AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

  • 講談社 (2015年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062883078

作品紹介・あらすじ

脳科学とコンピュータの融合が私たちの常識を覆す! 自動運転車、ドローン、ロボット兵器、雇用・産業構造、医療・介護、芸術……。「自ら学んで成長する能力」を身につけた次世代ロボットは、人間社会をどのように変えるのか。はたして、AIに脅かされる職種とは? AIが「人類を滅亡させる」のは本当か?  いまそこにある「日本衰退」の危機とは? 人間の存在価値が問われる時代の必読書! (講談社現代新書)


脳科学とコンピュータの融合が私たちの常識を覆す!

自動運転車、ドローン、ロボット兵器、
雇用・産業構造、医療・介護、芸術……

「自ら学んで成長する能力」を身につけた
次世代ロボットは、
人間社会をどのように変えるのか

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AIが「人類を滅亡させる」のは本当か?
いまそこにある「日本衰退」の危機とは?

「ルンバ」などのお掃除ロボット、
グーグルが先鞭をつけた自動運転車は、
掃除機や自動車などの姿を借りた次世代ロボットであり、
おそらく今後、あらゆる製品で同じようなことが起こる。
つまり、家電や自動車をはじめとする多くの既存製品が、
一種の知性(AI)を帯びたロボット的な製品へと
生まれ変わるのだ。

AIと次世代ロボット技術は、今後、
私たちを取り巻く全ての産業を塗り替えてしまう。

日本の産業界がそれに気づかず、
この分野でグーグルなどに後れを取ると、一体どうなるのか。

これを今こそ、日本の産業界はよく考えないといけない―。

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【本書のおもな内容】

第1章 最新AIの驚異的実力と人類滅亡の危惧
――機械学習の光と陰
第2章 脳科学とコンピュータの融合から何が生まれるのか
――AIの技術と歴史
第3章 日本の全産業がグーグルに支配される日
――2045年「日本衰退」の危機
第4章 人間の存在価値が問われる時代
――将棋電王戦と「インダストリー4.0」

みんなの感想まとめ

AIの過去、現在、未来をコンパクトに解説し、私たちの常識を覆す可能性を探る本書は、技術革新がもたらす影響を多角的に考察しています。将棋やチェスでのAIの活躍を起点に、著者はAIが人類の敵ではなく、共に...

感想・レビュー・書評

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  • audiobook.jpにて聴いた。
    AIの過去、現在、未来について書いている本。新書なので、コンパクトにまとまっていると思う。タイトルへの答えはnoというのが筆者の考え方らしい。
    ターミネーターの設定とか想像しちゃうとアレですが。

  • 将棋やチェスでAIが人間に勝つというトピックスから始まり、AIの現状、取り組みの歴史を解説する。新書らしくポイントを押さえた解説でわかりやすい。
    AIは人間に敵対するものではなく、人間とAIが協力して、人類が直面する難問を解決していくのだという未来図は、そうあってほしいという願いとともに、共感できる。

  • 人工知能の未来について書いた一冊。

    2015年出版だけど、それほど古さは感じず。

  • AIと人間の関係について公正な視点で見たい人におすすめ。

    【概要】
    ●AIにできることをすべてAIにさせるとしたら、どのような課題が浮き彫りになるか
    ●AIの技術と歴史。新しいものの情報では、スパイキング・ニューラルネット
    ●日本の企業が持つべき危機感
    ●人間は、どこに存在価値を持つべきか。

    【感想】
    ●AIが発展するに伴う危機感、所謂「シンギュラリティ」到来のような内容もあれば、冷静に捉えた内容もある。
    ●人間を超越し人間に危機を及ぼすAIの存在が技術的に可能になったとしても、あえてそのようなAIを開発しないという選択肢もある。
     すなわち、最終的には危機が起きるか否かは人間が判断できるということであり、人間に勝るAIの開発の要否を見極めることが重要であると思った。

  • 創造性すらAIの範疇という考えが印象的だった。最後には役に立たない、非効率なことが残るのだろうか…。

    また、脳の働きを分子レベルで解明する、や、猿の脳の動きの調査方法など、瀬名秀明著のbrain valleyの世界へと現実がシフトしつつあることも印象的だった。

    "つまり、創造性とは全くのゼロから何かを生み出すことではありません。むしろ、幅広い経験を通じて目撃したり学んだりした様々な事柄
    つまり一見すると無関係な事柄の間に他者が気づかない関連性を見出し、これに基づいて別々の事柄を一つにつなぎ合わせる能力です。"

  • 文系人間にはまさにタイトル通りの衝撃。今取り巻くあらゆる産業の構造を塗り替えると実感。ネーションではなく企業に支配される時代か。しかも人間ならではの創造性すらもAIコンピュータが凌駕する未来。人間とは何かが問われる世紀になる。

