幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882385

作品紹介・あらすじ

ロボットと脳の研究者でもある著者が幸福をロジカルに面白く解き明かす。人生のみならずビジネスでも注目される「幸福学」とは何か。

感想・レビュー・書評

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  • 自分を縛っているのは、ほかならぬ自分の認知。It's OK to...
    #幸せのメカニズム #前野隆司 #読書記録

  • 経済成長が終わりを告げ、成熟社会へと叫ばれて久しいですが、私たちの生活は一向に充足されません。年末年始でも物欲を刺激するような消費は促進されますが、次々と新しい製品が出たりサービスが更新されたり、それをキャッチアップするだけで私たちの生活が便利になっているのか、分からなくなってしまっている人も多いのではないでしょうか。

    そこで現在、注目を集めている学問が「考福学」と言われる分野です。その入門編として、この分野の権威でもある慶應大学の前野先生が人間が幸福感を感じるメカニズムについて、学術的な分析を踏まえてまとめた内容となります。

    そもそも幸福感とは何かと言えば、短期的・瞬間的には美味しいものを食べたとか、愉快な時間を過ごしたといったことが挙げられます。一方で中長期的には、家庭を持ったり仕事が上手くいくといったことが想像しやすいですね。幸福学としては、どちらかといえば中長期的な幸福感の持続に注目して、それらを形成する4つの因子について分析しています。

    第1因子 「やってみよう!」因子 (自己実現と成長の因子)
    第2因子 「ありがとう!」因子  (つながりと感謝の因子)
    第3因子 「なんとかなる!」因子 (まえむきと楽観の因子)
    第4因子 「あなたらしく!」因子 (独立とマイペースの因子)

    これらの因子をいかに日常生活の行動レベルにまで落としこむかが味噌なのですが、一方で意識的・無意識的な因子も存在しているわけで、なかなか一筋縄ではいかない課題でもあります。いずれにしても、自分の身近な人たちを観察してみると、幸福そうな人たちにはある程度の傾向が見られますから、先ず隗より始めてみることをオススメいたします。

  • 一章でポジティブ心理学の概要が整理されており理解できた。また二章の途中までも論理的に幸福に関する研究について語られており参考になった。
    しかしそこからの話が主観的で「こう思う、自分はこうだった」と言うような一方向からの意見に感じられあまり学びを得ることができなかったように感じる。

    全体的に見たとき、参考になるところが多くポジティブ心理学の研究概要が分かった。

  • 幸福学は、欧米の心理学研究者が先行しているが、著者前野先生は、日本人向きの幸福学の整理と実証研究をされている。ロボット工学者から心理学の世界に入った稀有な研究者である。

  • ”<抄録(抜き書き)>

    <きっかけ>
    以前おすすめされていたので。幸福学、気になる。”

  • p.104- 幸せの4因子(やってみよう、ありがとう、なんとかなる、あなたらしく)
    p.225-美しいものを創る人は見る人より幸せ
    (書籍)
    大石 幸せを科学する しこ
    ボック [[『幸福の研究』>>https://takatakos.blogspot.com/2013/05/20132_24.html]]
    ネトル 目からウロコの幸福学
    高坂 幸福の社会理論 だ
    前野 思考脳力のつくり方
    前野 脳はなぜ「心」を作ったのか あ
    前野 脳は記憶を消したがる

  • ・人類のあらゆる営みは幸せにつながっている 。したがって 、それぞれの営みがどのように幸せに影響しているかを 、人々は意識するべきである 。私はそう思います 。

    ・テレビや映画よりも運動 、園芸 、スポ ーツの方が主観的幸福を得られる。物質的消費よりも体験的な消費の方が主観的幸福を高められる。音楽 、絵画 、ダンス 、陶芸などを見るよりもそれらを創造するほうが主観的幸福を高める。

    ・精神的な疲労を取り去るための最大の方法は 、その原因を克服するか 、あるいは 、その原因が小さなことだと思えるくらい 「自己実現と成長 」できるなにかに打ち込むことと 、その原因に関連している人間関係が小さなことだと思えるくらいの新たな 「つながりと感謝 」を得ることです。

