20代のための「キャリア」と「仕事」入門 (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2013年11月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784062882354

作品紹介・あらすじ

これから就職活動を始めようとしているみなさん。 まさに今、就活中のみなさん。そして、これから働き始めようとしていたり、すでに入社して少し時間が経ったみなさん。この本では若いみなさんの働くことに関する疑問や悩みごとについて、ひとつひとつお答えする一問一答形式をとっています。20代のみなさんが知っておくべき「世の中の常識」はたくさんあります。ぜひ「こんな考え方もあるのか」と思って読んでください。


【就活と転職 45の悩みと疑問に 本音で答えます】


これから就職活動を始めようとしているみなさん。 まさに今、就活中のみなさん。

そして、就職が内定してこれから働き始めようとしていたり、

すでに会社に入社して少し時間が経ったみなさん。

この本では若いみなさんの働くことに関する疑問や悩みごとについて、

ひとつひとつお答えする一問一答形式をとっています。

答え方としては、私が就職活動の時や、

社会に出たばかりの時に知っておけばよかったと思ったことをお伝えしています。

何も知らずみんなが応募するような企業にエントリーし続ける前に、

知っておくべき「世の中の常識」はたくさんあります。

ぜひ「こんな考え方もあるのか」と思って読んでください。(「はじめに」より抜粋)

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【就活前から入社するまでに知っておくべきこと】

就活のためにやっておくべきこととは?

学歴は就活や仕事に関係する?

今後盛り上がりそうな業界はどこ?

生涯賃金はいくらぐらい?

TOEICは何点ぐらい必要?

どんなスキルを身につけておけば社会で役立つ?

将来、ツブシの利く業界・業種って何?


【入社前後に知っておくべきこと】

仕事で成功するためのコツは?

将来、出世しやすい部署ってどこ?

ロジカルシンキングって本当に役立つ?

就職後、MBAを取ることの意味って?

今の部署からどうしても異動したい時は?

大学の同期より自分の方が年収が低いのはなぜ?


【転職前に知っておくべきこと】

「天職」って本当にあるの?

転職は何歳まで可能?

会社を円満退職するコツは?

転職のし過ぎは中途採用で不利になる?

採用面接で最もやってはいけないこととは?

面接で「頭よさそう」と思わせるコツは?

みんなの感想まとめ

働くことに関する疑問や悩みを解決する一問一答形式の本で、主に20代の就活生や若手社員を対象としています。著者はキャリアに関する45の質問に答え、一般的な知識や常識を提供していますが、読者からは「一般論...

感想・レビュー・書評

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  • 就活生向け本。働くって何、というざっくりした質問に向けて答えていく

    ●感想
     私は正社員として働き始めて3年を超え、初めて意識的にジョブを変えるために動き始めている。ざっくりキャリアについて学び直したほうがいいかな、と思い、新卒時代に買って積読していた本書を手に取った。結果、就活生向けの本だった。
     キャリアに関する45の質問に対して、著者が答えていく、という形式の本。この質問の大半が茫漠でおもしろくない。例えば、「エリートになるにはどうしたらいいですか」「仕事で成功するためのコツは?」「転職は何歳まで可能ですか」といった質問が並ぶ。こんな一般的な問いに対して回答して本に構成した著者はすごいが、一般論しか回答として並ばないので、読んでいて気づきがない。自分のキャリアに対して良いイシューを作ることができない、就活生向けの本と感じた。
     読んで改めて気づいたのは、キャリアは個人的な問題である、ということだ。一般論を読むよりも、自分という人間の価値観や成果と向き合い、自分の置かれた環境で、何ができるのか、何をしたいのかを、考えていくのが大切である。自分の気持ちや価値観や経験を無視して、社会通念で自分のキャリアを選んだって、仕事が面白くなるわけがない。自分の頭で考え、自分から学び、世間にはないユニークなポジションを志向していきたい。

  • 若者(2014年時点で30歳まで)の人は読んでおくと良いね。それ以上の人はtoo late。

  • 仕事とは?キャリアとは?
    に関する問いを一問一答形式で解説。

    関係ないところはすっ飛ばして読めるし
    気になるところはじっくり読める。

    若いうちに色々経験できたらいいなー
    って素直に思えた一冊。

  • 385

    勝手に私淑私もかなりする。本読んだことがある人は私の中で会ったことある人レベルになってる。読書ってそういうものだと思う。仮に実際に会ったことしかなくても読書レベルでその人の事を知ってるってなかなか無い事が多いから。読書の凄さってそこだよね。

    塩野 誠 (しおの まこと)
    経営共創基盤 (IGPI) パートナー/マネージングディレクター。企業や政府へマーケティング、ブランディング、危機管理、事業開発等のコンサルティングを行う一方で、さまざまな企業で採用活動を担当。自身もゴールドマン・サックス、ベイン&カンパニー、ライブドア等への転職や起業を多数経験。企業や東大、スタンフォード大学等で講演や研修を行い、政府系実証事業採択審査委員も務める。著書に『プロ脳のつくり方』、『リアルスタートアップ』、『東京ディール協奏曲』(栗山誠名義)等。東洋経済オンライン「キャリア相談:君の仕事に明日はあるか?」を連載中。1975年生まれ、慶應義塾大学法学部卒、米国ワシントン大学ロースクール法学修士。

    20代のための「キャリア」と「仕事」入門 (講談社現代新書)
    by 塩野誠
    若くて元気なうちはずっと働ける気がしますが、それは幻想に過ぎない ということを知っておいた方がいいです。若い時には無理して働けますが、歳を取っていくとそうもいきません。人間がどれだけ働けるかを規定しているのは「体力」です。頭脳とか経験、人脈などよりも前に、まずは体力がないと働けないのです。  実は、人生の中で無理してでも働ける時期というのは、かなり短い期間です。   25 歳と 45 歳では持っている体力も全く違い、 20 年も働き続けていればさすがにガタもきます。そうなった時に若い頃培った人脈であったり、ノウハウであったり、どんな人でも今までの蓄積で食べていかなければならない時期が来るのです。  人間は必ず歳を取っていくので、みなさんも歳を取った時に働かなくても生きていけるよう、自分の会社を立ち上げて儲けるしくみを作っておいたり、貯めたお金を投資・運用したりして、暮らしていかなければならない時期が来るかもしれません。  つまり「キャリアを考える」というのは、誰にとっても不確実なことばかりの将来に向けて、 みなさんがごはんを食べて生きていくために、自分の人生の各段階でいつ、どんな仕事をして、どれだけお金を稼ぐのかを考えること なのです。

    みなさんが学生の時や、社会人の早い段階からキャリアについて考え始めるのは、決してムダなことではありません。ただし、世の中は偶然や変数に満ち溢れているので、ほとんどの場合はみなさんの思い通りにはいきません。思った通りにはいきませんが、人生の中でさまざまなイベントが起きた時に初めて、「こんなことが起こるなんてまったく考えてなかった、どうしよう」と慌てるのではなく、たとえば就職や結婚、またはリストラや病気といったイベントが起きた時に備えて何をやっておくかを、なるべく若いうちに考えておいて損はありません。考えておかなければならないほど、将来的なこの国の経済状況は厳しく、頼ることはできないのです。おすすめは悲観的な前提を踏まえつつ、環境の変化を楽しんで生きることです。

