- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882118
作品紹介・あらすじ
うつ病は患者100万人の国民病。誰がかかってもおかしくないこのこころの病とどうつきあうか、何を知っておくべきか。現代型うつ病や、従来型のうつ病。そして周辺の病気・双極性障害についても、信濃毎日新聞の医療記者が丹念に取材、うつ病に関して知っておきたいことを読みやすく解説。巻末には野村総一郎氏&鷲塚伸介氏の専門家対談。
感想・レビュー・書評
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うつ病を中心にその辺縁の病気とその治療法についてまとめたものである。特に最近はやりの新型うつ病についてはその誤解の多さもあり説明が多い。
私はうつ病は、チンチンに沸騰したヤカンにうっかり手を触れた時にビクッとなる反射と同等のものであると考える。ココロも見えないが傷付く訳だがその傷を悪化させないために無気力になり行動を減らしている状態だと考える。
故にその傷がある程度癒ている、さらに、傷の原因が解消されていなければ、うつの症状て居るのがもっとも安全であるということだ。骨折して血だらけのアスリートに、「頑張れ」と言って会場に送り出す人はいないと思うが、うつの場合はこれを平気にやりがちだ。
アスリートなら食事と休養だが、うつの場合は好きなことに打ち込むことと休養が必要だと思う。もちろん肉体的にも精神的にも安心•安全が保たれていることももちろん必要だ。良い食事をとれば身体は修復される。好きなことにむちこむのはココロを修復する。
あとはよく言われるのは、運動と食事だ。セロトニンの生成•分泌を高めるための工夫は必須だと思う。
疲れる前に読んで知識をつけて欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字通りうつ病について様々な角度から取り上げた一冊。
2013年初版でDSM-Ⅳと若干古いものの、勉強になった。 -
S493.764-ゲン-2211 300318896
(講談社現代新書 2211) -
「現在」とあるが、出版されたのは2013年で、今は2015年。
特に目新しい記述はないが、以下の事が残る。
・双極性障害のこと(種類が複雑であること)
・若者の間でも「現代型うつ」ではなく、「従来型うつ(大うつ)」があるということ
・気を付けるべき医師
従来型のうつは「生存からの不安」から来て、現代型のうつは「実存からの不安」から出てくるという解説にも納得。
高度経済成長期は、ひたすら「生きる」ことだったが、現代は価値観が目まぐるしく変わり、多様化している時代。
その中で、どうしていいのかわからないことから来る「現代型のうつ」の発生のメカニズムがある。 -
うつ病の患者との接し方と、うつ病の症状、治療法、メカニズムなどが簡潔にまとめられている良書。
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元は新聞記事の連載だっただけあって読みやすく、現代型のうつ、双極性障害、自殺予防、DSM改訂など最新の状況がわかる。
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地元新聞・信濃毎日新聞、金曜日に連載されていたものが新書になった
私はこの連載をせっせとスクラップしてたから、書籍化されて嬉しいような
「早く言ってよぉぉ」って気持ちになったり(苦笑)ちょっと複雑(笑)
一般紙の連載だけあって、難しい説明は少なくて分かりやすく、くだかれた内容で
一般の人にも伝わりやすかったのかなと思う
産業カウンセラーとしては、とても興味深い内容なかりで、金曜日が楽しみでもあった
「うつ病」という内容で、これだけの長期に及ぶ連載・・・
そういうタイミングなんだろうなと思う、一昔前じゃ考えられないよね?
「うつ病」なんて言えなかったでしょ?
今は若い子なんか普通に自分がうつだと表明しちゃうから
病気を疑いだしたらキリがないのかも知れない
そういう目で見だしたら、みんな「そのけ」がある状態になっちゃう
決めつけはいけないけど、「もしや」という視点は大事だと思う
だってさ、対処法が変わるから
そこが変わるだけで、本人も周りも楽になれるから
うつ病は誰がかかってもおかしくない
でも決して「心の風邪」じゃないんだよね・・・
風邪なんて聞けば軽いと思うでしょ?
レベルで言ったら「肺炎」かな・・・命取りになることがあるからね
風邪だって肺炎だって、やっぱり「予防」が大事なんだよね!罹らないことが大事! -
世の中には軽い躁状態の人は多いからなぁ。
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病気への理解を深める
人材を育てる視点を持つ
自己決定させて責任転嫁を防ぐ
本人に怒りや憎しみをぶつけない
周囲の人が無理しないですむ方法をとる
職場のルールに則った支援をする -
新型うつや双極性の話や新しい診断方法などがわかりやすく解説してあって勉強になった。シンプルにまとまってる良書。
TALK tell ask listen keepsafe
わかってはいるつもりだけど難しい
周囲の他の人が巻き込まれないようにも気遣うのも大変