とき、私たちの読み方は、大きく違います。当然、そのための書き方のコツも違います。そのためには何が大切でどう書けばいいのか?本書は 「ウェブに文章を書く機会のある」すべての人に向けた「すぐに使える入門書」です。

「Yahoo!知恵袋」生みの親がわかりやすく語る!ウェブにはウェブのルールとコツがある。

感想・レビュー・書評

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  • 良書:一般的な文章の作成以上に気合いが必要なウェブな文章のつくり方の伝授書です。

    いちばん大切なことは、単純明快なことです。そして、「読者の立場になって考える」という点です。

    気になったことは以下のとおりです。

    ・読み手である相手側の立場を想像し、相手がぜひ目をとめたくなるような工夫や配慮を施す必要がある。

    ・ウェブ文章と一般の文章との違いは、文字だけではない
    ウェブは画像、動画、図表、グラフをふんだんに使える。
     紙の本のように、ページをめくることはできない。

    ・一読してわかる伝わる文章を書くこと
    ・ボタンの意味がよくわからないと、押すのをためらってしまう。

    ・伝わるとは
      ① 目にとまること
      ② 選んでもらうこと
      ③ 読んでもらうこと

    ・難しい漢字や、見慣れない表現や表記を使わないこと

    ・ウェブ文章の見出しは2種
      ① 文章そのもののタイトルにあたる部分の見出し
      ② ウェブの特性であるリンクに関する見出し

    ・要約の方法は
      ① 読者に伝えるべき、基本的な事実の部分
      ② 読者の興味・関心をかき立てる部分

    ・ウェブにのせるのは、4W1Hの2W
      大切なのは、いつ(When)、どこで(Where)
      なぜか対象外のは、なぜ(Why)

    ・ウェブ文章のポイントは4つ
      ① 主節は前に、従節は後に
      ② 意思・要件を明示する
    (これからすること、これからしてほしいこと)
      ③ キーワードを意識して書く
      ④ 過剰の敬語はつかわない(冗長→簡潔に)

    ・文章表現術
      ① 短文 1行40文字で、3行内にまとめる
      ② 行間を広く、見やすく

    ・列挙するときは、箇条書きを
    ・本文は簡潔に、リンクを張り、詳細はリンク先に記載する
    ・わかりやすく画像を使う
    ・専門用語はつかわない
    ・変化を明示する 前回 〇 今回 〇

    ・ウェブ文章のつくり方
      ① 見出しを書く
      ② 本文を書く

    ・校正
      ① 文字揺れをなくす 御社、貴社
      ② 約物、句読点を統一
      ③ 記号の全角半角の使い分け 数字や英字は半角のほうが見やすい

    結論 
    ・相手の知りたいことを推測する、必要とする情報を発信する
    ・少しでも相手が理解しやすく、納得しやすい言葉や文章を書く

    目次

    まえがき

    第1章 ウェブでの文章
    第2章 ウェブでの<読まれる><伝わる>文章
    第3章 ウェブでの文章表現術 htmlの基礎的な理解を兼ねて
    第4章 ウェブで<伝わる>文章のための実践講座
    第5章 さらに<伝わる>文章を書くための基礎知識
    第6章 <伝わる>ためのコミュニケーション

    参考文献

    ISBN:9784062881876
    出版社:講談社
    判型:新書
    ページ数:174ページ
    定価:740円(本体)
    発行年月日:2012年12月

  • 読者のことを考えて、最初に先の見通しか見取り図を示す
    1目に留まる
    2選んでもらう
    3読んでもらう

    相手に関心を持ってもらう
    ⇒読者は誰か、読者を意識する
    ・見出し、全角13文字・キーワードを意識する
    ・一文を短く、40文字、3行
    ・構造化・感情表現の大切さと難しさ

    ウェブでの文章の書き方
    1短文
    2改行
    3箇条書
    4リンク
    5画像

  • 2012 12/25読了。WonderGooで購入。
    言わずと知れたid:argさん(@argさん)の本。
    近所の書店では自分が買ったのがラス1だった・・・売れていらっしゃるのだろうか?