    みなさんには将来、結婚して子供が生まれたり、あるいは配偶者と離れて暮らしたり、親の介護が必要になったり、いろいろなライフイベントが起こると思いますが、そんなイベントがあるとみなさんの仕事に没頭できる時間は激減します。繰り返しになりますが、 フルタイムで本気で働ける期間というのは、みなさんが想像している以上に短い のです。ですから、集中して仕事のできるうちに、みなさんが何かしら世の中から必要とされるよう、仕事でエッジを立たせておかないと、将来どんな業界にいても食べていくのはなかなか大変です。  仕事でエッジを立たせるには、みなさんの仕事や技術が世の中や会社から見て「価値…

    今はどんな学校を出たとか、試験の偏差値がいくつだったとか、そういったもので「自分が入れそうな会社はこんなもの」「できそうな仕事はこんなもの」と考えているかもしれませんが、極端なことを言えば、もしみなさんが無敵のゲーマーや数万人の固定ファンのいるブロガーだったら、それが仕事になるかもしれません。みなさんがごはんを食べられるということは誰かからお金をもらっていて、そのお金をもらっているということは誰かがそれを「価値」として認めてくれている、ということです。誰かの何かを解決することができたり、誰かに必要とされたりして、それが「価値」として認めてもらえたことなら、どんなものでも「仕事」と言えるので、まずは自分で勝手に仕事を限定しないことです。

    今、世の中にある仕事は100年前にもあったかというと、ほとんどはなくて、たとえ 20 年前だとしてもなかったものはたくさんあります。 20 年前にはソーシャルゲームの開発者もデータサイエンティストもいなかった はずです。誰かの仕事に名前がついて初めて、世の中に仕事として認識されたものはたくさんあります。

    日常を生きていて、たいていの人は一日 24 時間の中で結構な時間を仕事に取られてしまいます。もし、仕事を苦痛に感じているとしたら、それはつまり長時間の苦痛が続くことを意味します。人生の時期と年齢によって、普通の人はどんどん仕事の選択肢が狭まっていきますが、早い段階から何かを準備して選択肢を広げておけば、みなさんのこれからの生き方の自由度は大きく広がるわけです。

    特に今、大企業と言われる会社でも、経営環境の厳しさからだいぶ余裕がなくなってきてしまいました。ちょっと前までなら「学生時代は遊んでいて構わないよ、元気に入社してくれたら 10 年ぐらいで一人前にしてあげるから」と言っていた大企業でも、もはや人材育成にコストや時間をかけられなくなってしまったのです。あなたを採用面接する(した)中堅以上の社員の多くは、 学生の頃、勉強なんてほとんどしなかった はずです。そんな自分のことは棚に上げ、「今の学生は勉強していない、学生の時はちゃんと勉強して欲しい」などと言っているのです。業績の厳しい会社は人を育てる余裕がなくなり、必要とされる業務についてトレーニングや予行演習の場もなく、「すぐに業務ができて欲しい」と言われることもあります。またはスキルのいらない単純労働などをできるだけコストの安い人材にやらせることになります。経営が厳しくなれば、会社が若い人材に対して余裕を持って教育するお金や時間がなくなるのです。

     率直に言えば、日本という国の「段階」として、高度経済成長期に考えられた「今は苦しく不安定な生活だけど、未来はきっと安定的で豊かになる」という図式が、完全に崩れたのです。みなさんは生きていく中で、将来の不安定さを「当たり前」のこととして考えなければなりません。こうした中で日本の企業も余裕がなくなり、その継続性もわからなくなっています。しかし逆に考えてみれば、一生どこかの会社に勤めなければいけない決まりはありませんし、みなさんが何かの「価値」を作り出せれば、それは仕事になります。みなさんにとってはごはんを食べて暮らしていくための「手段」である仕事が、誰かに必要とされたり、誰かに必要とされることがみなさんにとってうれしかったりすると、お金を稼ぐ「手段」だった仕事そのものを楽しんで生きていけるかもしれません。日本人に職業選択の自由がほとんどなかった時代があったことを思えばとても贅沢なことです。

    みなさんが自由に考え、やりたいと思う仕事や仕事ができるチャンスに向けて準備をしていくと、それはみなさんの選択肢となっていきます。みなさんの選択肢が広がっていれば広がっているほど、その中で楽しいと思える仕事、要するに仕事そのものに意味を見出せるものに出会える可能性は増えるのです。

    仕事の目的はお金をもらってごはんを食べることなので、みなさんが就職活動をしていく中で、「今はやりたい仕事がないから」と何の仕事にも就かないでいるよりは、どんな仕事でも関わっていた方がいいです。どんな仕事でもムダにはなりませんし、仕事をしない空白期間があると、あとから頑張って働こうと思っても他の諸事情によって、たとえば体力がなくなっていたり、育児や介護に時間をとられたりして…

    また、最初から志望する企業に入社できなかったり、望んでいた仕事や部署に就けなかったりしても、今の職場で働きながらしっかり準備さえしていれば、必ず何回かのチャンスや転機は訪れます。普段から「こんな仕事がしたい」「この部署に異動したい」と周りの人たちに公言しておくとか、ブログなどに書いていると、それを見聞きした誰かが「やってみない?」と声をかけてくれることも、社会ではよくあるものです。しかし、せっかく与えられたチャンスでも、たいていの場合は「今は仕事を変えられない」「まだそんなに準備できていないから」と言…

    新しい仕事に飛び込んで、仮に失敗をしたとしても、飛び込まないで悩み続けるよりはよくて、若いうちになるべく安いコストで早めに失敗すべきです。年齢がいってからの挑戦は失うものが大きくて、コストが高くつくのです。憧れの仕事は、本当に早い時期、たとえば学生のうちにバイトとして紛れ込むなどして、「こういう仕事なのか」と早めに気づくことが何よりも大事です。

    世の中の多くの人はそんなに積極的ではないので、本当に行きたい会社とか就きたい仕事があるとしたら、その会社の人や業界の人にどんどん会いに行って、「無給でいいから働かせてください」と言うと中に入れることがあります。私も実際、「無給でいいから働かせてください」とお願いしてくる人には何度か会ったことがありますが、それなりの能力と常識があれば、まずはバイトで働いてもらっていました。夢や憧れの職業があるけど積極的に「体を張ってまでやりたくない」という人は、自分の夢をそこまで好きじゃない のだと思います。

    「就活のために」といえば、「ボランティアしていました」とか「なんとかサークルの代表でした」といったようなことが、まず頭に思い浮かぶかもしれません。しかしながら、たいていの人たちが面接の時、一日ボランティアに行っただけなのに「2年生時においては」などと盛ってくるので、採用側からするとみんな同じに見えます。  お金はなくても時間はあるのが学生の特権です。就活だけのために何かするというよりは、時間のある学生のうちにしかできないことをぜひやるよう、おすすめします。社会人の多くは、「時間があった学生時代の自分にお金を貸してやりたい」とか「学生の時にお金があったら、もっといろんなものを見ることができたのにな」と思っています。

    では、どんなことをすればいいかというと、たとえば現在活躍している若手経営者とかビジネスマンの多くには、 共通する、働き始めてからの「 20 代の経験」 があります。  この「 20 代の経験」には二つあって、一つは、たくさんの失敗体験と一つくらいの小さな成功体験の両方があること。もう一つはこれも小さくていいのですが、自分一人でゼロから最後までちゃんとやり遂げた仕事があることです。自分が全体の歯車の一つとしてではなくて、小さくても全部に関わっていること。そんな経験があれば、仕事というのはこの経験を大きくしたり、複雑化させたりしていくだけです。でもこれをやっていないと、いつまでたっても一人でできるかどうかドキドキしてしまうことになります。

