まんが 哲学入門――生きるって何だろう? (講談社現代新書)

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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882163

作品紹介・あらすじ

「生きるってなんだろう?」――誰もが一度は考えたことのある問いに、「時間」「存在」「私」「生命」の4つのテーマから迫っていく。難しいことばをほとんど使わず、「まんまるくん」と「先生」の二人の掛け合いの形から、哲学の根本問題をゆっくりと解きほぐしていく哲学入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 学者である著者本人がまんがを描いている。
    あとがきにもあったが、まんがという伝達手段でこそ伝わることを模索している。
    3年かけて、絵もどんどん上手くなってるし、それだけですごい。
    それだけでなく難しい言葉や専門用語は極力排除されているので予備知識無しでも深い思索まで行ける。
    特定の哲学者の議論を纏めたものでもない。


    後半の「あなたなのです!」は良かった!

    昔、永井均の著作を読んだが、「自分が自分であることにびっくりするタイプの人はいる」といった話があって、確かにこのページで初めてびっくりする人は一定数いると思う。
    そのくらい効果的な伝え方だと思う。


    生きる理由を明確に宣言しているのが力強い。
    逆もまた然りだとは思うけどこういう考え方もありだろう。

  • 2回読むことをおすすめします。漫画の力を借りていざ深淵の世界へ。

  • 漫画の割に内容は馬鹿にできないもので考えさせられるものだった。哲学の気になる部分をザクッと掘り下げてくれてて、持っていた疑問も少し溶けるそんな感じ。腑に落ちない所もあったがそれこそこの本の根幹を汲み取る上で必要な感覚だと信じたい。立ち読みする機会があったら是非。買わなくていいと思う。(個人的主観)

  • 絵が丸と点でできているが、なかなか内容は深い。「哲学の謎」を読んだ時も頭が???になってしまったが、これもそうだな。でも考えるのが哲学か…。巻末の参考書籍、参考になります。

  • 特にある哲学者や哲学者の言葉について書いているのではないのがいい
    絵でないと説明できないところを上手く説明していて分かりやすい
    でもまだまだ分かっていない(笑)
    分かっていないことが分かった・・・

  • マンガにして多少わかりやすくなっているのかもしれないが、依然として自分には難しく感じた。思考の迷路にはまってしまう感じ。ただ、巻末の哲学書案内は他の哲学書を選ぶときの参考になるのでGood.

  • ハアハア…。
    哲学病再発。

    エッチな本と、哲学書と、宗教書を読む時の、
    あの興奮具合が一緒なのは、なぜ?

  • うんち

  • 漫画だからといって侮ることなかれ。かなり難解な内容も詰まっています。結論は、生きていることを肯定しようということ。

  • 言葉のあやとりを繰り返しているような、、分かったような分からないようなそんな気持ちになります。
    哲学というものはもともとそんなものなんでしょうけど、あまり入門向けではない気がします。ところどころある、まんまるくんの思考やツッコミは面白い。
    途中に出てきた、無の世界。有ることが普通じゃない世界。そんなことを思えば、有ることのありがたみ、何も無いことも悲しさを感じました。有ることは煩わしいと思うこともあるけど、無いことの方がよっぽど悲しい。いつも私の考え方に変化球を投げてくる哲学が好きです。

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著者プロフィール

1958年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪府立大学にて、博士(人間科学)。東京大学、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。著書に、『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』(勁草書房)、『増補決定版 脳死の人』『完全版 宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『無痛文明論』(トランスビュー)、『決定版 感じない男』『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『生命観を問いなおす――エコロジーから脳死まで』(ちくま新書)、『草食系男子の恋愛学』(MF文庫ダ・ヴィンチ)、『33個めの石――傷ついた現代のための哲学』(角川文庫)、『生者と死者をつなぐ――鎮魂と再生のための哲学』(春秋社)、『まんが 哲学入門――生きるって何だろう?』(講談社現代新書)、『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)ほか多数。

「2022年 『人生相談を哲学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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