ヴァロワ朝 フランス王朝史2 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2014年9月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784062882811

作品紹介・あらすじ

カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、この人しかいない!ヴァロワ朝の歴史を描く待望の第2弾。イングランドとの百年戦争、イタリアへの夢、皇帝との確執、そして血みどろの宗教戦争……。相次ぐ戦争と金策の日々。歴代王の心労絶えない260年間は、後に続くブルボンの輝く絶対王政への長き助走期間だったか。


カペー、ヴァロワ、ブルボンと続くフランス王朝の歴史を描けるのは、
この人しかいない!
ヴァロワ朝の歴史を描く待望の第2弾。

ヴァロワ朝創設より始まったイングランドとの百年戦争、
国内有力諸侯との駆け引き。
イタリアへの夢、神聖ローマ帝国皇帝との確執、
そして血みどろの宗教戦争……。
相次ぐ戦争と金策の日々。
歴代王の心労絶えない260年間は、
後に続くブルボンの輝く絶対王政への長き助走期間だったか。



フランスを救え──。
百年戦争のときのジャンヌ・ダルクの叫びはフランス人の心を鼓舞したが……。
神のためには死ねる。しかしフランスのためには死ねるか?
ましてやフランス王のためには??
こうした中でも一歩一歩、王家の国造りは進む。

みんなの感想まとめ

歴史の中での権力争いや戦争の影響を描いたこの作品は、ヴァロワ朝の260年間にわたる波乱に満ちた物語を通じて、フランスの国造りの過程を深く掘り下げています。百年戦争をはじめ、イングランドや神聖ローマ帝国...

感想・レビュー・書評

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  • 西洋史の登場人物は名前が同じで非常にわかりにくい。また地名に馴染みがないので、誰がどこの領主なのかも 混乱する。家系図と古地図を常に参照しながら読み進めないと理解しづらいね。
    日本でいうと室町幕府が成立して、秀吉による天下統一の時期に重なるが、フランスは日本よりも早くに戦国時代に突入した感じか? 日本でも王家が南北朝に分裂したり、親族同士で血を流したり、一向宗の宗教戦争が起こったり、ここでも洋の東西で似たような事件が起こっていたことに驚く。国の進化には必然的な要素があるのかしらん。
    ただ日本は国の統治と行政·軍事が早くから分離したので皇室の混乱が少なかったが、普通はフランスのように王族同士で揉めたりクーデターが起こったりするよね。こうして外国の歴史を学ぶことで、改めて日本は不思議な国だと思う。

  • 狩猟に舞踏会にと捕虜生活を楽しむジャン2世。
    晩年に授かった一人息子を大事あまりに軟禁するルイ11世。
    息子たちが人質に取られていても、条約破棄して戦争を始めるフランソワ1世。
    …そしてそれらのしわ寄せは、母や祖母やおばや妻や娘たちに。女性陣、苦労するハズである。

    例えば、ジャンヌ・ド・ナヴァール。アンリエット・ロリミエ《ナヴァールのジャンヌ》(マルメゾン城美術館所蔵)のモデル。父親はフランス王位を狙う小国の王。母親はフランス王シャルル5世の妹だが、自身はナヴァラ王女だわな。3つで母に死なれ、王女だから16歳で嫁にやられるのは仕方ないとしても、相手はバツ2の47歳(ブルターニュ公ジャン4世)。3男6女に恵まれたんだから幸せだったとは思うが、30前で寡婦になり、今度はイギリスでヘンリー4世妃に。政変に巻き込まれて幽閉されたりしながら、晩年はイギリスで過ごした。牛追い祭が恋しかったりしたかしらん(首都パンプローナはヘミングウェイの『日はまた登る』の舞台。牛追い祭で有名)。

    しかしまあ、『王妃マルゴ』の世界がゴールと思いながら読み始めたけど、長かった、ヴァロワ朝!日本の皇室やら藤原氏やらはネーミングにバリエーションがあって有難いなと改めて思ったー(笑)

  •  フランスの中世の歴史、なかでもヴァロア朝を扱っています。
     教科書的な事実の羅列ではなくお話であるので、楽しく読めます。他方で、当時のヨーロッパを共通して起こった事象(例えばペストとか、あるいは宗教改革とか)に関しては多くを触れていません。ですので、ビギナー向けの新書というより、あくまでフランス史を集中して知りたいという方にお勧めの作品だと思います。

     世界史をよりよく学びたいために購入しました。
     前作カペー朝に続き、ヴァロア朝でも王様たちの功績をヒストリカルに扱います。これを縦糸と例えますと、並行するようにおこった百年戦争とイタリア戦争をメインに描いており、本作の代表的なモチーフになっています。その中にはオルレアン奪還でヒロインとなるジャンヌ・ダルクやユグノー戦争の象徴とされるサン・パルテルミの虐殺なども出てきます。

