クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 481
感想 : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883092

作品紹介・あらすじ

外国人の素直な目から、ニッポンの奥の深さと可能性を再発見!

花見は「クール!」だけど紅葉狩りは「クール?」
居酒屋は「クール!」だけどカラオケは「クール?」
コスプレは「クール!」だけどゆるキャラは「クール?」
だんだんやみつきになるウォシュレットと風呂。

自動販売機に日本の平和を感じ、宅配便とコンビニに驚愕する。
残業の多い日本のビジネスマンを見て、「日本人は時間に正確じゃない」と発見し、
初対面でいきなり年齢を訊く日本人に憤る。

「子どもと一緒の寝室で寝る問題」「幼い娘と風呂に入る問題」では、各国間で大議論!

今年10年目を迎えるNHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、
世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。
世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」
これを知れば、日本がもっと楽しくなる。

【目次】

第一章 外国人の見つけた日本のクールベスト20

第二章 日本人とは?
日本人は泣くのが好き?/日本人はなぜ消臭したがるの? etc.

第三章 日本は世間でできている
定年後のお父さんを笑われてムッとする/恋人も世間で選ぶ etc.

第四章 日本の「おもてなし」はやはりクール!
サービスこそが最大のクール・ジャパン/お一人様サービス大国日本 etc.

第五章 日本食はすごい
日本の「駅弁」はクール!/世界に誇る「umami」 etc.

第六章 世界に誇れるメイド・イン・ジャパン
七年間で一〇億本売れた文房具/絵文字が世界を駆け巡る etc.

第七章 ポップカルチャーはクールか?
アイドル養成カフェは、海外で成功するか?  etc.

第八章 男と女、そして親と子
「男性が女性のためにドアを開けるか」問題 etc.

第九章 東洋と西洋
「食肉用の牛」論争/「分類」か「関係」か etc.

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに大学の授業や専門に関係なく新書を読みました
    お気に入りです。普段 新書を読まない人にも勧めたいです

    日本を見た外国人のリアルな感想が知れます。
    日本と他国の同じ部分、違う部分が見えてきます。

    私の好きな「著者が登場する」シリーズです。新書なので著者の主張が直接書かれるのは当たり前ですが、だとしても主観的な感想(「意味がわかりません」のような)が出てきます。

  • テレビ番組を通して外国に住んでいるいろいろな人から意見を聞いてきた著者が、日本の何が「クール・ジャパン」とされているのかを語る。

    逆に、私たちがいいと思ったり、日本政府が「クール・ジャパン」と推しているものが、彼らから見たら意味がわからないものだったりもする。

    私たちが思いもよらなかったものから、日本人も納得のものまで、何がウケるのか、これはいつも謎ですね。だからこそ、文化のすり合わせというか、理解を深めていく、広げていくことを、長い目でしていくんだろうな。

  • 途中まで「クール」な日本の産物を細かに説明していて、「日本サイコー」「やっぱり日本が1番!」的な本かと思っていた。しかし最後の最後で西洋的な考え方・東洋的な考え方という比較観点が提示されていたのと、日本政府によるクールジャパン施策への問題提起がなされていた点が興味深かった。

  • カラオケはクール? 日本人は本当に「ちゃんとしている」のか? NHK BSの人気番組「cool japan」の司会者として、世界を旅する演劇人として、著者が外国人から聞いて議論したニッポンの姿を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/webopac/BB40225137

  • 外国人にとって日本のクールと思うポイントはどこか?よくある電化製品からなぜか大阪人というものまであって幅広くて面白い。そこにクールと感じるのか〜と納得。
    特に印象に残ったのは最近テレビで日本人のすごいところとか、外国人が見た日本人の良い印象、世界に誇る日本人や日本の製品!みたいな内容の企画をよく見る。
    確かに同じ日本人が活躍しているのを見て、日本人であることを誇らしく思う。だが、それは同じ民族であるというだけに過ぎない。素晴らしいことをした人も素晴らしい商品を開発したのも、その人個人の偉業。ただ同じ日本人であるからという理由だけで私まで誇らしい気持ちになるのはおかしい。
    驕り高ぶってはいけないのだ。