    本当に小さなことでも何かに成功することは、口で言うよりも実際はとても難しくて、でも、学生時代だったら失敗しても早めに失敗に対する免疫を作ることができます。学生時代に何かに失敗してもそれで「もうダメだ」ということはなく、社会に出た経験がなければ失敗くらいするのは当然なわけです。  就活の面接でも「こんな失敗をして、こう思いました」とポジティブに失敗をしっかり説明できるのは好印象を与えます。学生時代だったら失敗はネタで済みますが、社会に出てからはそうはいきません。失敗したみなさんの代わりの人はいくらでもいるからです。

    読書というのは世の中でも類を見ないぐらい費用対効果が高い ものです。もしかしたら誰かが人生を懸けて、頭を絞って考えて書いたものを安ければ数百円で買えてしまうわけですから。

    時間がある時に、日頃から「会ってみたい」と思っている誰かに会いに行くというのもやっておきたいところです。ネットを見ていて、「この人に会ってみたいな」と思ったら、フェイスブックでもツイッターでもメールででも連絡してみて、「会ってみたいんですけど」と伝えてみればいいと思います。学生だったらそんなに邪険にはされないことでしょう。

    どちらかというと、世の中のおじさんやおばさんたちは教えたがっています。 えらくなればなるほど、実は孤独でさみしいと思っている人が多く、 学生相手ならビジネスが絡まず損得抜きで気軽な話ができるので、会ってくれる確率は高いと思います。多少、自慢話が混じったり話が長くなったりするかもしれませんが。それでも、「学生なのですけど、テレビ局のディレクターの仕事に興味がありまして、一度お会いできませんでしょうか?」と連絡してみるのはタダなので、やってみて損はないと思います。情報収集という意味では、インターネットが便利過ぎてしまって、ネットで検索して誰かの書いたものを読んでわかった気になるのもいいですが、時間があったら直接会いに行った方がなおいいです。誤解を恐れずに言えば、…

    誰かに会いに行くような積極性について、学生間で「意識が高い」とか「ガツガツしてる」とか言われるのが恥ずかしいなどと思わずに、若くて時間があるという特権を活かして、…

    また、人は相手の数だけ自分がいて、Aさんに対してはこういう自分を見せているけどBさんに対しては別の自分を見せているものなので、複数の相手と話し合って自分なりに突き詰めて考えると、自分というものがだんだんわかってきて、「じゃあ本当の自分は何がやりたいのだろう」と考える機会になります。その場合も考えることに特にお金はかかりません。

    勝手に「私淑する」というのもおすすめです。「私淑」は直接会ったりするのではないけれども、その人を師と思って学ぶことです。会ったことがなくても、テレビやネット、本などで言動を見聞きし、その人をいいと思って慕い、「こういう人になりたい」と目標になる人がいるのは素敵なことです。

    実際の仕事の現場で、学歴が関係することはありますし、しないこともあります。  その一方で、新卒採用では、学校名で履歴書は選別されているのが現実です。みなさんも知っていると思いますが、みなさんの利用している就活サイトは登録した大学名によって、見ることのできる画面が異なっています。新卒で希望の会社に入れるかどうかは学校名で決まる部分がもちろんあります。なぜなら学生は見るべき実績がまだ何もないので、「難関と言われる大学出身者なら、おそらく優秀だろう」というシグナリング(信号) を会社側は見ているからです。そのうち歳を取って仕事で評価されてくると、やがて実力や実績に評価の比重は移り、学校名は関係がなくなってきます。

    学校名に関してですが、特定の大学から大量に採用している会社ですと、そのコミュニティでその大学の話ができるかどうか、共通の知り合いがいるかどうかの話となります。つまり仲間内での話題についていけるか否かという、コミュニケーションの問題となってきます。たとえば、社内や役所のコミュニティで出身大学によって「ちょっと仲間外れにされて、疎外感を味わったらイヤだな」とか、そういうたぐいのことです。私は外資系企業に勤務したことがありますが、海外に行ってもこうしたことはありますし、大学名の入ったTシャツを着て平気で出社してくる米国人なんかの方が愛校心や仲間意識は強いかもしれません。

    また自分の外見について、イケメンとか美人とかにこだわるのも、若いうちはいいですけど、見栄えのいい人が、歳を取って仕事ができないとなかなか寂しいものです。みなさんはまだイメージしづらいかもしれませんが、「あの人見た目はいいのに、本当に仕事できないよね」と言われてしまう歳の取り方というのは、会社生活的にはかなりキツいものがあります。  また、残念なお知らせですが、周りの男からの嫉妬のせいか、いわゆるイケメンが組織においてすごく出世する例は多くありません。一方で、世の中的に見栄えはよくなくても「あの人は仕事できるよね」とか「人望あるよね」となっていくと、歳を取ってからは見た目も「味」になっていい方向に伸びていくことがあります。いわゆるオーナー経営者とか中小企業のできる経営者に〝味のある系〟はかなり多いと思います。そうした魅力があるかどうかは後年の人生に大きく影響してきます。

    なぜなら、業界によって平均給与というものが実は全然違っているからです。たとえば金融業界の男性の場合のように、相対的に他の業界と比較して平均給与が高くてお金がもらえている業界というのが、この世の中にはあります(【図表1】参照)。そういった場合は業界自体が潤っているので、勝ち組企業につらなる中小企業などの業界の端の方にいたとしても、他の業界よりはちゃんとお金が回ってくることがあるのです。

    逆にすごく疲弊している=成長していない業界に行くと、誰も彼もが稼げないような状況になっていることもあります。もちろん、個人の努力によるところも大きいので一概に言うことはできませんが、もしあなたが「てっとり早くお金を稼ぎたい」と考えているなら、現在盛り上がっている業界やこれから盛り上がりそうな業界を選ぶのも一手です。外れることもあるでしょうが、これから盛り上がりそうな業界に早めに行くと稼げる可能性は高まります。

    では、盛り上がりそうな業界に入るためにはどうすればいいのかというと、まずはそこで必要とされる能力を持っていれば入りやすいです。高給取りで知られる外資系金融業界の一部の人たちは、最近ではそこまでではないですけれども、数千万円、数億円といった年収をもらっていました。こうした金融業において、稼げるかどうかという軸は二つしかなく、一つは金融市場で、もう一つは自分の関わっている金融商品です。たとえば株式市場で株価が上がっている時に株式の営業をしているような場合です。盛り上がっている市場にいるか、売れている金融商品を扱っていると中金持ちになれて、市場が超盛り上がっていて、しかも自分の商品がお客さんに必要とされていたら大金持ちになれます。一方で市場も商品もダメだったらクビというわけです。

    クリーンエネルギーやクリーンテクノロジーは盛り上がるかと思われていましたが、まだまだ時間がかかりそうで、すぐにはビジネスにならないことがわかりました。情報にアクセスするかどうかは好奇心と手間の問題なので、情報を集めるなら日本以外のサイトなども見たいところです。米国のオバマ大統領が政策の中でクリーンテクノロジー、グリーンテクノロジーと言っているのを見つけて、そこで成功事例がたくさん生まれているのならよかったのですが、そうした事例がなかなか出ないので、そこに着目できていれば日本でも「難しいのでは」といち早く考えることができます。

    世の中に好奇心を抱いてすぐさま行動に移せることが、盛り上がりそうな業界を探すためには必須です

     しかしこれだけ転職が普通になって、大企業も潰れるようになると、生涯賃金という概念も昔懐かしい都市伝説となってきています。高給で知られる三菱商事や三井物産の社員の生涯賃金は4億~5億円程度と推定されますが(【図表2】参照)、これも「今までは」の話でしかありません。