     本作の特徴といえばやはり人物描写。相変わらず、人を語るのが上手です。対英戦争である百年戦争の最中、イギリスから逃げ出した捕虜に代わり、「なら私が!」と自ら捕虜となることを申し出るジャン2世。シャルル9世の母として隠然たる力を持ち、美人局兼スパイ隊である「遊撃騎兵隊」(女官集団)を組織したカトリーヌ・ドゥ・メディシスなどです。そんな気になる人物をAmazonで検索すると大抵この佐藤氏が別の作品を書いてたりします笑。はい今度読みますよ。

     他方、ややわかりづらいと感じるのは、当時の時代背景である反ハプスブルグの動きであるとか、オランダ独立の動きとか、宗教改革であるとか、いわば横糸と捉えられるような事象については多くを語っていないため、世界史全体のうねりについては奥深さを欠くように感じられました。王様の喧嘩のような話が続くこともあり、読んでいて冗長である(長くて終わらない!!)という感覚にも陥りました。

    ・・・

     前作のカペー朝から引き続き読みましたが、何故か、前作と比べ大分苦戦しました。何しろ王様の名前が同じ過ぎて、自分を見失います笑 殆どの王様がアンリ、シャルル、アンリ、シャルル、たまにルイ、そしてアンリ、シャルル、アンリ、シャルル。。。いや、もちろん、フィリップ、ジャンもあるけど。そうそう、フランソワもあるけど。。。
     とにかく、通読には資料集必須!あるいはフランスの地図や系図が横にあると数倍読みやすいと感じました。

     Kindleで購入しましたが、ページの行き来が面倒ですので、折角系図や地図を載せてくれてもジャンプしてわざわざ戻りませんよね。紙の本はこういう内容の時には強さを発揮すると感じました。

  • またキャラクターの濃い目の王様たちが…。人質が逃げたから自分が代わりの人質に志願してイギリスに行くジャン二世とか面白い。デュ・ゲクランの長弓対策とか本人たちは至って真面目だし効果があったりするけど読んでいて笑ってしまう。しかも再戦では同じ間違いを犯してるし…。後半になると王様と同じ名前の地方領主たちがいたり色々ごちゃごちゃしていて大変。アンリ三世の3人のアンリは『アンリ四世』を読んである程度知っていたから良かったけどなかなかごちゃごちゃだった。

  • カペー朝に引き続き読了。百年戦争のジャンヌダルクや、ベルトラン・デュゲクランなど魅力的な登場人物も出てくるが、いかんせん似たような名前の登場人物が出すぎて頭の整理がつかなかった。この時代の佐藤さんの書籍としては英仏百年戦争の方が読みやすい。

  • 佐藤賢一さんの「黒王妃」、萩尾望都さんの「王妃マルゴ」を読んで、カペー朝に続くヴァロワ朝にも惹かれます。百年戦争や宗教戦争、うんざりするほど血塗れの時代です。イングランドのメアリー1世、エリザベス1世、スコットランドのメアリー女王、スペインのフェリペ2世も絡んできますね。あと、「ベルばら」に登場するジャンヌとロザリー姉妹は、ヴァロワ家の血を引いているという設定でした。
    続く第3巻「ブルボン朝」も楽しみ!

  • フランス王朝史3部作の第2弾はヴァロワ朝。
    あいわからず、佐藤賢一さんによる詳細でドラマチックな記述が続く。展開としては、「個人商店」のカペー朝から「会社組織化」するヴァロワ朝。500年も前のフランス、しかも歴代王をこんなに詳細に書くためには、どれだけの文献を読みこんだのだろう?と驚きを禁じ得ない。そんな詳細な“物語”の中でも、「第五章 勝利王シャルル七世」に登場したジャンヌ・ダルクについては、「やはり神の奇跡か」の説明が数か所あった。さすがの佐藤さんにしてもジャンヌ・ダルクは謎めいた存在なのだろう。
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  • 長い歴史で仕方ないのだが、羅列が多く、ほとんどカタカナ。そして個人的に、著者の文章が未だ苦手だ。小説のような言い回しなのに、カタカナの羅列で、頭に入ってこないのだ。片手に置いて、辞書がわりに使うなら良いだろうと思い、続編も購入した。

  • カペー朝から続くフランス王朝史第二弾。
    先にカペー朝、ブルボン朝を読み終わっているが、
    ヴァロワ朝が一番面白い

  • ヴァロワ朝のフィリップ6世からの歴史。ブルボン朝に比べると資料が制限されるのか、歴史の教科書的記述が多く、話を膨らます脱線は少ない。この時代は、イングランド、神聖ローマ帝国、スペインといった強力な王に囲まれそのプレッシャーを受けつつ、ブールゴーニュ、ミラノ、フランドルといった各公国を取り込んでいってフランスの版図を拡大していった歴史だが、それは戦争、謀略の繰り返しで、一歩進んでは2歩下がる、その中には百年戦争も含まれ他、中世的な歴史がある。この中で、三部会を数多く開いて徴税範囲を拡大し、常備軍を作り、国力を拡大させることに成功するが、ドイツから来た宗教改革の影響が政治的争いを拡大し、国王の無能さもあって(?)、国内は混乱に陥り、アンリ4世の台頭につながる。