  •  人工知能の最大の特徴は、人間とコンピュータの強みを足し合わせたところにあります。私たち人間の脳が持つ最大の強みは「何かを学んで成長する能力」です。脳科学の成果を取り入れた「ディープ・ニューラルネット」のような最新鋭のAIは、この学習能力を備えているのです。これは「機械学習」と呼ばれます。(p.6)

     問題を解決するために必要な「何かに気付く」という能力こそ、これまでのAIに欠如していたものです。この限界を突破したことで、ディープラーニングはAIにおける永遠の難問とされてきた「フレーム問題」さえ解決する、との見方も出てきました。(p.120)

     製造業から始まる、このAIロボット化のトレンドは、その川下にあるすべての産業へと波及するはずです。たとえば自動運転車は単に自動車メーカーだけでなく、タクシー業界や運送業界にも計り知れない影響をもたらすでしょう。また軍需産業に端を発するドローン(無人航空機)は、単に運送・宅配業界を変えるのみならず、油田の探索や不動産物件の空撮、映画産業における特撮など無限の応用が考えられます。(p.178)

    「とにかく製造業が戻ってくれば、そこに新たな雇用が生まれる」というのが米国政府の基本的な考え方です。たとえば工場の製造ラインの仕事はロボットに任せるにしても、「製品設計」や「工程管理」、さらには「製品の販売」や「マーケティング」など、高付加価値の雇用が新たに創出されると見ているのです。(p.210)

    「クリエイティブ担当者にこれ(筆者注・創造的作品)はどうやったのかと訊けば、彼らは少々罪悪感にとらわれる。実際には何もしていないからだ。彼らはただ見ただけだ。見ているうちに彼らにははっきりする。過去の経験をつなぎ合わせ、新しいものを統合することができるからだ。それが可能なのは、彼らがほかの人間より多くの経験をしているから、あるいはほかの人間より自分の経験についてよく考えているからだ」(スティーブ・ジョブズの流儀)(p.235)

    「(創造性とは)一見異なる領域に属すると見られる複数の事柄を、一つに結び付ける能力を持った人から生まれる」(アイザック・アシモフ)(p.235)

     ある能力において自分よりもすぐれた存在を創造し、それを受け入れる私たちの先見性と懐の深さです。蒸気機関からコンピュータ、そして産業用ロボットまで、私たち人間はあえて自らの雇用や居場所を犠牲にしてまで、人類全体の生存と繁栄を促す新たな技術を開発し、それを受け入れてきました。これは単なる「知能」という言葉では表現しきれないほど大きな「何か」です。このように将来を見据えることのできる叡智と包容力こそが、私たち人類に残された最後の言葉なのです。(p.242)

  • AIという言葉だけがどんどん広まりに、なんとなくわかったような、なんとなく置いていかれたような気分を友人に話したら勧められた新書です。なるほどAIの歴史と現状がコンパクトに把握出来たような気をなりました。「ベイズ確率」や「フレーム問題」など知らなかったこともいっぱい。AIを現代の錬金術のマジックワードとしての思考停止的過大評価過小評価からは逃れることは出来たかも。ただグーグルとかアマゾンなどの情報産業の見ている世界に改めて恐怖感も感じたりしました。ニューラルネットのディープラーニングという昔から構想はあってもなかなか実現出来なかった技術がここに来て一気に加速して、われわれ人間は「人間とは何か」をディープに学ばなければならなくなっています。

  • AIについての現状などを知るためには
    よくまとまってていい本だった

    他の小林雅一さんの本と
    かぶってることも多かった気はするけど

    ディープラーニングとは何なのか
    そもそもなぜ最近になってAIが騒がれだしたのか
    今後、産業にどのような影響を与えるか
    各国はどのような対応をしているか

  • AIについて基本的な事項を押さえるのに最適な入門書だと思う。

  • まだ完全にdeepラーニングが解明されていないと言うことに驚いた。
    Deepラーニングの凄さは大量のデータを分析し日々進化していくところにある。
    大量のデータはインターネットや各種センサーで毎日入手される。

    "一言でまとめるとdeepラーニングには謎が多くだからこそ今後驚異的な進化をとげ流余地が残されているのです"

    分析の基本は回帰分析

  • 2016.11.

    勉強会のため二度読みした。
    難しいところは置いておいて
    AIの歴史(意外と古い!)
    何故最近AIがブームになっているのか
    そして未来はどうなるのか
    アメリカのIT企業が何を企んでいるのか。
    色々わかった。


    次世代ロボットは情報端末
    →Google、ソフトバンクは情報端末としてロボットを活用する。
    ≠日本の産業向けロボット


    うーん、やっぱり危機感しかない。

  • 強いAIは実現可能か?
    完全なる強いAIは人類の生存を脅かすのではないか?

    多くの科学者や知識人が驚異的に進化するAIの危険性に対して警鐘を鳴らしている。
    我々はAIに駆逐され、奴隷のように生きるのか、それともこれまでと同様、尊厳を持って生き続けられるのだろうか。
    21世紀は、人類自らが自分の存在意義を問われる時代となろう。

  • 小林雅一『AIの衝撃』講談社現代新書

    久々に新書を。
    明日の『ニッポンのジレンマ』(ビッグデータのジレンマ大研究@秋葉原)収録の観覧に備えて予習!