    生涯賃金を増やす、つまり生きているうちに稼ぐお金というのを大きくしたいのであれば、みなさんが人生においてどこを稼ぐ時期にするかというのが問題です。 30 代を過ぎたらまた話は違ってくるのですが(「相談 39」参照)、少なくとも 20 代のうちに年収ベースで 10 万円、 20 万円くらい高いから「この企業に入りたい」というのは、あまり意味がないです。年収よりはむしろ、みなさんにとって「こっちの方が将来的には好きな仕事だな」とか「続けられるな」とか「この人と働きたいな」とか、そういったことの方がずっと大事 です。生涯賃金については、 20 代は投資の時期と考え、その時期を過ぎた後、仕事もわかるようになり、人脈もできて稼げるようになる時期をどこにするか、それをどれだけ長くするかが決め手となります。

    これまでお話ししてきたように、好きな分野でいくつかの専門性があればとりあえずは食べていけるものです。たとえば、営業マンなのにすごく経理がわかったり数字が読めたりするのであれば、それは経理を知らない営業マンよりは食べていけるでしょう。スキルはパーセンテージの掛け算であり、営業マン×経理スキルの方がただの営業マンよりも人数が少なく、価値があるという意味です。そういうことを入社間もないうちから知っているのと知らないのとではだいぶ違います。

    目の前にある、あまり気乗りはしないけど給料がよさそうな仕事を選ぶと間違ってしまいます。きっと長く続かないですし、やっぱり人は嫌なことには能力を発揮できないものです。ある程度、限られた時間、みなさんが自分の成長のために苦手な分野の仕事をするのはいいですが、本当に気乗りしないのに給料だけで仕事を選んだり、親や恋人に言われて行きたくもない企業を選んだりすると後悔します。

    「語学はできた方がいいですか?」と聞かれてしまうと、「できた方がいいですよ」としか答えられません。日本の多くのビジネスパーソンにとって、ビジネスで使用する外国語は英語だと思いますが、日本ほど英語ができることに特別な価値を見出してくれる国はありません。ヨーロッパに行けば「自国語の他に英語、フランス語、ドイツ語をしゃべります」みたいな人は多くいるわけです。そんな環境に比べると日本は英語ができるだけで特別視してもらえる珍しい国だといえます。

    人口ベースで考えると日本は意外と大きくて、ドイツ、フランス、イギリスよりも人口が多く、世界第 10 位くらいです。結構な大国です。日本の会社はこれまで、日本語だけで1億2000万人くらいの市場を相手にビジネスができていたわけです。

    国内市場が大きいと、無理して海外市場を相手にしなくてもいいので、今まで仕事で英語を使う必要がない人もいたことでしょう。確かに英語をビジネスレベルで使える人は今でもそんなに多くはいません。採用担当をしている私の感覚でも、ビジネスレベルで英語ができる人は年収が若干上がる傾向があると思います。日本では英語ができて、仕事も平均レベルにできれば仕事の幅も広がるので、「語学ができた方がいい」というのは、こうした事情が背景にあります。

    というのは、就活においては採用側の会社に英語力を見る基準がTOEICの点数くらいしかないのが実態だからです。なぜかというと、そもそも 英語で面接を行えるほど英語力を兼ね備えた採用担当者が少数 なので、だからTOEICの点数だけを見てしまいがちなのです。外資系企業や私の勤務先ですと英語での面接もしているので、そこでTOEICの点数が多少悪くても、むしろ積極的に英語を話す人を採りたいと思いますし、TOEICの点数が高くても実際には全然話せない人はたくさんいます。

    ただし、就活で誰でも知っているような有名企業の最初の門を開けるには、TOEICの点が本当に低いというのは現実的には不利です。そのため、ある程度点数を上げる努力は必要だと思います。それなりに評価されるのは800点以上です。テストの特性やテクニックの問題もあるので、TOEICで800点取るのはそれなりに頑張ればできますが、900点取るためにはそれ相当の対策と時間を必要とします。そこまで努力したところで、本当にTOEICが仕事に役立つかというと、目的と手段が逆になってしまう可能性があり、頑張るのはとてもいいことですが、本来の目的は英語で仕事をうまく進めることなので、就活でも仕事でもあまり点数に一喜一憂する必要はありません。

    世の中の多くの人は「取り柄やスキルがない」と言っているわりに、何かしらプライドはあったりします。単に「いやそんなことないよ、いいところがちゃんとあるよ」と他人から言って欲しい人がとても多い のです。  実際、学生の方に「本当にゼロなんだね」「じゃあ簿記やりなさい」とアドバイスしても、「簿記なんて今の時代にいるんですか」とか「いや自分はそんな簡単なことはやりたくない」と反論する人がたくさんいます。「じゃあ英語を勉強しては」と提案すると、今度は最初から「できっこない」とあきらめたり、「完璧じゃないと話すのが恥ずかしい」と言ったりします。

    もしみなさんが「自分には何も取り柄やスキルがない」と本当に思うのであれば、たいていのことはできるものです。しかも現在の日本において、ハングリーに努力する人(努力できる人)は意外に少数派なので、少し頑張っただけですぐに頭一つ抜け出すことができます。朝早起きをして家を出るまでの時間、あるいは通学・通勤途中などの移動時間……他の人が遊んでいるちょっとした空き時間にどれだけコツコツと努力を重ねられるかで勝負は決まるのです。

    本屋さんにはあらゆるジャンルの参考書が溢れていますし、それが高いと思うなら図書館で借りることもできます。ネットにも詳細な情報がたくさんあり、何でもとても安く学ぶことができます。英語を学びたいと思ったらYouTubeもポッドキャストもありますし、スカイプを使ってネイティブの先生に数百円から学べる わけです。

    みなさんが社会で働いていく中で、自分の好きな分野で誰かから必要とされるスキルはきっとあるので、自分をゼロにして、世の中に必要とされるものを身につけるしかありません。一般的なことを言えば会計や語学はやっておいて損はないですし、プログラミングもおすすめです。

    今だったら、中国語を使える人材はどこでも欲しがられますが、なかなかいません。どんな小さな会社でも、中国、台湾のような中華圏と取り引きしているので、「中国語ができて会計がわかる人」ならば、欲しいと思う会社はたくさんあります。

     若いみなさんが今の日本に閉塞感を抱いているなら、とにかく海外、特に新興国に行ってみるのは選択肢の一つです。「あとから来る日本人に対してこの国の門番になるんだ」ぐらいの野心と覚悟を抱いて新興国に行くべきです。「自分には大した取り柄がない」と悩んでムダな時間を過ごすぐらいなら、まずはゼロから始めて上がっていくしかありません。アップサイドしかないのですから、やる気があるならフロンティアの広がる海外に今すぐに行ってみましょう。

    変なプライドは捨て、語学や会計のような世の中からなくならないものを死ぬ気でやるべきです

    卒業までのどのタイミングで実行に移すかはともかく、若いみなさんだったら学生時代に留学した方がいいに決まっています。もし行くのだったらなるべく安く行くのに越したことはありません。助成金や奨学金など使えるものはぜひとも使うべきです。留学はお金がかかりますし、その投資をちゃんと回収しようと思うのであれば、あんまり大金をかけるとあとが大変です。

    なぜ留学をした方がいいか──みなさんは留学というと「英語圏に行って英語ができるようになって」と言いますが、今なら中国語の重要性が増していて英語とは限らないし、むしろ語学は日本を客観的に見るという経験の付随的なものとも言えます。

    今、上海や北京にビジネスで行くと、完璧な日本語をしゃべる中国人が出てきて、ビジネスの話をした帰りがけに、「日本には行ったことがないので、いつかは行ってみたいと思っているんですよ」と言われることがあります。語学はどこにいてもやる気があればできるものです。  語学は海外に行かないと学べないということはありません。どちらかというと留学で得るものというのは、日本を離れることによって日本について考え、知ることです。

