「動かない」と人は病む――生活不活発病とは何か (講談社現代新書)
- 講談社 (2013年5月17日発売)
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感想 : 38件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784062882071
作品紹介・あらすじ
「体がだるくてボーっとする」「なかなか病気が治らない」のは年のせい? 定年後に元気がなくなってしまうのはなぜ? 実は「動かない」だけでかかる生活不活発病という病気があります。これは誰にでも起こる可能性があり、またうっかりしていると寝たきりにまでなりかねないこわい病気です。年を重ねてもいきいきと充実した生活を送るために知っておきたいことを、生活不活発病を中心に介護の専門家がやさしくかたります。
「動かない」から「動けない」。高齢化時代の新しい常識!
誰の身にも起こりうる病気を徹底解明
「体がだるくてボーっとする」「なかなか病気が治らない」のは年のせい? 定年後に元気がなくなってしまうのはなぜ?
実は「動かない」だけでかかる生活不活発病という病気があります。これは誰にでも起こる可能性があり、またうっかりしていると寝たきりにまでなりかねない怖い病気です。
年を重ねてもいきいきと充実した生活を送るために知っておきたいことを、生活不活発病を中心に介護の専門家がやさしくかたります。
みんなの感想まとめ
「動かない」ことが引き起こす「生活不活発病」という新しい概念を通じて、高齢化社会における心身の健康を考察する一冊です。この病気は、退院後の安静や定年退職後の社会参加の減少など、日常生活の怠慢から発症す...
感想・レビュー・書評
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最近体力が衰えた人、身近にそういう人がいる人、介護に携わる人、読んでみてください。
警鐘を鳴らす本です。
生活の仕方で病気になってしまう~現代病の一つとでも言いましょうか。
病気した後に長く寝ていたら、どんどん体力が落ちてきて、頭もぼけたようになってしまうことがある。
高齢者に多いけれど、入院した後の子供にも起きるそう。
動くことが減ったのがそもそも病気の原因になっていたことすらあると。
自分が1月前半は寝込みがちだったので、ちょっとドキッとしました。
まあ~少しずつ動けば治っていくってことですよね?!
寝たきりでいると筋力があっという間に衰える、使わない脚は歩けなくなる、というのは廃用症候群として知られていました。
ただこれだと、意味が狭すぎる。
それに言葉のニュアンスが悪くて、嫌な顔をされてしまうそうです。
長い付き合いの友人が亡くなって一緒に出かけることがなくなったのが主な理由で、だんだん出かけることが減った、など。
ありそうですねえ・・
高齢なだけに、本人も回りも仕方ないと思ってしまう場合もあるのが問題だと。
漠然と「できるだけ動くようにして」と言っても、本人の判断に任せると、あまり変わらない場合もある。
「頑張って」と言っても、本人が頑張らないのがいけないみたいになってしまう。
本人も周囲も一緒になって、楽しい目的や関心事をふやしていく。
動きやすいように工夫し、ちょこちょこ動くことを少しずつ増やしていき、元気が出れば、そういえばあれもやりたかったと気づいたりして。
充実した生活にすることが大事だと。
寝たきりではなく座っているから大丈夫と思い込んで、それ以上に身体を動かすことはさせていなかったり。
家事をしてあげるのが介護だと思って、出来そうなことまで何一つさせていなかったり。
そういうことで、生きがいや充実感が減ってしまい、動こうという興味もなくなっていく場合があるそう。
・・え、うちの親の場合は・・・?
