- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882125
作品紹介・あらすじ
福沢諭吉宛の世界的大学者からの手紙、幕末の使節団がみたアメリカのデモクラシー、初代帝大総長がヨーロッパで接した知の精神――。
伊藤博文、山県有朋、井上毅から旧幕臣知識人まで、この国のかたちを築いた骨太な指導者たちの幕末明治の文明受容の旅を辿りながら、彼らの思想と行動を読む。『本』好評連載、待望の新書化!
感想・レビュー・書評
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【期待したもの】
・明治を語る時によく出てくる有名人だけではなく、あまり表に出てくることがないエリート官僚を描く、ということで期待した。確かに、あまり聞いたことがない名前が出てくるが、紙数が割かれていたのは、やはり有名人。
【要約】
・明治政府における国家のグランドデザインは、やはり伊藤博文。明治天皇は伊藤の暗殺後、後を追うように、とまでは言わないまで、元気をなくしたまま崩御した。
【ノート】
・ブーランジュ
・そう言えば、なぜわざわざ¥1,000円札のデザインは伊藤博文から変わったんだっけ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『本』連載。途中であきるな。
『伊藤博文』の姉妹編。 -
一家に一冊欲しい本(評価は別)
明治国家が憲法に求めるものが
まだわからないことばかり
天皇の統治権の総覧を考える時
また読もう -
憲法発布し、議会混乱するものの、天皇の倹約陶酔生活の甲斐もあって日清戦争に勝利した結果、日本に国民が誕生した。
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伊藤博文と井上毅の2天才によって今の日本の基礎ができた。本当にそう思う。
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「坂の上の雲」でもそうであったが、「明治」と言う時代は実に興味深い。
この時代こそ、現代へと続く「日本」と言う国家の根幹を意図的に造った「創業の時代」であったことは間違いがないのだが、同時に昭和の「帝国の破綻」へと続く道であったし、現在でも「靖国」などで尾を引いている問題でもあるとも思う。
そういう視点から「明治国家をつくった人々」がなにを考えていたのかをより知りたくて本書を手に取ってみたが、ちょっとがっかり。
まず、内容以前に、論理構成や内容がかたく読みにくい。
文章の内容や切り口も、総花的で思考がまとめにくい。また、多くの人々を取り上げすぎていて、関係性がわかりにくいと思えた。
また、本書では当時の文書を「読み下し文」に書き改めて紹介しているが、あまり評価できないと思えた。
歴史家の「松浦玲」や「荻原延壽」がよく原文を引用しているが、文書のニュアンスや交換相手との人間関係を知るにも「原文」のほうがはるかに勝っているし、「読み下し文]
には「勝手読み」のリスクもある。
「漢字原文」は良くできたもので、漢字を現在でも引き継いでいるわれわれには、たとえなじみのない「漢字原文」であろうとも、飽きずに読んでいるうちに大意はつかめるようになってくるのであるから不思議なものである。
ともあれ、本書は、「テーマ」は興味深いものであるが内容全般には不満をもった。 -
地元の図書館で読む。高杉の部分が興味深かった。読書人だったんですね。上海への旅は予想通りです。既に、状況は把握していた。
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伊藤博文に関する著書が多い瀧井一博さんの新書。
対象としている人物が著名人だけではないのが面白い。
福沢諭吉や伊藤博文までは明治本らしい。
だが、渡辺洪基という帝国大学総長なんて、全く知らなかったが、その軌跡は独特で楽しめた。
一方で加藤弘之というのは知らない上に、なぜこの人物を取り上げる必要があったのか最後までしっくりこなかった。
あと、文書が少し難解。
原文をそのまま引用するのは学者らしいが、論文ならいいが一般人向けの新書ではいかがなものか。
それによって読みにくくなっている。 -
江戸後期~明治期、海を渡った者たちがいた。
彼らがみた西洋からどのような日本の国のかたちを描いたのかをテーマに江戸後期から幕末そして明治の頃、海を渡った者たちの記録である。
やはり本書のメインは伊藤博文だろう。彼の功績は近代的君主制を形作ったことだ。
哲学者の久野収が、近代天皇制を、天皇主権説という顕教と天皇機関説という密教からなるという近代天皇制の見解を提示し、そのような明治国家の仕組みを伊藤博文が作り上げた「芸術作品」と呼んだ。
明治憲法を作った人は伊藤博文だということは有名だが、憲法の骨格を定め、起草作業の中心を担ったのは井上毅だといわれている。だから井上毅こそ明治国家のグランドデザイナーと言う評価がある。
本のなかでは伊藤の思い描いていた国のかたちと井上毅の国家のグランドデザインはズレがあったことを史料をもとに読み解き、明らかにしている。勉強になる一冊。 -
幕末から明治にかけて「明治日本」という近代国家を作り上げていった人々が、西洋文明とどのように出会い、学び、受容し、解釈していったかを書いた本。
有名な伊藤博文や山県有朋から有名でない人、外国人までを丹念に調べ上げて書かれており学術的な内容となっている。
それだけに読みにくく、難解な文章なのが残念。
著者プロフィール
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