    日本は、世界一といえるくらいに治安がよくて、コンビニも 24 時間営業していて、いつでも何でも買うことができる国です。日本に住んでいるとこれが普通だと思いがちですが、これは世界に目を向けてみればものすごく特殊な環境であり、それを留学することによって知ることの意味は大きいのです。

    たとえば「アメリカ人」と一口に言いますが、アメリカ人の中にはパスポートを持っていない人がかなりいます。自分の住んでいる州からほとんど出たことのない人もいて、アメリカの外の世界には関心がない「世界の田舎者」で、アメリカ=世界だと考えている人はたくさんいます。アメリカ人でいろいろと海外に行ったことがあるという人の話をよく聞くと、「軍隊にいた時に行…

    留学で得られる経験は、 日本に住んでいる時には出会えなかった異質さや驚きに遭遇できる ということです。自分とは違うけど受け入れてみるという寛容さや、多様性を認めるきっかけを持つということです。「あ、こんなに違う人たちが存在するんだ」とびっくりして、多様性を認…

    留学は語学を学ぶだけではなくて、多様性に対する寛容度を上げるための経験にこそ意味があります。ニュースで見る外交問題も、「なんでこんなに話が通じないんだ」とか「なんでこんなこと考えるんだ」と思うことがありますが、たぶん海の向こうには自分たちの論理とは全然違う、日本に住むみなさんからは想像もつかないような考え方があって、こちら側も「想像もつかないような感覚…

    今後、日本は人口が減っていきます。そうするとビジネスにおいては海外から人を採用する必要に迫られますし、日本の市場は縮小していくので、海外でもっとモノを売らないといけなくなります。当然、新興国にも出て行かないとならなくなります。みなさんが働いていく中では、早めに日本の外は「全然違う!」とびっくりしておくべきです。…

    留学ですごく語学ができるようになったらそれはそれで大変素晴らしいことです。語学というのはセンスが必要で、できる人は死ぬほどできるので、普通の人はある程度のところまで学…

    では「ある程度のところ」がどこなのかですが、英語なら一日、仕事をしている中で、 日本語でしゃべっていることを全部一回日本語に列記してそれを英訳すると、意外と簡単なことしか言っていない ことに気がつきます。普通の事務の仕事ではそんなに難しい言葉は使っていないはずです。特定の業界や仕事で使われる言葉はだいたい…

    実は一日の仕事を振り返ると、普通の人は毎日毎日クリエイティブなことを言っているわけではないので、日々使う定型文を英訳して暗唱しておくと、一応伝えたいことを話せるようにはなります。語学ができるというのは、そうした定型文の組み合わせが自分の中で増えて自由に使えるようになっていくことです。それ以上の上達を求めると、ものすごく時間やお金もかかりますので、ビジネスにおいては「語学はただの意思疎通のツール」だと思うべきです。そして留学は語学を学ぶためというより、多様性に対して早めにびっくりして免疫をつけるために行った方がいいと思います。

    語学の習得だけが目的なら、留学に大金を払うのはもったいない。でも安く行けるなら行くべきです

    一つの例ですが、新人教育というのは企業にとって大きなコストなので、「新人教育しているヒマはないよ、自分で何でも考えてやってね」というベンチャーよりは、 古くから続いている有名企業や大企業の方がビジネスマナーをうるさく教育してくれることが多い ものです。大企業に入社することは、名刺の出し方、電話のかけ方、人の迎え方などという社会人のお作法を最初に学ぶにはいいかもしれません。

    みなさんがセルフスターターで、ベンチャーに入っても自分から本やいろんなところで学んで社会人としての基礎を身につけたり、面倒見のいい先輩に出会えればいいのですが、そうでないとベンチャー出身者は社会人のお作法を知らないまま、年齢を重ねてしまうことがあります。  みんなが知っているような有名企業、多くの場合は大企業に入って、やっぱり合わなくてすぐに辞めてしまう場合ですが、一般的に転職市場では小さな無名の会社から大企業に入るのは、よほどエッジの立ったスキルや資格がないとなかなか難しいものです。それに比べると大企業から小さい会社に行くことは比較的容易だといえます。先述の学歴における学校名と同じで、採用側からすると、若いうちは「大企業、有名企業に入れたぐらいなら、それなりに優秀だろう」という推測が働くからです。中小企業が大企業出身の若者を採用するとしたら、学歴と同様に、採用担当側のアリバイづくりにもなります。

    一方で 30 歳も過ぎると、転職時には前職の会社名ではなくて、今までに何をやってきたかで評価されます。同じ銀行員であっても、窓口でおばあちゃんに保険商品を説明していた人と、金融市場でデリバティブの組成をしていた人とでは、今までやってきた仕事は異なるわけです。業界を変えて転職する場合は、「有名企業だね、銀行員なんだね、数字に強いんだよね」と面接で言われるかもしれませんが、プロ同士の転職市場においては、「どの部署のどのチームで、どういう役割でどういう実績を出したのか」となり、 歳を取れば取るほど企業名より仕事の深い内容と実績を評価 されます。

    法学や会計学というのはどこでも必要とされるので、「ツブシが利く」と言えます。これは法律や会計がビジネスにおいて汎用的な知識だからです。

    汎用的な知識でなく、ニッチな分野の専門家になればなるほどツブシが利かないと思うかもしれませんが、ニッチな分野の専門家になって、その分野に誰も入ってくることのできない能力を身につけることができたら、それはそれでずっとプロとして生きていけます。

    日本が派手婚から地味婚になっている中、経済成長著しい東南アジアで、お金をかけた結婚式の仕事ができるかもしれません。 日本は、成長している東南アジアの国々でこれから起きることを一足早く経験した国 なので、みなさんの日本での仕事の経験を欲しがっている海外に持っていけば、それもやはり「ツブシが利く」と言えます。

     しかし、これからみなさんの就く仕事が今「ツブシが利く」かどうかわからなくても、後の活かし方によっては、仕事においてムダということはありません。「相談 20」でもお話ししますが、どんな業界でも、会社にとってなくてはならないもの、具体的には経理、総務、人事がデキる人は必要不可欠です。営業のような、いわゆる前面に立つ収益部門で働けなくても、経理などのバックオフィスに行った時に「地味だから」とクサらないでやってみると、そうしたバックオフィスで身につけた 業務知識プラス業界の専門性が、後々、転職時に役に立って「ツブシが利く」ことがある のです。

    何も NPOやNGOだけが、人助けをしたり世の中のために役立っているわけではない、 ということです。  世の中にあるたいていの仕事は、人様の役に立っています。街の定食屋さんは日々誰かを幸せにしているでしょうし、バスやタクシーは誰かに利便性を提供しているので商売が続いています。NPOに入ることだけが、自動的に人の役に立つわけではありません。本当にNPOで働きたい場合は、利益を追求している一般的なビジネスより高度なマネジメントがわかっている必要がありますし、ある意味、普通の会社よりもお金に対して貪欲でないと続けられないのです。

    また、NPOは売り上げや利益というわかりやすい指標がないので、自分たちがいいことをしているというのを測る指標を明確に持つ必要があります。たとえば、紛争地帯に車椅子を何台寄付したらいいとするのか、その根拠は何になるのかといった基準を決定する必要があります。そういった基準やポリシー(政策) を信じて、組織や自分を律していかなければならない部分がNPOには多くあります。