とちょっと疑心暗鬼になりましたが~まあとても一口では言えません。
あれこれ工夫して大奮闘してきたので、長期にわたってのそれはなかったと思いますね。
ただ本当に、故障が出来て高齢になってからの対応は難しいです。
そういう問題じゃない場合の限界もあるとは思いますね。
介護保険で、デイサービスに通うのは、とても良いことだと思います。
自分で出かけて外食を楽しむようなことが出来なくなった場合、老人のことをわかってくれる場所に出かけるというのは。
家にリハビリに来てもらうのも、とても助かりました。
家族が言っても、なかなか言うこと聞かないですからね。
少しは家族で出来ても、よその人に会う、自分のために来てくれる人がいるというのも刺激になっていいんですよ。
こういうやり方があるのを知らないまま、家族だけで対応していると、無理が出るんじゃないかと思います。
最初は抵抗を示す高齢者も多いですけど、ケアマネージャーを家に呼んで「みんなやってますよ」と専門家に言ってもらうと、いいですよ。
[追記:
最近、この本の紹介に「いいね」を何度もいただいたので、トップページへ持ってきました。
関心を持っている方が増えたのでしょうか]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
退院後の長引く「安静」による心身機能の低下、定年退職後の社会参加の希薄や日常生活の怠慢からの動作機能の低下、これら「動かないこと」が原因として発症する<生活不活病>と呼ばれる〝怖い病気〟の予防と医療・介護のあり方について解説された健康啓発書。 手術を受けた後の歩行は、時間をおかずに早く始めることで、術後の回復が速く、寝たきりの弊害を予防する実証例のとおり、「動くこと」=「生きること」の「人間の本質」を忘れないよう、自身の生活様式に傾注することの大切さを教えられる。
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寝たきりになると老化が進むというのは誰もが理解できると思う。
しかし寝たきりではなくても家に閉じこもって外出をしなくなるだけでも身体は衰えていく。
それが生活不活発病。
東日本大震災でもこの生活不活発病が問題になったそうだが、コロナ禍の今もこの問題が出てくる気がします。
例え外出しなくても家の中だけでも掃除、家事など動き回る習慣を作ることはとても大切ですね。 -
高齢化社会にあって寝たきりを減らすことは、圧倒的に足りない介護側のことを考えても必要なことだと思う。
患者にとって単に歩けるようになること、ではなく、何をしたいのか、どのように生活を充実させていくのかが人生でいかに大切かがよくわかる本。
医療従事者でなくとも知っておきたい。 -
・動かないと人は病む
・病気との併発
・安静にし過ぎてはいけない
・家でも動け、家事をしろ
・病む故に動かない、動かない故に病む、の相互性
・社会参加をしろ -
若者の運動不足の話かと思ったら違った!
入院をきっかけにボケてくるお年寄りの原因は、生活が不活発になってしまったからなのね。
外に出ましょうと言われてもやることがない、やりたいことがなければ出られないよね。
いかに歩きたくするか。休み休みでも興味を広げ続けてもらうか。心と体はつながっている。
おじいちゃんの杖があってなさそうだから、こんど買ってあげよう。
おばあちゃんは万歩計かなあ。
遠隔援助も効果的、と言われるとほんとにうれしくなる。
細々したことを嬉々としてやるおばあちゃんになってやろう
新しい介護モデルだなあ
さいしょだけお大事に、だね -
ケアマネをしているのでICFついては何度も講習を受けたり事業所で勉強会を開いたり自分でも本を買って勉強したけどイマイチ理解できていなかった。でもこの本を読んではじめて腑におちた。足が弱くなった利用者さんのケアプランにデイケアで下肢筋力を向上するリハビリを入れてもリハビリは一日せいぜい20分で全然歩けるようにはならず仕方ないと思っていた。社会参加を目指すことで活動量が増えていき結果として歩行機能も向上する、ケアマネの講習会でかならず登場する碁会所にいけるようになりたいという事例がああそうだったのかと今頃になって理解できた^_^;でも利用者さんは聞いても「何もやることないしやりたくない」「寝ておりたい」「動いて転んだら大変だ」ばっかり。一緒に望む生活を考えるのは本当に難しい。