    ・その方に 「お疲れさま 」の話をしたら 、その会社では 、既に 「お疲れさま 」を禁止し 、 「絶好調 ! 」という挨拶をすることにしているそうです。

    ・あなたが幸せになれば 、あなたの周りの人も幸せになります 。あなたが周りの人の幸せを願えば 、周りの人もみんなの幸せを願います。

  • 後ろの方にちょっとだけ出てくる「心は幻想」「仏教でいうところの無」「現代哲学がいうところのニヒリズム」
    ここを深追いしたくなった。

  • 『幸せのメカニズム』(著:前野 隆司)

    付箋部分を抜粋します

    ・いずれにせよ、私たちは「自分はどうすれば幸せなのか」を思いのほか知らないのです。知っているつもりで
     間違っているのです(p80)

    ・○が付いたのは、新しく面白い人に会った、何かで誰かと意気投合した、誰かといっしょに何かを始めた、など
     対人的な幸せばかりだったのです(p81)

    ・だったら、辛いときも、途中であきらめずに、しつこくしぶとく続けた方が幸福を得る可能性が高いということです(p86)

    ・いわれてみると、楽観性はジョーカーのようなものですね。いい意味で。つまり、切り札。どんでん返しです。楽観的でさえあれば
     他の要因を満たしていなくても、幸福になれるのです。収入が少ないけど、まぁ、なんとかなるだろう。友達もいないけれど
     まあ、なんとかなるだろう。つらい試練のまっただ中だけれども、まあ、なんとかなるだろう(p97)

    ・「ただふつう」ではなく、何を求めているのかを、明確にわかっている人こそ、幸せな傾向がある(p127)

    ・アインシュタインも言っています。「誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はだめだと信じて
     生きることになるだろう」と。魚は魚らしく、自分の天賦の才を見つけだすべきなのです(p131)

    ・多様な友達がいることは、幸せと相関があります。同じような友達がたくさんいる人よりも、多様な友達がいる人の方が
     幸せな傾向があるのです。つまり、いろいろな職業、いろいろな年齢、いろいろな性格、いろいろな国籍の友達を持っている人の方が
     そうでない人よりも幸せなのです。さらに、そんないろいろな友達と接する頻度が高いほうが幸せなのです(p147)

    ・嫌な人がいたら、別に無理に好きにならなくてもいい。同時に、悪口、陰口を言わなくてもいい、ということ。繰り返しますが
     ネガティブなエネルギーは無駄です。そんなことをしている暇があったら、自分のオタク・天才・達人を育てたほうがいい。
     あるいは、新しく魅力的な人と知り合ったほうがいい。人生が短いんです。人の悪口を言っている暇はありません(p176)

    ・私たちは、もっと、人の目を気にしたり恥ずかしがったりせずに、「感動しよう」「共感しよう」「幸せになろう」「楽しもう」
     「面白がろう」「やる気を出そう」と思って自分を乗せるべきなのではないでしょうか。二度と戻って来れない今を
     満喫しましょう(p196)

    ・そして、幸せは伝染します。病気がうつるのと同じように、幸せもうつるのです(p206)

  • 幸せとは何か、その要素を分析する本。

    手元に置いて再読したい。

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著者プロフィール

前野隆司(まえの たかし) 
1962年、山口県生まれ。東京工業大学卒。同大学大学院修士課程修了。キヤノン株式会社入社。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授、慶應義塾大学理工学部教授など歴任。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長・教授。博士(工学)。ロボットや脳科学の研究を経て、「人間にかかわるシステムならばすべて対象」「人類にとって必要なものを創造的にデザインする」という方針のもと、理工学から心理学、社会学、哲学まで、分野を横断して研究。幸福学・感動学の日本での第一人者として、個人や企業、地域と各フェーズで活動。著書に、『脳はなぜ「心」を作ったのか:「私」の謎を解く受動意識仮説』(ちくま文庫)、『幸せのメカニズム:実践・幸福学入門』(講談社現代新書)、『幸せな職場の経営学:「働きたくてたまらないチーム」の作り方』(小学館)ほか多数。

「2019年 『感動のメカニズム 心を動かすWork&Lifeのつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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