    たとえば、子供の頃にお小遣いがあまりもらえず、「自分の欲しいお菓子やおもちゃ、コミックが買えなかった」という人には、自分で働くようになってから自分の給料を使ってドーンと一回、子供の頃欲しかったものを大人買いすることをおすすめします。「貧乏時代の自分に復讐したい」と思って、早めに子供の時に買えなかったものを大人買いしておくと、案外「こんなものか」「思ったよりいいものじゃないな」ということに気づくことができますし、そうするとお金に対して自由になれることがあるからです。若いうちに思い込みでも「こんなに給料がもらえてよかった」と考えていると、必要以上にお金にガツガツすることから自由になれる、ということです。

    もちろん、世の中にはスロースターターな人はやっぱりいて、子供の頃は大して賢くもなく凡庸だったけれども、後になって知性が開花したり、莫大な財産を成したりする人がいます。そんな人が、成功は自分の才能によるものだけではなくて、「運がよくて、人々に助けられてここまで来た」 と感じて、自分の才能を使うのは私欲のためではなく公益のために使いたいと思った時にも、エリートというのは生まれます。

    ここで忘れてならないのは、 歳を取ってくると自分にかなりの魅力がないと人は会ってくれなくなる という点です。これまでお話ししてきたように、学生時代と同様、あなたがまだ若いとしたら、自分に実力や魅力がさほどなくてもたいていの人はおもしろがって会って話を聞かせてくれるかもしれません。しかし、みなさんが 40 代以降になった時、見ず知らずの人に突然「会ってくれませんか」とお願いしても、せいぜい「宗教の勧誘か?」とか「生命保険の契約や不動産の購入をすすめられるのでは?」と警戒されるのがオチ です。よほどみなさんの実績やその業界内での評判が高くないと会ってくれなくなり、自分の魅力なくして人脈だけ得るということは難しくなるのです。

    一方で、みなさんが日本人であることが有利な点もあるので、優秀な外国人の同僚に対し、最初から負い目を感じる必要はありません。 日本の市場や商慣行をわかっている、日本語がしゃべれるといったことがどれだけ付加価値になるかを考えるべき なのです。日本企業の中でも日本人と外国人が日常的に同居し、コミュニケーションが英語になってくると、ベースになるものが入れ替わり、「あの日本人のマネージャーは、日本語もできるみたいだよ」と言われる日が近いうちに訪れるかもしれません。もちろんこれは、日本語以外の語学ができることが条件ですが。

    本屋さんに行くと、「ロジカルシンキング」や「論理的に考える方法」といったタイトルの本がたくさん並んでいます。一流企業の社内研修においても、その研修をしているコーチや先生が、「君たちはロジカルシンキングがまるでできていない」「戦略的に物事が考えられないようじゃダメだ」というようなことを棒読みで言っています。私も企業研修の講師をすることがありますが、確かに論理的なプレゼンよりも何を言っているのかわからないプレゼンを見ることの方が多いです。仕事をしていく中で論理的思考ができる人が少ないからこそ、いつまで経っても本屋にロジカルシンキング本が山積みになっているとも言えます。

    たとえばヨーロッパ中世の絵画に関して造詣が深いことや、哲学に関して深い理解があることと、ガンダムやエヴァンゲリオンについてマニアックなほど詳しいというのは、個人の好奇心の強さという意味では、大差があるとは思えません。人がその好奇心の結果として膨大な知識量を手に入れた時、その知識に裏付けられた体系的な視点や考えがあれば、その事例や比喩を引き合いに出して、一見無関係に見える事象を的確かつ深遠に捉えることができます。教養は単なる雑学ではなく、 思考の基盤となるもの です。

    一例としては、欧州の古典はキリスト教に関する知識があることを前提として書かれたものが多く、そうした教養の有無で理解はまったく違ったものになるでしょう。目の前の相手の生活を知り、思想的背景を知ること、こうした力はビジネスにおいて、特にハードな交渉をする時などに力を発揮するものです。そんな力があれば、たとえば日本政府がどこかの国と外交問題で争っているニュースを見ても、これは日本の常識をベースに考えても仕方がなくて、相手国の内政問題や歴史的な思想の問題といった視点から捉えることができます。

    教養と雑学は似て非なるものですが、好奇心から生まれる教養や知識はあるに越したことはありません。卑近な例を出しますと、ビジネスも人間同士が行っているので、「話が合う」ことがとても重要な意味を持ちます。「あんまり虫が好かない」とか「相性がよくない」という人に対して、趣味の部分で、たとえばその人が「歌舞伎が好き」とか「オペラが好き」「落語が好き」とかいうことがわかった時、もしみなさんにそういった知見があったら、その人の趣味の話に球出しをすることが可能となり、それをきっかけにビジネスでも「あなたの敵ではないですよ、仲間ですよ」というメッセージを打ち出すことができます。その点においては、ヨーロッパの人とパヴァロッティの話をして盛り上がることと、ももクロの話で盛り上がることに優劣はありません。

    一方で、好きでもないのに無理をして、「教養をつけるんだ」と思って、ビジネス雑誌などで特集されている教養本リストの端から読んでいくことに意味はありません。みなさんが少しでも好奇心を持って、好きだという思いで読まないと、頭には入ってこないものです。そうであれば、自分の好きなお笑い番組でも見ている方が楽しく、無理に教養を身につけようとする必要はないのです。

     今は興味がなくても、何かの機会に自分の考えや興味が変わることもあります。年齢を重ねるといろんな経験が増えていくので、その経験の中で、クラシック音楽が聴きたくなったな、古典が読みたくなったなと思った時に触れればいいのであって、無理して消化不良を起こせば嫌いになってしまうでしょうし、検定のためにテスト勉強をする意味はそんなにありません。ただし、若い頃に少しでも風雪に耐えた書物に触れておけば、後々に人生経験が増えて、昔読んだことの意味が肌感覚でわかる時もくるものです。

    教養があると思想と思考の土台としてビジネスでも必ず役に立ちます。でも好きでもないことを無理して学ぶ必要はありません

    たいていの人は学生時代、「授業1回の値段はいくらか?」とは考えていなかったと思います。社会に出た後に、「ああ、もっと勉強しておけばよかったなー」と思って、自分のお金で学生に戻ると、昔より頑張るのは本当です。

    海外転勤して長い年月が流れると、今さら日本に戻してくれそうもないし、戻る場所もないし、社内でも評価してもらえないと思うようなこともあるかもしれません。そんな時はそこで蓄積した経験を活かして、転職してしまえばいいと思っていた方が楽かもしれません。海外に長期滞在していると、一緒に行った家族の方が現地の生活になじんでしまって、むしろ「日本に帰りたくない」というケースも結構あります。特に新興国に住んで、家が広くてお手伝いさんがいるような環境に慣れてしまうと、家族が日本に帰りたくなくなってしまう場合があるものです。

     ちなみに、転職時の面接で「何で前の会社を辞めたの?」と聞かれた際、「人間関係がうまくいかなくて」と言ったら、 基本的にはアウト です。また、転職において、 自分が以前にいた会社をネガティブに言う人も採用されることはまずありません。 前職を感情的にネガティブに言わないのは最低限の「大人のお作法」です。金融のような人材流動性の高い業界では、転職先企業から前職のリファレンス(前職への問い合わせ) は必ず取られます。そこで転職するみなさんについて「まあ優秀だけど、チームプレイヤーじゃないよね」といったことを言われるかもしれません。「なんだかモメたらしいよ」と言われた場合は採用側も躊躇するでしょう。職場の人間関係を理由に辞めるとそういうリスクは多少あります。

    米国プリンストン大学のある研究によると、年収600万~650万円くらいまでは収入と「喜び」や「満足度」は比例しますが、そこを超えてしまうと稼ぎに比例して幸福を感じるわけではないという結果が報告されていました。結局は自分の期待値の問題で、自分が「わあ、こんなにもらってうれしいな」と思っていれば、それはうれしいわけです。一方で、「俺って頭もよくて、一流大学を出ているしイケメンなのに、何でこれだけしかもらえないんだ」と思ったら、それは悲しみの毎日となります。

