暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 120
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883061

作品紹介・あらすじ

違いを知るということは、
自分の世界を豊かにするということ。
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、
違いを知るための最高の装置だ。
         ───乙武洋匡氏

1993年、ある日出合った新聞の囲み記事───
欧州で視覚障がい者が案内する「闇の中の対話」というイベントが流行っているという記事───を見て、
「これだ」と思ったことから、最初はひとり、まったく手探りの社会を変える挑戦が始まった。

仲間を募り、法律の壁を超えて、1999年に初開催。そして2009年からは東京・外苑前で常設化。
その後も幾多の困難を乗り越え、ビジネスワークショップ、アテンドである視覚障がい者の成長、もちろん著者自身の成長、そして日本オリジナルの「暗闇の中の対話」へ。

すべての肩書き、立場から自由になれる「暗闇での対話」から、
人間関係の意識も変わる。
社会を少しでも良くしたいと思っているすべての人へ贈る物語。
ここから日本の希望は始まる。


(目次)
第1章 ダイアログ・イン・ザ・ダークとの衝撃の出会い
第2章 開催まで。六年半の試行錯誤
第3章 日本版、走り出す
第4章 見えているもの、見えていないもの
第5章 大規模開催から常設化を決心する
第6章 常設化への壁
第7章 常設化。どん底からの再出発
第8章 価値を転換させる装置
第9章 一休みして考えた

感想・レビュー・書評

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  • ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。

    http://sommelierofbooks.com/politics/dialoginthedarkjapan/

    『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』=『暗闇の中での対話』

    ん? なんだそれ? 
    と思われたのではないでしょうか?

    この『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』は

    『目の見えない人の世界を実体験できる』

    そんなイベント・施設なのです。

    本書ではそんな『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』の世界が
    できるまでを描いています。

  • 自分がやりたいことは、自分で作らなければいけないのだと気づいた後に読んだせいか、とても参考になった。本の交換で譲ってくれた友だちに感謝。

  • 以前から気になっていたイベントの本を書店でたまたま見かけて購入しました。
    もちろんスグ読み。

    ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、
    暗闇を知らない人どおしで視覚に障害のある方に先導されて、
    90分間歩いたりして過ごすイベント、といってしまうとあまりに単純ですが、
    その単純な仕組みがいかに人の考え方、
    とくに周囲との関わり方に影響があるかがよくわかりました。

    本書にはおもに立ち上げから常設化までのさまざまな出来事が綴られていました。

    著者はマーケティングを仕事としていたかただそうですが、
    たしかに警戒心はもって付き合いたいタイプに読んでて思えました。
    なによりも自分に似たところがあるのが読んでてツライところか。

    でもこれだけのことをやり遂げるのはすごいとおもう。
    あまり先入観なく毛嫌いせずにさっそく予約しよっと。

  • ダイアログインザダークが好きだから読める。経験した人ならわかるストーリー。
    いろんな苦労があったこと。続けてくれてありがたい。
    また暗闇に行きたい。

  • DIDというコンセプトも素晴らしいと思いますし、新規プロジェクトをまとめるリーダーがどれだけ大変か、どこまで腹を決めて取り組まなければいけないか、明確で単純な表現で説明されており、真摯に受け止めなければいけないと思いました。
    DIDは是非体験させて頂きたいと思います。

  • No.791

  • こんな世界があるんだ、と思う。闇の中を案内するプロが、視覚障碍者というのも納得。イベントにかける主催者の情熱が伝わってくる。障害者が助ける側に回るという福祉の形があると、視野が広がるというか、それ以上の人の波が起きるんじゃないかと思う。

  •  空を飛べないと悩む人がいないのは飛べないのが普通だからで、目が見えないのを普通のことと認識している人には普通でないこととして扱う社会の反応はおかしなものに感じられる。暗闇の中では助けられる人の立場は逆転し助ける人になる。やがて見える見えない助ける助けられる立場を超えたフラットな関係があらわれ、互いに相手のことがよくわかるようになる。

    『おそらくそこは、目が見えないことを一つの文化として見るのが最もしっくるくる見方ではないかと思います。目が見えない人には目を使っていない独自の文化があって、彼らはその中で生きているのです。』85頁

  • 感想を述べる前にダイアログ・イン・ザ・ダークというイベントがあることを初めて知った。
    何人かの暗闇の中でアテンドというガイドの案内を受けながら、中にある障害物やらを体験して、終わったら感想とかを発表し、共有することらしい。
    新しい体験だなあと思う。普段視覚障がい者の方がアテンドを務めるので、彼らにとっても体験する人々も普段の生活とは逆の立場になる。
    日本って障がい者の立場がなんとなく対等ではないと指摘していた。
    昔からその点について疑問だったので、とても納得できた。

  • 2005年まだ常設されていなかった時期に体験したDialogue in the Darkが日本に導入され根付いていく背景にどんなストーリーがあったのか、を初めて知った。志村さんの人間臭さというか不器用さも隠さずに書かれていて、なんだか親しみを感じる。改めて、暗闇を通してのコミュニケーションのパワーについて考えて、久しぶりにDiDを体験したくなってきた。

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プロフィール

(しむら しんすけ)
1962年生まれ、関西学院大学・商学部卒。コンサルティングファームフェロー等を経て1999年からダイアログ・イン・ザ・ダーク (www.dialoginthedark.com)の日本開催を主宰。1993年日本経済新聞の記事で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と出会う。感銘を受け発案者ハイネッケに手紙を書き日本開催の承諾を得る。日本初開催後、10年間短期イベントとして開催。視覚障碍者の新しい雇用創出と誰もが対等に対話できるソーシャルプラットフォームを提供。2009年東京外苑前で常設開始。既に体験者は15万人を超える。2013年より大阪「対話のある家」を積水ハウスと展開中。

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