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とても参考になった。10年前6週間入院したことがあり、退院してからいつも通ってたスーパーマーケットに行くのに歩く速度がすっかり遅くなってしまい驚き焦った経験もあるので、あの時の私はまさにこのことだったのだと納得した。高齢者の例だけでなく、2歳の子の例もあり、どの年齢でも起こり得ることだと痛感させられた。
ただ、本当にこの本のとおりにできればいいのだけど、特に高齢者の家族介護において、どこまでできるかという現実問題はあると思う。現状では、この本のとおりにしたければ、家族がそれこそ仕事もやめて献身的に介護するしかないことのほうが多いのではないかと思う。遠隔介護だって、この本のようにうまく行くわけではない。本人が、自分が何ができて何ができないのか客観的に把握できていればいいのだが、そもそも自分の体の状態について認識が甘かったり、動けないことについて受容できてなかったりして、能力以上のことをしてしまおうとすることだって多い。
つまり、お年寄りに本人に見あった動ける環境を保障するならば、単に医療サイドの問題だけでなく、家族やケアマネ、介護サービス担当者全体で情報や問題を共有し、足りないところは相互に補完できる体制が整わなければ、実践は難しいことが多いのではないかと思う。実際、私は母に対してこれだけ動ける環境を保障してあげられる状況にはない。このような問題点への言及がなかったのが唯一残念だった。 -
「生活不活発病」。聞いたことはあるけれど、「不眠症」「ノイローゼ」みたいな、病気というより症状や傾向を表現する、あまり中身のない一種のレッテルなのかと思っていた。読んでよかった。
元気だったのに入院したらボケてしまったとか、ケガをしてしばらく寝てたらそのまま歩けなくなってしまったといった話は、身近でもよく聞く。なんとなく、年寄りってそういうものなのか、と思っていたが、よく考えたら納得するような話じゃない。原因があるはずだし、原因がわかれば予防や回復だってできるはずだ。入院を長引かせるより、とっとと仕事に復帰したほうが回復が早かった、という事例にはちょっと笑ってしまった。
社会参加が大事、はりあいが大事、というのはお題目ではなくて、れっきとした治療方針なのだ。びっくり。
事例が豊富で説得力がある。
これは老人だけの問題ではなさそうだ。子供や青年はともかく、中年にさしかかってくれば可能性はありそうだ。なんかだるいから動けない、ではなく、動かないからなんかだるいのだ。ぼくも気をつけよう。
ただ、せっかく専門家が書いているのだから、生活不活発病の生理的、医学的側面も紹介してほしかった。不活発に陥ることで、人の身体の中で何が起きるのか。それがあればさらに説得力が増すだろう。ひょっとしたらまだ研究中なのかもしれないけれど。 -
動かない→心身がなまる→疲れる→動かない
の、連鎖から本当に動けなくなってしまう状態を「生活不活発病」と呼ぶらしい。
たとえば風邪をひく、ケガをする、それ自体は大したことじゃない。
だけどそこで「大事を取って」「安静に」することが命取りになる。
お大事にしているあいだに筋力が弱り気力がなえて本物の寝たきりになる。
最初に「生活不活発病」という言葉を聞いたときは、わかりやすすぎてばかみたいだと思った。
なんにでもラベリングしたがる人たちの「○○女子」とかそういうやつかと。
でもそうじゃなくて、なんだかわからないけれど存在する状態に名前を付けて、どうにか対処するための名づけだった。
この本で扱われるのは主に高齢者のケース。
若くても子供でも動かずにいれば動けなくなるんだよともきちんと書いてあるけれど、まあ主に気をつけなきゃいけないのは高齢者だし。
退職して動かなくなるおとうさんたちなんかモロに危ないし。
私はずっとひきこもりを思い浮かべながら読んだ。
というか昔の私を思い出しながら読んだ。
ひきこもっていたころはずっと、怖かった。
こんなに若くてこんなに健康体でこんなに何にもしていないのにこんなに疲れているんじゃ外に出てやっていけるわけがないと思ってた。
逆じゃん、こんなに何もしていないからこんなに若いのに疲れていただけだ。
これを知っていたら、もっと早くまともな人生を歩めたんじゃないかという口惜しさと、なんだあれは私の怠惰のせいだけじゃなくて筋力のなさのせいだったんだという安心とがないまぜになってる。
知識がないのは悲しいことだ。
教育関係者と医療関係者と何もしていないのに疲れている人には特に知ってほしい。 -
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ひきこもりもこれかも。もっとみんなに知られるようになってほしい。