    たいていの人々は、入社直後はやる気に満ち溢れ、数年のうちは4月が来るたびに「よし、頑張るぞ」と思ったりするのですが、その多くは目の前の仕事に追われてしまい、長続きすることもなく、やがて勉強する努力をやめてしまいます。一方でごく少数ですが、社会に出た後に、「自分には何も取り柄がないな」と思って、ハングリーに死ぬほど努力する人がいます。 社会に出てから2~3時間寝る以外は仕事と勉強しかしないような人はやっぱりいる わけで、たとえ素晴らしい学歴やコネがなくても実力で巻き返す人はいます。

      24 時間仕事モードの人、オン・オフをしっかり切り換える人のどちらにしても、仕事を楽しんでいる人は、数多ある仕事の中でそれを選んで、自分はこの仕事に「向いている」と思っている人が多いです。自分で向いていると思っているだけではなくて、人から「その仕事は向いているよね」と言われたり、人からその仕事について感謝された時に、「あっ、この仕事、もう少し続けてみよう」とか「まだ続けさせてもらおう」という気持ちにみなさんがなれるものが、天職かもしれません。  仕事において本当のプロフェッショナルとは、 その仕事については自分が一番考え抜いていると思える人 です。職人だろうと、エンジニアだろうと、作家であろうと、この仕事について、誰よりも自分が考えていると思ってやっている人は、有無を言わさない凄みや迫力が出るものです。そのさまを人が見た時に、「ああ、この仕事はこの人の天職なんだな」と思うのです。

    何度も転職したことのある私としては、世の中で一番大切なのは「実は円満退職じゃないか」と思うくらい、円満退職は重要です。突然、会社に行かなくなって辞める、なんて絶対にダメです。まず、しっかり自分の直属の上司に話をして、またその上の責任者にも話をします。「聞いてない」と 誰かが恥をかくような「飛び越え」をしてはなりません。 一般的な会社では、誰かが辞めることは直属の上司が監督責任を問われる問題であり、大きな失点となります。辞める人が優秀であればなおさらです。直属の上司を飛び越えていきなり上に退職願を出したりしますと大変恨まれますし、その直属の上司に釈明の機会を与えないのも恨まれてしまいます。ちゃんと順番に伝えて、「自分の考えは変わりません。辞めるのはあなたのせいではありません」と、本当はその人のせいであってもしっかり言ってあげてください。

     辞める際はちゃんと皆様方に仁義を切るのですが、「辞めます」と申し出るのは、 金曜日がおすすめ です。金曜日に話をして、もし引き留められた場合には、「過分な評価を有難うございます」と受けて、「決意は変わらないと思いますが、おっしゃっていただいたことは週末によく考えさせていただきます」と伝えます。月曜日に出社したら「熟考を重ねましたが、やっぱり自分の考えは変わりませんでした。申し訳ございません」と頭を下げるのが、「大人のお作法」となります。 うっかり月曜日に辞表を出すと、一週間、微妙な雰囲気の中で上司からの質問にあいながら過ごす 可能性があります。

    また、都市伝説っぽくはありますが、有名、無名企業を問わず、結構な割合である日突然、会社に来なくなる人の話を聞くものです。みなさんが一回これをやってしまうと、いつまで経っても、会社では「急に来なくなったおかしな人」という扱いになってしまい、そのレッテルはずっとついて回ります。どんなに「もう二度と会社の門をくぐりたくない」と思っていたとしても、それだけは避けましょう。また前職の人に会う可能性…

    辞めた後の行き先をいつ言うかというのは難しい問題 です。まずは噓をつかないようにしましょう。本当は競合他社に転職するのに、留学すると伝えてあると、あとで「アイツは噓をついて辞めた」と言いふらされるかもしれません。「家庭に入ります」と言って家事に専念した後、やっぱり競合他社に移るのであれば、それは許されるかもしれませんが、いずれにしても「噓つき」呼ばわりされるような行動は避けましょう。私も噓をつかれたことがありますが、今までの信頼関係を失った気がしました。

    転職が多い人の採用についてですが、企業側としては、信頼できる人を介しての紹介であれば履歴書の段階では落とさないようにします。まったく知らない人が求人に応募してきた場合は、最初に見るのは履歴書と職務経歴書という紙なので、その紙の上に短い職歴がたくさん並んでいると、実際には書類で落としてしまうことが多いです。普通の企業の採用担当であれば、 20 代の転職は2回まで。3回している場合は書類で落とすというのが一般的 です。そうするとたくさん転職している場合、みなさんにかなり際立った実績があるか、またはよほど信頼できる人からの紹介でないと、書類で落とされて面接にも進めないので、行くところがなくなるかもしれません。

    ちなみに、新卒採用で一般企業の面接官が見ているのは、一言で言うと「素直さ」がほとんどです。あとは、同じ職場で一緒に働けるイメージが浮かんだら、合格ラインに達してしまうので、そこからは合格ラインを越えた人の中で誰を選ぶかの問題です。新卒採用だと学生には社会的な実績がないわけですし、「コイツは教育してちゃんと吸収してくれるのか?」というのを面接官は見ているのです。

     新卒採用であれば、面接官は素直さ重視で見ればいいわけですが、中途採用ですと今までの仕事の実績が重視され、その話を聞くことになります。ただし、口頭での実績の説明もさることながら、侮れないのがその人の「顔」です。  今までいい仕事をしてきた人というのは、自信が顔に出ますし、謙虚になれる余裕といったものが顔ににじみ出ます。一方で、自信を持って話せるような実績がなかったりすると、話している表情に自信がなく、妙に早口だったり、愛想笑いばかりをしたり、ムダに気合が入っているといった風に、全体的にその人の不安定な感じが顔に出てきてしまいます。  一言でいうと「顔に余裕がない」ということなのですが、そういう人の話からは「自信がないんだろうな、不安定なんだな」という印象が伝わってきます。また、実はその余裕のなさや不安定さというのは、仕事の実績のなさだけが原因ではない場合が多いものです。今の家庭環境や夫婦関係がちょっとうまくいっていなかったりとか、もしくはまったく別の不安を抱えていたりとかいった理由です。採用面接のはずなのに、突っ込んで話を聞いていくうちに、そういう身の上話を吐露しながら思わず泣きだしてしまう人が意外といます。

    中途採用の面接をしていて「頭も悪くないのに、損してるなあ」と思うのは、外見の部分です。社会人経験があるはずなのに、なぜか靴がとても汚いとか、スーツがヨレヨレ、シャツがシワのみで構成されている、ネクタイが曲がりまくっている、爪がすごく汚いとかです。  面接官は一旦そういったことに気を取られると集中力をなくします。「そんな外見のことはどうでもいいぐらい、私はすごいんだ」という話なのかもしれないのですが、みなさんが思っているほど、世の中にそんなにすごい人はいませんし、商売は対面営業的要素が大きいので、その時点でこの人を採用するのは難しくなってしまいます。ちょっとした気遣いで改善できるような外見のことをサボるのは、すごく損だと思います。打てば響くような受け答えができる、どんなに頭の回転の速い女性でも、髪がボサボサで鬼のようとか、外見に全く気を遣わないようなすごい人が存在するのです。

    ちなみに私が新卒で外資系の銀行に入った時は、新卒者向けのトレーニングで、アメリカで作られた「見た目が重要」というタイトルのビデオを見せられました。一人の男性をダサい格好をさせて面接に行かせるのと、ビシッとしたスーツで面接に行かせるというのをやらせて、面接官の評価が全然違うという内容でした。