  • 分析し分類する西洋、包括的な関係をつくる東洋、の話が興味深かった。あと「世間」の話。
    ステレオタイプなイメージを持つのはよくないが、日本・日本人の独自性を理解しておくことは海外の人とやりとりする上で大事なことであると改めて気付かされた。

  • 比較文化や人類学を選択した人なら
    卒論テーマのとっかかりになるであろうテーマが盛りだくさん。
    でも、早いうちに読んで 考え方や文化の違いを念頭に
    大学時代を海外旅行とか
    現地の人とふれあってほしいかなぁ。
    机上の空論にならないために。

    自分は音姫が日本だけ というのを知って排泄時の音を恥ずかしく思うのは
    プライバシーが日本はまず周囲があって そこから個人へとなるのに対し
    西欧はまず個人があって そこから周囲へとつながるという
    考え方の違い と結論づけたけれど

    当時、本作者の世間をテーマにした本を読んでいたら 参考文献として結論までが早かっただろうなぁ。。と切なく思う。。

    第三章 日本は世間でできている
    定年後のお父さんを笑われてムッとする
    が一番印象に残った。
    そうだよなぁ、家庭をないがしろにして 会社や社会に貢献する日本人って 海外の人には謎だろうなぁ。。

    今のコロナも まず会社の業務が滞りなく進むのを最優先にするから出社するんであって。。。

  • NHK番組「COOL JAPAN」から得た見識をまとめた一冊。
    著者自身が司会を務めている番組のため、甚だ説得力のある内容に仕上がっている。

    主に海外の文化や風習を紹介しながら、日本の異質さにも斬り込んでくるあたり、自己の相対化と客観視の重要性が本書の根底にあるテーマと言えよう。

    また、政府の「クールジャパン」事業についても著者なりの論拠が明示されており、2015年の初版とはいえ、2019年の今でも、リアルタイム感覚で読み進めることが出来たのは収穫だった。

    個人的には、長年の疑問が氷解したこともあり、本書への評価は高い。(西洋人がなぜ生まれたばかりの子供を別室に寝かせるのか、という問題について。)

    総じて、日本が凄いというだけの自画自賛本に終わらなかったところに、本書の価値があると思う。

  • NHK.BS1放送『cool japan』の司会者【鴻上尚史】が、日本のク-ル(格好いい・優れている・素敵だ)について、当番組の放送体験と外国人が見たニッポンを語った興味をそそる日本文化論です。生活に溶け込んでいる日本人の風俗・習慣は、外国人から見ると奇異に感じられるもの、合理的と感心されるものなど様々な日本について、自分では気付かなかったものを知る喜びを教えてくれます。外国人の「わび・さび」に寄せる想い、日本食や世間体など傾聴に値する話題が満載の一冊です。

  • 番組解説の要約なれど、さすがにちょくちょく入る論考が素晴らしい。番組だけでは面白さにかまけて、ここまでの情報は得られないかと思う。
    第三章の鴻上理論の一丁目である世間と社会についてもかぶる個所もあるが更新している知見もあり、重要。
    第九章最終項『「分類」か「関係」か』も孫引きだがわかりやすい文化比較論。
     最重要なのが実はエピローグから最後までのポリティカルな発言。クールジャパンを取り巻くまったくクールじゃないもやもやをある程度緩和してくれた。

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著者プロフィール

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)作家・演出家愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。
1981 年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。こ
れまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。また、自身のプ
ロデュース公演や若手俳優を集めた「虚構の劇団」の旗揚げ・主宰も行う。舞台
公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリテ
ィ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成のためのワークショップや講義も
精力的に行うほか、表現、演技、演出などに関する書籍を多数発表している。桐
朋学園芸術短期大学特別招聘教授。 昭和音楽大学客員教授。

「2021年 『ピルグリム21世紀版/ハルシオン・デイズ2020 パンデミック・バージョン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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