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「病む」とあったので精神疾患についての本かと思ったが介護の本だった。
しかし内容は介護だけではなくうつ病などにも応用できそう。
夫婦や家族で工夫し協力して良くしていく、理想の姿。身近にいる人だからそこ些細な変化に気づき、好みを知っていることで改善策を立てられる。デイケアや行政が全てこのような体制や協力であったらよいな。
一日全体の活動量を増やす。生活を楽しみ、社会に参加し、生きがいのある充実した生活を送ることが大事。体を治すことが目的ではなく人生の充実が目的。
安静にすることが必ずしも良いことではなく、病気が病気を呼ぶこともある。
やりたいことやできることまでしてあげてしまうことが生活不活発病になる。介護やボランティアをどういう意識で取り組むか考え直す機会になった。
紙に書く。できること、工夫すればできること、今後どう生活したいか、一日の家での過ごし方と以前できていたこと、していたこと。書くことで正確に多数に伝わる。自分の中で整理ができる。
安静度だけではなく行動度も具体的に指示をする、もらう(昼間は寝ない、何日目から家事をするなど)。そのためには自分から具体的な質問をする(あれをしたいようになりたいのだがどのようなことから始めたら良いかなど)。
外に出る理由がないので引きこもることが多い。歩くのは体全体を使い、頭を使い、刺激を多く受けることのできる重要な行為。
宇宙医学とエピローグの話も面白かった。エピローグの話は素晴らしい。男の子が頭良い。幼い子の方が発想が柔軟で、正しい知識を身に付けられて、自然と実践できるのが良い。 -
「座りっぱなしであの世行き症候群」というのはディードリ・バレットの『加速する肥満』にあったものだが、我が国では「生活不活発病」と呼ぶことがわかった。マイルドですね。
ここにあげられているのは定年後の高齢者で例外は心臓手術をした2歳児だけであるがもっと広い年代にわたって誰でもかかりうる「病気」だ。
二足歩行=ヒトなのだ。立って歩くことによってヒトは精神的な活動も活発になる。
それには目的が必要で、楽しみや達成感が得られないと続かない。それをサポートしましょうということなのだけれどお金や人間関係の煩わしさをどう解決するのか、かかわる際には慎重な判断が必要だろう。 -
ここ最近は地域交流など全くしていなかったし必要も感じていなかったが、運動がてらもっと散歩しようかなと思わされた。
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著者は廃用症候群を生活不活発病と呼ぶ。病気になると安静にと指示されるが,安静にし続けていると身体も頭も使わないことでダメになってくる。特に老年期は影響が大きく,認知症や身体運動の障害,それらの相互作用が生じてしまう。本人のためによかれと思って住み慣れた環境から上げ膳据え膳の介護環境や生活環境に移すとあらゆる活動が不活発になってむしろ悪い結果となる。住み慣れた環境は本人にとっての意味のある環境となっているので認知や身体運動を環境が支えている。社会参加→生活動作→心身機能の繋がりは理解できる。
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S493.185-ゲン-2207 300320165
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動かないのは体に毒だよ、社会参加して体を動かして体の機能を維持向上しなさいというお話。
何でもかんでもやってあげることの害を認識しないと、やってあげた相手は何もできない人になります。
甘やかして相手の自発的意識や意欲を損なわせない。
リハビリテーションは全人間的復権(人間らしく生きる権利の回復)を目指すもの。
本来のリハビリテーションの意味が名誉回復や復権であるというのは初めて知りました。
生活不活発病のリハビリは、ある程度、今どうであるか、何が難しいか、何ができるようになりたいか、自己表示して伝えないとダメだ。相手が専門家と言えどもこちらが口出さないと、前には進まない。オーダーメイドのケアを求めないと良くならない。単に全人向けケアになって、施設浸りになる可能性がある。
「とりあえずまず車椅子」は、その先に進まないと毒。停滞しない。
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