世界に冠たる中小企業 (講談社現代新書)

  • 講談社 (2015年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062883009

作品紹介・あらすじ

グローバル展開の戦略と秘密を大公開! 世界中の美容師や理容師から愛用されている鋏、世界20ヵ国以上に輸出されているニッパー、小惑星探査機「はやぶさ」や東京スカイツリーにも使われているばね、新幹線の車輪をつくる工作機械、紙幣印刷機の重要部品など、中小製造業24社の戦略と技術を明かす。中小企業の再生こそが、日本経済の大復活と地方創生のカギとなる。これが日本の底力だ! (講談社現代新書)



中小企業が日本経済を支えているのではない。
中小企業こそが日本経済の中核なのだ。
中小企業の再生こそが、日本経済の復活と地方創生のカギとなる!

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グローバル展開の戦略と秘密を大公開!
世界中の美容師や理容師から愛用されている鋏、
世界20ヵ国以上に輸出されているニッパー、
小惑星探査機「はやぶさ」や東京スカイツリーにも使われているばね、
新幹線の車輪をつくる工作機械、紙幣印刷機の重要部品など、
中小製造業24社の戦略と技術を明かす。

これが日本の底力だ!

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◆中小企業が世界シェアトップの集団になるためのノウハウとは◆

・新しい販路の開拓/量産品から高品質品へ
・原料へのこだわりと匠の技/辞任の時期を公言して改革に臨む
・大量注文にはいっさい応じない/在庫はムダではなく財産である
・受注平均ロットが5個でも儲かる理由
・値引きしてまで売らない/営業部隊はいらない
・「もやもや」を聞き出すことから始める
・国内生産にこだわり中国・韓国には輸出しない
・計画生産はしない/社内メールで物事を決めるのは禁止
・管理部門なんていらない/社員の8割が女性
・経営破綻寸前からの復活
・20年先を見越して技術を磨く
・大手の進出できない新たな市場を自らつくる
・他社と同じことをしていたら生き残れない
・営業構造を変える/心臓部は中国に移さない ほか

みんなの感想まとめ

中小企業が日本経済の中核を担う重要性と、その成功事例が描かれています。特に、革新的な技術と経営戦略を駆使して、世界市場での競争力を高めている中小製造業24社の取り組みが紹介されています。これらの企業は...

感想・レビュー・書評

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  • 世界中の美容師や理容師から愛用されている鋏、世界20カ国以上に輸出されているニッパー…。これが日本の底力だ! 厳しい条件下にありながらも、世界を制覇した中小製造業24社の戦略と技術を明かす。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40222462

  •  大手からの受注が獲得できていても、買い叩かれているのか、価格交渉権がどれぐらいあるのかというところは、事業基盤として見ていかなきゃいけないところ。
     海外進出についても、良いものを作っているのなら積極的に挑戦すべきと思えた。

  • 世界に冠たる中小企業というテーマでいくとどうしてもこうなってしまうのか、事業者向け製品の製造販売を行う製造業ばかりで、ブランド力で顧客を惹き付ける戦略やマーケティング戦略として秀逸な取り組みがなく、バランスとして満たされない感覚が残った。
    事例として取り上げられている企業は、見事というほかない好事例ばかり。共通するのは、技術力ヘの徹底した経営資源の集中と設備投資、技術へのこだわりと創意工夫を尊ぶ組織文化の醸成によって強固な差別化による競争優位を構築し、価格競争から一線を引いて、高価格高機能で事業を成立させていること。
    意外に感じたのは、工作機械を内製化して、機密保持と差別化の源泉としつつ、完全カスタマイズによる自社工程への最適化を図っていた企業が多かったことと、何社かは、トヨタ式で言うところの「在庫のムダ」を気にせずに、材料在庫をふんだんに保有することで短納期対応や柔軟な生産体制を確立していたこと。これは、圧倒的な利益率と取引条件による資金余剰があってはじめて可能になるものかもしれない。
    あと、ほとんどの事例企業で、ベテランの経験と勘でミクロン単位の精密加工を実現しているということが誇らしげに紹介されているが、標準化とマニュアル化、自動化への投資と努力を真剣にしなければ、いずれ超精密加工が自動化されて差別化要素を失い転落してしまう恐れがあるのではと危惧した。自社の現有の暗黙知としての技術を、他社に先駆けて標準化し、自動化してしまう戦略性が必要ではないかと。