    ダサい格好で面接に行くと「君はほんとにデキるのかね」みたいな話をされてしまい、スーツでビシッとした格好で面接に行くと「君はもうバリバリ稼いでくれそうだねぇ」と肩をポンポン叩かれるというようなビデオでした。実際にそういうことはよくあって、男女問わず「仕事がデキそう」とか「体力がありそう」という見た目は採用に影響してしまうので、そこは意識して面接に行きましょう。

    一方で、歳を経てからの中途採用の場合、ファッション系やクリエイティブ系の職種でなければ、あんまりオシャレ過ぎたり、チョイ悪オヤジっぽい人というのは、保守的で地味なオジサンに落とされがちです。服装にこだわりを持ちすぎ

  • キャリア設計を予めたててから就活を始めようと思った。「何がしたいか」も大事だけど、「何年後にはどうなっていたいか」も大事。
    全体的に頭良い人が書いてるんやろうなあって感じの文章。でも「働くこと」の本質と「働くこと」を支える周辺(日常生活とか)について、現代だからこその捉え方がたくさんあって、これから就活を始める自分にはすごく参考になった。
    面接のコツもちょこちょこあって良!

    メモ:会計、語学、人事はどの分野でも生かせる!

  • 就職する前に、社会のアレコレの常識を知ることができてよかった。
    仕事は勿論大事だか、仕事が全てではないということも改めて感じた。
    仕事人間にならないよう、たった一度の人生をしっかり謳歌したいと思う。

  • 転職の考え方・就職までの考え方を知ることが出来た。自分には関係ないよなという先のことまで書いてあったが、よくよく読んでいくと関係なくないよな…と気付かされる。
    将来の事なんてまだ何も分からないからこそ、色んなことを考えて準備しないといけない。

  • 若いうちに失敗をして、耐性をつけておくこととか、集中して働けるときは意外と短いと書いてあり、頑張れるときに頑張りたいと思った。就活でも、給料だけじゃなくて、自分のしたいことができるかとか、成長できるかとか周りの人がどんな人とかも大事だと考えてやることも大切だと思った。自分の器を大きくするためにも海外にもなるべく早く行きたいなと思った。

  • 自分で仕事を作れるか

  • タイトル通りの本。20代の人が読む内容。当たり前のこともあり、一般論もあり、正論が多い。そういう意味では成功本、自己啓発本とは対極を成すように思える。小市民のための本か。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2235/K

  • 多くの転職から得た知見や、企業再生や経営コンサルとして見てきた多くの優秀な社員や経営者を見てきて感じたことをもとに、学生や新社会人に向けて、社会人の現実を開設した良書。

    著者の経験に基づいているうえに、論理的で明快な文章で綴られているので非常に読みやすい。厳しい現実もあまり誤魔化さずに言及しているが、悲観論に走りすぎることもなく好感が持てる。

    内容やアドバイスの多くは、ここ一年で読んだ就活本や就活を通して考えたことと被ることが多いうえに、結局は個別の事例によるもので、最終的にはその都度考えるしかない問題も多く含まれていたので、さほど重大な発見はなかった。
    ただ、社会人になったら悩みそうな問題、例えば転職の際の作法やMBAの価値などについては目新しかったが、それはまた社会人になったら読めばよいだろう。

  • 様々なキャリアをつみグローバルに活躍してきたしてきた人の働き方、そもそも働くとは何なのかが書いてある指南書。

    漠然とした大学生のイメージに対して例えや平易な文章を使って答えている。理想と現実われわれがイメージしていることが、おおよそ見当違いなことがわかり手に取って良かった。

    以下備忘録


    キャリアを考えるとは、人生の各段階でいつ、どんな仕事をしてどれだけ稼ぐのかを考えるということ。

    フルタイムで働ける時間は案外短い。体力的にも、家族の介護、家庭を持つなどによって。

    活躍している若手経営者ヤビジネスマンはたくさんの失敗経験と、1つくらいの小さな成功体験の両方を持っている。自分一人でも主体的になり何かをやり遂げた人が多い。


    若いときには恥をかいて色々吸収する。

    産業別平均賃金、厚生労働省
    20代は投資の期間。
    上場企業平均年間給与、東京商工リサーチ
    経理会計ができる営業マン、市場価値をどうやったら高めることができるか。

    ツブシがきくもの、法学、会計学とか
    ベンチャー木企業のリスク、倒産数。、

  • 考えればわかるよなということも多いけど、よくまとまってるし、文章も軽くてさらっと読めるから一度目を通しておいて損はない。

  • さまざまなキャリアを積んできた著者が、20代に向けてQ&A方式でアドバイスを展開。
    なかなかドライで、目が覚めた。

  • フルタイムで仕事に全力投球できる時間は、意外と短い。キャリアを考えるとは、自分の各人生でいつ、どんな仕事をして、どれだけ稼ぐかを考えること。

    語学や会計は世の中からなくならない。

    海外に目を移せば、たいていの業種、業界はツブシが聞く。

    転職市場で一番価値があるのは、海外で資本提携、業務提携をまとめられる人材。海外プロフェッショナル、社内人材を使って上長や経営陣を説得できる資料を作り、社内をまとめる能力。段取り力やコーディネート力を持った人材が重宝され、出世する。

    人文の得意分野+人事、経理、総務があると強い。

    日本の市場や商習慣、日本語が喋れることが付加価値になる。

    MBAでは、経営の論点として考える目次を頭のなかに作るために行く。論点が分かれば、部下を使える。人間力よりも実務力を上げること。人間力とは、「俺は会社を辞めるけお、お前ら何人ついてくる?」と言った時、何人ついてくるか。

    「あの会社の○○さんが今度、早期退職するからうちに来てもらおう」と言われるのが40代、50代の理想的な転職。

    円満退職するのは、上司を飛び越えない、金曜日に言う。

    「うちの業界は特殊、他業界にはなかなか理解できない」と言う人ほど二流。

    面接で頭をよく見せるコツは、
    1) ポジションを明確にして結論から答える
    2) 何について話すか、頭出ししてから話す
    3) 暗算。25×25くらいまでを覚える。

    「一番の失敗は何?それはなぜ失敗で、そこから何を学んで今はどう行動している?」

    ビジネスの立ち上げる時にいつでも必要となる項目と人を使って組み立てられること。

  • 冷静な判断のために身につけておくべき知識。

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:366.29||S
    資料ID:95131178

  • 民間で勤務していたらこうした作品も役に立ったのかなぁと思うけど、全く興味ないからいいや。

    就活生には参考になるかも。

  • 自分が気になるな、と思う項目だけ読めばいいかなあ、という印象。
    就活前に知っておくに越したことはない。

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著者プロフィール

塩野 誠(シオノ マコト)
株式会社経営共創基盤(IGPI)共同経営者 マネージングディレクター
IGPIテクノロジー取締役。JBIC IG Partners(国際協力銀行とIGPIの合弁会社)代表取締役CIO(投資責任者)。JB Nordic Ventures取締役。ビービット社外取締役。内閣府デジタル市場競争会議WG委員、産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会エネルギー構造転換分野WG委員も務める。慶應義塾大学法学部卒、ワシントン大学ロースクール法学修士。国内外において企業や政府機関に対し戦略立案・実行のコンサルティング、M&Aアドバイザリー業務を行い、企業投資に関しても15年以上の経験を持つ。主な著書に『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』(KADOKAWA、2015年)、『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』(ニューズピックス、2020年)がある。


「2021年 『事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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