    タイトルは「ウェブでの」とあるが、その中でも(Twitter等への言及もあるものの)主には仕事として書く、「お知らせ」の類をいかにウェブで「伝わる」ものにするか、という主旨の本。
    ブログの書き方の本とかではない(告知記事等ならまた別だが)。

    自分も散々、ウェブで文章を書き散らしているが、この本に書かれているような内容はあまり意識していなかったな・・・。
    「お知らせ」系の文章を書く際にはぜひ参考にする。

    ===以下、気になった点/面白かったところのメモ===
    ・「伝える」(相手に届く?)ではなく「伝わる」(相手が理解する)ことを大切に
     ←元はガ島通信の藤代さんのアイディアから、とのこと

    ・「伝わる」前の3段階
     ・目にとまる
     ・選んでもらう
     ・読んでもらう(ここが「伝える」)

    ・Yahoo! Japanのトップに出てくるニュースの見出しはYahoo! トピックスの編集者がつけている(クリックした先の各社のニュース本文の見出しは各社でつけている)

    ・5W1H中、webで大事なのはwhenとwhere

    ・ウェブで伝わる文体(p.61より)
     1.主節的な部分は前に、従属的な部分は後にする
     2.意思や要件は明示する
     3.過剰な敬語は使わない
     4.キーワードを意識して書く

  • 「伝える」と「伝わる」が違うよ。というのにぐさっときた。
    私は、「伝えた!完!」ってなりがちだけど、
    伝わるには、そもそも読む人の目にとまらないといけない。
    読み手が何を求めているかを知り、読み手に興味を持ってもらうことが大事。
    (メリットやデメリットを伝えることは、興味にもつながるらしい!)

    ウェブは紙と違って、ページを捲るとか順番がない。
    リンクから直接飛んできたりもする。
    だから、ページトップの冒頭で、概要を書いて相手の目に止まることが大事。
    背景をつらつら書きたくなるけど、最初にユーザーにやってほしいことなどの結論を伝える。背景はあと!

    最初、HP作る人とかにだけ関係ある話かなって思っていたけど、
    実践編でお知らせとか告知とかで気をつけることが書いてあって、めちゃくちゃ普段から使うじゃーん。ってなった。

  • 興味を持ってもらえるような、文章を書きたい。

  • 著者はYahoo!知恵袋の企画・設計を担当されていた方です。
    紙とウェブでは文章を書くにあたって気をつける点が違うことを、例を使って説明してあります。

    ウェブは誰が読むかわからない媒体です。しかし、大勢が読むからいって漠然とした文章では伝わりません。
    読む人のイメージを絞ることがとても大切だと学びました。

    文章を書いていると、つい言いたいことを中心に書いてしまいます。読者の立場になって、読者が読みやすい書き方を練習する必要があると感じました。

  • ビジネス
    writing

  • 新卒の研修テキスト。

  • ありきたりといえばありきたり。

    あまり目新しいことはなかったが「新聞用語集」は欲しくなった。

  • これはとても勉強になる。
    手元において何回も見返した方が良い。

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著者プロフィール

1973年、東京都生まれ。アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)代表取締役、プロデューサー。ヤフーで「Yahoo!知恵袋」のプロデュースなどを担当し、2009年に起業して現在に至る。日本各地で図書館のプロデュースに関わる。著書に『未来の図書館、はじめます』(青弓社)、『ウェブでの〈伝わる〉文章の書き方』(講談社)、共著に『未来の図書館、はじめませんか?』『図書館100連発』(ともに青弓社)、共編著に『ブックビジネス2.0――ウェブ時代の新しい本の生態系』(実業之日本社)など。

「2022年 『司書名鑑 図書館をアップデートする人々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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