  • ●マルト長谷川のニッパー 新潟
    ●ヤナギヤのカニカマ 山口
    ●阿波スピンドル 徳島
    ●ユミックスの金型 大阪
    ●プラスチック金型はKTX 愛知
    ●東海バネ工業 大阪
    ●東光舎 はさみ 東京
    ●金属パイプ 武州工業 東京
    ●大型工作機械 ホンママシナリー 大阪
    ●超精密工作機械 安田工業 岡山
    ●実験用装置 北野精機 東京
    ●ワイヤレス口腔内カメラ アールエフ 長野
    ●ナノテク装置 エリオニクス 東京
    ●超精密鏡面加工 TDC 宮城
    ●精密位置決めスイッチ メトロール 東京
    ●プリザーブドフラワー 大地農園 兵庫
    ●抵抗器 ニッコーム 青森
    ●湖北工業 滋賀 コンデンサのリード線
    ●オハラ樹脂工業 愛知 自動車プラスチック部品
    ●フォトマスク研磨 秩父電子 埼玉
    ●大型旋盤ベアリング アンテックス 東京
    ●油圧部品 高林製作所 石川
    ●東南精機 愛知 切削加工
    ●非破壊検査他 シグマ 広島

  • 数々のグローバルニッチトップ企業を紹介した本。内容は、表面的で薄っぺらい。残念ながら、特に得るものはなかったな。

  • 会社数では99.7%、従業員ベースでは70%を占める、日本の中小企業。その中で世界に冠たる企業の経営戦略が紹介されている。
    何と言っても、共通しているのは、オリジナルがあるということ。どの会社も、この会社でしかできない独自の強みを、持っている。
    よく日本は、技術では勝るが、ビジネスでは負けると言われている。
    本書で紹介している中小企業の技術力・匠の技は、特に抜きん出ている。
    基本は、素材から販売に至るまで、垂直統合であるが、一部は、隣接企業とのアライアンスや中小企業向けの融資・地場の金融公庫などを活用している。
    政策で、これら中小企業が連合を組む仕組みが出来れば、本当の意味で日本の底力が発揮されると思った。

  • 力作。
    よく取材されていると思う。
    強い中小企業は、オンリーワンを持っている。
    他と違うことをする。常識にとらわれない。
    トップの強い気持ち。

  • 経産省の「グローバルニッチトップ企業」に選出されたような特徴的な中小企業が数多く紹介されており、「こんな会社もあるんだ」と軽く読むにはいい本。

    一方で、各社の紹介はカタログ丸写し同然の美辞麗句を並べただけの文章、しかも明らかに技術や製品を理解していないと思われる表現も多い(ピンぼけと手ブレの区別さえついていない)ので、製造業について多少なりともかじった人にとってはストレスの溜まる本だと思います。

  • ヤナギヤの経営方針
    ①誰もやらないことをやる
    ②あの会社がなくてはダメと頼られる会社となる
    ③仕事を知り尽くす
    ④一歩先を提案する(p.32)

    北野精機が、普通のメーカーと異なるのは、実験装置のデザインに徹底的にこだわること。「いくら性能がよくても、デザインが悪くては使う研究者も気持ちが良くないし、設置した研究所や研究室の雰囲気を壊すことになりかねない。気持ち良い環境でなければ研究成果にも影響が出かねない」との哲学に基づいている。(p.118)