    AIとは…
    人工知能(Artificial Intelligence)のこと。

    ホーキング博士やビル・ゲイツらも警鐘を鳴らす「AIの脅威」は、最早SFの世界の話に留まらないかもしれない。

    AIが異常な発達によって、人類の脅威となるなんて聞くと映画『ターミネーター』や『マトリックス』なんかを想像する。

    本書は、決してAIの恐ろしさを煽ったり、絶望的な未来を嘆いたりはしない。

    冷静に人工知能の研究の歴史と背景、現状と課題を述べる。

    現代AIのキモは何と言っても「機会学習」。iPhoneのSiriのように言葉を聞き分けたり、Facebookの写真を投稿すると写真を見分けてタグ付け予想したり…ちょっと怖いけど。

    さて、ターミネーターのように人間を滅ぼすようなことはないにしても、AIの発達によって人間の仕事が奪われてしまう恐れがある。

    しかし、それに対しては「むしろ人間が本来やるべき仕事を見つける良いチャンスになる」と意外と楽観的…いいのか?笑

    筆者が言うことには
    「私たち人間はあえて自らの雇用や居場所を犠牲にしてまで、人類全体の生存と繁栄を促す新たな技術を開発し、それを受け入れてきました。(省略)このように将来を見据えることのできる叡智と包容力こそが、私たち人間に残された最後の砦なのです。」
    らしい。

  • 人工知能の二度に渡るブームと氷河期を経た歴史を振り返り世界の動きなども俯瞰する人工知能のトレンドを押える入門用の好著です。話題のディープラーニングについてもその歴史から説明するも、画像や自然言語の認識と事例はあれど特徴量の説明は不動産価格の例を持ち出す。もっとも人工知能を作った研究者でさえ、なぜそれを特徴量に選んだかが分からないとのことなので、説明できないあるいは説明したところで、普通の読者では理解できないのでしょう。人工知能の将来に関しては、人間の仕事が奪われることや人間の尊厳が失われることへの危惧も言及している。このあたりが研究者と違うリサーチャーの面目躍如といったところでしょうか。また、かつて栄華を極めた日本のロボットについての凋落にも言及している。

  • 実は間違えて買った本でしたが、AIを理解するうえで、とても参考になる本でした。

    AIにおいて「言語生成」が確立される前の本であり、もともとはAIとはなんだったかについて書かれています。

    歴史の話もおもしろかったですし、最後の方に書かれていた人間の本質に迫る部分も興味深かったです。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00264303

  • 人工知能の歴史から今後の未来展望について書かれていた。特にロボティクスについて触れていたところは興味深かった。AIは知能、ロボティクスは体。

  • これからの分野

  • よく耳にはする「AI」。
    歴史的に、単なる数字システムだったのが、脳科学の知見の導入(パターン認識能力)という動きが、長い時間かかって進んでいると理解。

    つまり初めは、線形回帰や重回帰程度の統計技術だったところ、次第に写真認識ぐらいまでできるようになってきただけでなく、「フィードバックすることで学ばせる」ことで「人間の操作なしで判断できる」状態に導くという、いわば子を育てるような感覚に近づいてきたということ。
    従って将来的には一定の仕事(非創造的or定型的なもの)は人から奪うだろうし、倫理観の導入も必要となる。なんなら自律的な兵器だってできてしまうだろうから。

    兵器に限らず、たとえば自動運転をさせるならサンデルの哲学教室のような問い(こういうケースでバスはどっちに曲がるべきか、みたいな)への答えさえも用意する必要がでてくる。勤務管理みたいなことをAIにさせるなら、そこにいかに心理的安全性を保つかみたいな話もでてくるかもしれないな。

    ディープラーニングとその多層化がAIを次のステージに持って行ったのは事実。そしてそこにGoogleやFBも集中投資している。すごい翻訳サイトもでてきた。さて、日本は、そしてインフラ分野はどうだろう。

    さらにいえば、ロボットとの組み合わせで、例えば災害対応用ロボットが自律性をもつ(自ら判断する)とか、あるいは産業や家庭の様子の情報が入手できる(トロイの木馬っぽく…)とか、そういう情報端末としてGoogle等が注力しているとか・・・とにかくなるほどなと思った。
    日本は建設ロボットとか確かに少し前に流行ったし、i-Conとかも言っているけど、そこにAIを取り入れていく発想がないと、確かに欧米に負けそうだよな。。

    将棋のAIは、「ゲーム木」の探索と「評価関数」という点。少し前は評価関数を独自の感性で手作りしていたが、学習を棋譜事例をもとにすることで飛躍した、、、更に人間(の棋譜)から学ぶことから卒業した――ソフトの自己対戦から学ぶという不法に移行している――といったあたりも面白かった。

    (少し古い本であるとはいえ)AIのことが大体概観できて、良書だった!

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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