  • フランス王国 ヴァロワ朝の通史。初代の王位継承を切っ掛けに勃発する英仏百年戦争から始まり、激化した宗教戦争の最中に終わるまで。戦争の歴史でもあるけど、同時に王朝の内部が変革されていく様は興味深かった。

  • カペー朝と違い、前提としてフランス王国が存在するところから始まったヴァロア朝、百年戦争も乗り切り、フランスという(地域的な区分)入れ物に、フランス王国という中身が充填され、フランス王国が名実ともに成立して…と思ったモノの、宗教戦争、宗教戦争、宗教戦争……

    なるほど、「絶対王政」が必要とされた理由が理解できた。
    ただし、どうやってそれを実現するのかは、ブルボン朝に託された。

  • 直木賞作家が綴るフランス史。英仏百年戦争からユグノー戦争に至るおよそ260年の歴史です。日本で言えば鎌倉末期から秀吉の時代までですね。カペー朝で封建社会が確立したフランスですが、ヨーロッパ唯一の超大国として、規模が大きくなりすぎうまく機能しなくなります。財政上の問題もあり中央集権国家を目指します。しかし王権が弱く身内からも離反が相継ぎます。中央集権に不可欠な王や国家のカリスマは次のブルボン朝を待たねばなりません。諸侯の集まりでしかないフランスが、国としての自覚を持とうとする姿はダイナミック!

    王朝が交替するということ
    幸運王フィリップ六世(一三二八年~一三五〇年)
    良王ジャン二世(一三五〇年~一三六四年)
    賢王シャルル五世(一三六四年~一三八〇年)
    狂王シャルル六世(一三八〇年~一四二二年)
    勝利王シャルル七世(一四二二年~一四六一年)
    ルイ十一世(一四六一年~一四八三年)
    シャルル八世(一四八三年~一四九八年)
    ルイ十二世(一四九八年~一五一五年)
    フランソワ一世(一五一五年~一五四七年)
    アンリ二世(一五四七年~一五五九年)
    フランソワ二世(一五五九年~一五六〇年)
    シャルル九世(一五六〇年~一五七四年)
    アンリ三世(一五七四年~一五八九年)
    国家改造の物語

    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    百年戦争は同著者の別の著作で読んだことがあるので簡単な流れは知っていたがカペー朝からヴァロワ朝に王朝が切り替わる際の継承問題がきっかけだったのだということがわかり、なんだかスッキリした気持ちだ。
    ヴァロワ朝ではカペー朝以上にフランス国外との勢力争いが増加し、イングランド、神聖ローマ帝国、イタリア諸国、スペインと四方の主要な国家全てと交戦している。
    その影響なのか、現在のフランスと呼ばれている地域が一つの集団として纏まり始めていたことも印象的でこれが後のフランス革命へと繋がることを考えると印象深かった。
    また、ヴァロワ朝の終わり近くに宗教革命が始まり、ヨーロッパ全体がその争乱に巻き込まれ始めていることは初めて知った気がするな。

  • 佐藤賢一さんのフランス王朝史。彼の小説を次々と読んだあとに読むと、舞台となった時代が次々に現れて、非常に楽しい。ジャンヌ・ダルクや、離婚した王妃、ミシェルとクルパン君が駆けた時代のパリ、その他もろもろ。それぞれの小説の舞台背景が、流れとして見えてくるのでとても楽しい。ブルボン朝も楽しみ。新教の王はどうやって旧教派たちのいきり立つ王国をなだめすかしていくんだろう。

  • 著者はカペー朝からヴァロワ朝、ブルボンへの交代を、個人商店が中小企業、そして大企業へと成長していく過程に例えている。日本史でいうなら、ヴァロワ朝は江戸幕府でありながらある程度まで明治維新を進めた、というイメージになると。

  • 前作に続きフランス王朝の歴代王のエピソード集?第二弾。ヴァロア朝はちょうどは日本でいうところの南北朝時代〜戦国時代にあたるので、このころ西欧(フランスをそう言ってそれほど差し支えはないと思う)が何をしていたかを考えるのが楽しい。

    しかしなんというか、大国の余裕のなせる?ワザか、今回はビックリ面白王様大会みたいになっている部分もあり、いろいろ考えさせられる。

  • 一番印象に残ってるのは、シャルル6世の項。と言ってもシャルル6世自体は影がうすい。
    ブルゴーニュ公との熾烈な戦いは読み応えあった。

  • 2015年1月新着

  • いや、もう、とにかく面白い。だんだんと血縁関係がわからなくなってくるけど、それでも面白い。願わくば、家系図と地図を。

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著者プロフィール

佐藤 賢一(さとう・けんいち):1968年、山形県生まれ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻する。1993年、「ジャガーになった男」で、小説すばる新人賞を受賞してデビュー。1999年、『王妃の離婚』で直木賞を受賞。2014年には『小説フランス革命」で毎日出版文化賞特別賞、2020年に『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞、2023年に『チャンバラ』で中央公論文芸賞を受賞した 。他の著書に『傭兵ピエール』『二人のガスコン』『オクシタニア』『女信長』『新徴組』『ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ』『遺訓』『最終飛行』など多数。

「2025年 『歴史小説のウソ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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