  • 日本経済の中核にある中小企業の事例紹介。伝統技術を活かす、専門分野を活かす事で大手の進出出来ないニッチな市場を自ら作り上げた企業の物語。メモ。
    (1)日本の強みはロボット、炭素繊維、エンジニアリング•プラスティックの様な先端産業の高品質部材等、決して少なくはない。日本にはこうした先端産業を支える強い中小企業が数多く存在する。
    (2)付加価値額を見ても、中小企業の147兆に対して大企業は125兆円と中小企業が上回る。付加価値の55%前後を維持している。
    (3)高張力鋼は硬いが硝子の様に脆い。引っ張りには高い強度を発揮するが、剪断力に弱く、金属疲労を起こしやすい。また、熱処理後に熱等で焼き戻し温度を超える「焼け」と呼ばれる鋼材に組織変化を起こす。ストレスリリーフは、疲労強度に悪影響を及ぼす引張残留応力を除去する熱処理。ショットピーニングは疲労特性を向上させ、寿命を延ばす為の特殊工程を加えるものだ。
    (4)生き残る為に他社が断ったものを引き受け、死に物狂いで完成させようと努力し、この成功の積み重ねによって技術やノウハウを蓄積した。(東南精機 渡辺社長)
    (5)シグマは広島県呉市の自動車部品メーカーだ。マツダの仕事を減らすのではなく、一社偏重の営業構造を減らす事に努力した。

  • 日本には世界トップレベルの技術力を持つ中小企業がたくさんある。筆者は数多のフィールドワークにより本書を執筆した。新潟にある「マルト長谷川製作所」にはじまりいくつも実例を紹介している。どの会社にも共通しているのは「自分たちにしかない技術」を持っていること。それがあるから値下げ競争にも巻き込まれないし、その技術を武器に世界に打って出ることができる。そのためには技術を磨き継承する「人」をとても重視している。すべての中小企業が独自の技術を持っているわけではないが、このような技術が日本の色んなところに息づいているのは素晴らしいことだと思う。

  • 2015年5月新着

  • すばらしい技術力を持つ中小企業が日本にはたくさんあるんだということを示してくれるが、事実の羅列と取材を受けた企業側がアピールしたい点を文章にしているだけという印象で、読んで何かを得るという点では物足りない。
    もっと切り口が明確であれば、なにか示唆するものがあるとも思うが。

  • う~ん、今一つ。紹介してる中小企業は素晴らしいのだが事実を文字にしただけの羅列感が、読むモチベーションを低下させるような。新書だから仕方ないのか。経営はドラマと思う私が悪いのか。

  • 高い人件費とエネルギーコスト、高率な法人税、人口減少に伴う国内市場の縮小など、日本の中小企業を取り巻く環境は決して良いとはいえない。転廃業は後を絶たず、日本のモノづくりを支える基盤が壊滅的な危機に瀕している。とはいえ、日本は今でも世界有数の自動車生産国であり、ロボット、炭素繊維、エンジニアリング・プラスチックなど世界のトップシェアを誇る産業は少なくない。ノーベル賞受賞者も相次いでおり、先端産業、超先端産業で日本は依然として世界の先頭を走っている。日本の強みは、こうした先端産業を支える強い中小企業が数多く存在すること。日本の中小企業は一貫して付加価値の55%を維持し続け、現在もこれを保持している。日本経済の先行きにやや明るさが見えてきている今、日本経済の回復を軌道に乗せ、地方の活性化を図るには、実力のある中小企業の復権が必須となっている。本書には悪化し続ける条件下にありながら見事にそれをはねのけ世界トップ水準の技術力で世界に挑む中小企業が紹介されている。専門分野に特化、ノウハウを活かす、隙間を狙う・・・・・中小企業ならずとも学ぶべき点は極めて多い。

  • 335.35||Ku

  • 日本の中小企業特に、所謂町工場などの技術を
    持って経営を実施して(MOT)で成功している
    中小企業の事例集。という感じの内容。
    カンブリア宮殿や賢者のなんとかとかというような
    TV番組とおんなじ感じ。技術の凄さがいまいち
    伝わらないこと。MOTを如何にどのような思いや手順で
    追求していったという肝心な部分がないので、。。
    で何?みたいな感想で特にこれといって響くところが
    あまりないかなと思いました。

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著者プロフィール

くろさき・まこと 1944年群馬県生まれ。時事通信社に入社後、一貫して経済畑を歩み、経団連、日銀、旧大蔵省などを担当したほか、リクルート事件など大型経済事件も報道してきた。宮崎支局長、福島支局長、編集委員、解説委員などを歴任。2004年に退社し、現在、帝京大学経済学部教授。著書に『世界を制した中小企業』(講談社現代新書)、『起業家の条件』(平凡社新書)など多数。

「2015年 『世界に冠たる中小企業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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